この記事は「SWITCH Vol.41-No.8」に掲載された記事を許諾を受けて転載しています。
PHOTOGRAPHY: GOTO TAKEHIRO
TEXT: HIRAKI RIHEI
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我妻万里子 cocone v株式会社 執行役員
月刊誌のエディトリアルデザイナーから転職し、2011年にNHN Japan株式会社へアバターサービスの企画運営として入社。2020年に「ピュアニスタ」の事業部長、2021年にcocone v株式会社の執行役員に就任
無限の可能性が生まれていく ピュアニスタのアートグラフ
━━前職では雑誌のデザイナーをされていたそうですね。そこからなぜこの業界に?
「元々キャラクターが好きで、キャラクタービジネスをしたいという漠然とした思いがありました。前職を辞めたタイミングで、ちょうどcocone vの前身であるNHN Japanの求人が出ていたんです。キャラクタービジネスに関われる第一歩だと思って、企画職は未経験でしたが思い切って入社しました」
━━入社されてから十年経つわけですが、どういったところに仕事の魅力を感じていますか。
「やりがいという点では三年前に『ピュアニスタ』をリリースしたのが大きなポイントでした。私にとって初めて事業の立ち上げに参加したサービスだったのですが、チームメンバーと一緒にいろいろ悩みながら、このサービスを育ててきた経験と実績が、今のやりがいに繋がっていると思います」
━━ピュアニスタは特徴的な着せかえ要素があるアバターサービスですよね。
「はい。従来の着せかえアプリは、アバターの指定された部位や空間にアイテムを配置する仕様が一般的でした。しかし、ピュアニスタではアイテムやアバターを自分の好きな場所に配置でき、『アートグラフ撮影』という機能で一枚の絵のような作品がつくれます。もちろん、アバターの着せかえができる部位は決まっているのですが、アートグラフ撮影ではアバターや付随するアイテムの大きさを変えたり、回転を加えたり、前後のレイヤーを入れ替えることもでき、アプリ上での自由な配置が可能になっています」
━━他の人とは異なる発想が、ピュアニスタを楽しむキーになってきそうですね。
「私もびっくりしたのが、電車の形をしたアイテムがアプリ上にない時に、電車とは全く関係がないアイテムを組み合わせて、電車を表現したお客様がいらっしゃったんです。同じアイテムを使っていても、お客様のアイデア次第で無限の可能性が生まれるのがピュアニスタの魅力だと思っています」
SWITCH Vol.41-No.8, スイッチ・パブリッシング
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