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こんにちは!株式会社cococoの採用チームです。
cococo初のストーリーは、創業者矢島さんへのインタビュー記事です。矢島さんのこれまでの経歴やそこで得たこと、なぜcococoを創業したのか、今後の展望についてお話を伺いました!
今回は、全編として矢島さんの生い立ち~cococo創業までのエピソードをお届けします!
目次
卓球強豪校でスポーツに打ち込んだ青春時代。
アパレル業界からIT業界へ。一気にエンジニアとしてキャリアを駆け上がる。
事業立ち上げに関わることで、事業視点の重要性に気づく
共同創業者藤井との再会により、cococo設立
コツコツと丁寧に積み上げるからcococo
卓球強豪校でスポーツに打ち込んだ青春時代。
ー 矢島さんのこれまでの経歴について教えてください。かなりユニークなキャリアを歩んでこられたと噂では聞いています。
そうですね、よく言われます(笑)。
学生時代は卓球一筋でした。中学・高校と卓球部で、高校は千葉の強豪校に特待生として入学し、寮生活を送っていました。卓球はかなり熱中して取り組んでおり、インターハイや全中(全国中学校体育大会)にも出場しました。練習は本当に厳しくて、ゴリゴリの体育会系。お盆とお正月以外は毎日練習漬けでしたね。1年生の頃は先輩の洗濯物を運んだりもしました(笑)。
ー 想像以上にハードな学生生活だったんですね。ただ、一方でコンプレックスも抱えていたとか?
そうなんです。練習では結構強かったのですが、いざ試合になると勝てないタイプで…。どうも綺麗にプレーすることにこだわりすぎて、試合を組み立てる戦略性が足りなかった。今思えば、完璧主義なところがあったんだと思います。
卓球での挫折もあり、大学進学ではなく、当時一番興味があったファッションの道に進むことにしました。兄が通っていたこともあり、文化服装学院に入学したんです。
ー ファッションの世界へ、大きな転換ですね。専門学校での生活はいかがでしたか?
いやあ、大変でした(笑)。高校まで卓球しかしてこなかったので、ファッションの知識はゼロ。周りの学生が伊勢丹の話をしていても、僕は「伊勢丹?おばあちゃんが行くところだよね?」って本気で思ってたくらいで(笑)。
そこからは必死でした。とにかくお店をたくさん回って、色々なブランドのコレクションを見て研究して、古着屋を歩き回って。ファッションに関する知識を貪欲に吸収する2年間でしたね。
アパレル業界からIT業界へ。一気にエンジニアとしてキャリアを駆け上がる。
ー その後、アパレル業界に就職されたんですね。
はい、卒業後は三陽商会に入社して、バーバリーの販売員になりました。ただ、1年半ほどで退社してしまって…。その後はDJをやったりしながら、自分が本当にやりたいことは何なのか、模索していました。
その後、縁あってアパレル会社の代表の方と知り合い、若手ブランドのアシスタントとして働く機会がありました。でも、そこでも「このままじゃダメだ」という思いがあって…。
そんな時にiPhone4が出始めて、ガジェットをいじるのがすごく好きだったので、GoogleカレンダーとかEvernoteとかを使って業務効率化するのにハマっていました。そこでIT業界への興味関心が高まりました。
当時のファッション業界は、正直まだアナログな部分が多くて、少し古い体質も感じていました。一方で、IT業界は若い人たちがどんどん新しいことをやっていて、すごく面白そうに見えたんです。それで、未経験でしたがIT業界への転職を決意しました。
ー 未経験からのIT業界転職は大変だったのではないですか?
めちゃくちゃ大変でした。ウェブデザイナー職で求人に応募していたのですが、20社以上は落ちましたね。当時はオンライン面談なんてないですから、毎回会社に行って面接を受けて、交通費も馬鹿にならなかったです。
試行錯誤しながら、何とか内定をもらい、ラグジュアリーファッションブランドのECサイトを作っている「ルビー・グループ」という会社に拾ってもらいました。面接で、僕が卓球でインターハイに出ていた経歴を面白がってくれて(笑)。
ー 意外なところで卓球経験が活きましたね(笑)。ルビー・グループではどのようなお仕事をされていたのですか?
