この記事は「SWITCH Vol.41-No.11」に掲載された記事を許諾を受けて転載しています。
PHOTOGRAPHY: GOTO TAKEHIRO
TEXT: HIRAKI RIHEI
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李世珍 取締役 グローバルスタジオ スタジオ長
2010年入社。エンジニアとして様々なサービスに携わる他、ソウルオフィス(現Cocone M株式会社)設立し所長に就任。2022年に取締役に就任し、現在グローバルスタジオ長として新規事業の立ち上げを指揮している
「本能」と「多様性」 世界を捉えるサービスの形
━━ココネが創業されて間もない頃に入社されたそうですね。
「そうですね。私が入社した頃は語学サービスを運営している会社でした。そこから『ポケコロ』などのアバターサービスに移行していく中で、ありがたいことにプロジェクトの中心に関わる機会が増えていきました。創業以来多岐に渡り多くのチャレンジをしてきたのですが、『感性をカタチに』というココネの理念はブレていません」
━━長年ココネにいらっしゃることで培われてきたノウハウは、日々の業務でどのように生かされていますか。
「多くのプロジェクト運営に関わった経験から、会社やプロジェクトの細かな方針が決まっていった過程を知っています。そうした経緯を踏まえて、メンバーに会社の“思い”を伝えることができるのは、仕事を進める上で重要だと思っています。また、これまで様々なメンバーとプロジェクトを進めてきたため、メンバーとプロジェクトの相性を考慮したアサインができるので、新規プロジェクトの立ち上げに活かせています」
━━李さんがリーダーを務める「グローバル スタジオ」は国際的なサービスを開発する部署ですが、世界で成功するサービスを作るためにどんなことが重要だと考えていますか。
「大事なのはトライすること。もちろん成功を狙ってサービスを作りますが、失敗はつきものです。重要なのは、その失敗から学びを得ることだと考えています。加えて、PDCAサイクルと呼ばれる方法論を徹底させています。仮説をしっかり立て、短い期間で集中して検証し、そのプロジェクトの将来性を判断していく。このサイクルを早く回せば、失敗にかける時間が短くなり、その分より多くのトライができるようになる。成功への知見をより多く得ることができるのです」
━━ココネでは今後どのようなグローバルサービスを手掛けていこうとお考えでしょうか。
「人間誰しもに備わっている『本能』と、それぞれの価値観を認め合う『多様性』。この二つの要素を取り入れたサービスを作っていきたいと考えています。人種や性別、年齢、生き方が異なっていても、人間に刻まれたDNAには何か共通する感覚があるはずです。そこを刺激するようなテーマをコアとして、そのサービスの楽しみ方には様々なバリエーションを用意する。そうすれば、世界中の誰もが楽しめるサービスになると思っています。加えて、我々のサービスの課題解決のためにAI技術を含めた新しいテクノロジーを積極的に開発に取り入れることを考えています」
SWITCH Vol.41-No.11, スイッチ・パブリッシング
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