最初はウェブデザイナーとして1年ほど働きました。働いている中で、エンジニアがすごく花形に見えて。それに、Webサイトがどういう仕組みで動いているのか、もっと深く知りたくなって、エンジニアに転身させてもらったんです。PHP等を学んで、ベトナムでのオフショア開発チームの立ち上げにも立候補し挑戦させていただき、様々な経験をさせてもらいました。
事業立ち上げに関わることで、事業視点の重要性に気づく
ー エンジニアとしてもキャリアを積まれたのですね。その後、起業の道に進まれるわけですが、きっかけは何だったのでしょうか?
ルビー・グループの時に一緒だった後輩が起業をしまして、エンジニアがおらず困っていたのと、起業にはずっと興味があったので参画させてもらいました。「READY TO FASHION」というファッション業界版Wantedly のようなサービス開発に CTO という役割で参画する形になりました。自分でも機能などを企画して実装に落とし込むのは楽しかったですね。同時に、事業を立ち上げる際に必要な、事業づくりや経営についての知識があまりにも足りていないということを痛感しました。
その後、フリーランスとして複数の案件を経験しました。
ー フリーランスとしても活動されていたんですね。その時期に何か変化はありましたか?
業務ではないのですが、心理学にずっと興味があって、フリーランス時代に稼働する時間を抑えて、ずっと学びたかった心理学を学びに、社会人向けのスクールに通いながら学びました。
特に20代前半までの僕は、結構尖っていて、思ったことをすぐ口にしてしまったり、周りと上手くやれない部分があったんです。完璧主義なところもあって。でも、本を読んだり、色々な人と関わる中で、「もっと人に感謝してもいいんだな」とか、前向きな考え方ができるようになってきて。心理学も学んで、更に人との接し方やコミュニケーションに対しての考え方が大きく変わった時期でしたね。先日文化服装学院の同窓会があったのですが、「丸くなったね」って言われました(笑)。
共同創業者藤井との再会により、cococo設立
ー 内面的な変化があったのですね。そして、いよいよ「cococo」の設立に至るわけですね。
はい。一度、起業しようとしたんですが、うまくいかずに断念してしまって…。社員として働く方がいいのかな、なんて迷っていた時期もあったのですが、そんな時に、かつてフリーランス時代の現場でインターン生だった藤井(現・共同代表)から久しぶりに飲みに誘ってもらったんです。彼とは昔から不思議と気が合って、話しているうちに「やっぱり一緒に何かやろう!」と意気投合しました。
藤井は、人と人とのつながりやご縁をとても大事にするところがあります。彼と一緒にやろうと思った理由はいくつもありますが、人と丁寧に向き合うスタンスを尊敬しており、信頼もしています。
ー 運命的な再会ですね。そこからすぐに事業内容が決まったのですか?
いえ、そこから2年間くらい、毎週末ミーティングを重ねました。色々な事業アイデアを検討して…例えば、レコードの売買プラットフォームとか、ノンアルコールドリンクの開発販売とか、観光業特化のSNS運用代行とか。でも、結局、「自分たちの強みを一番活かせるのはエンジニアリングの領域だよね」ということで、現在のSES事業で起業することに決めたんです。
共同創業者の藤井さん(通称りんりん)とのツーショット。
コツコツと丁寧に積み上げるからcococo
ー 2年間の熟考期間があったのですね。「cococo」という社名には、どのような思いが込められているのでしょうか?
スタートアップの世界って、「とりあえずやってみよう!」という勢いはすごく大事なんですけど、それが強すぎると、プロジェクトが途中で頓挫したり、本来の目的を見失ったりすることが多いと感じていたんです。
だから僕たちは、目の前にある「ここ」を、ひとつひとつ丁寧に、着実に積み重ねていくことを大切にしたい。そして、多くの人(Co-Worker, Collaborationの『Co』)を巻き込みながら、共に成長していきたい。そういう思いを込めて「cococo」という社名にしました。
ー なるほど、矢島さんの経験に基づいた哲学が込められているのですね。現在の事業内容と、今後の展望について教えていただけますか?
はい、現在はSES事業を主軸に、会社の基盤を固めているところです。今後は、エンジニアの育成に力を入れていきたいと考えています。単に技術を提供するだけでなく、ビジネスの視点を持って課題解決に貢献できるようなエンジニアを育てていきたいんです。
ー エンジニア育成ですか。それはなぜでしょうか?
これからAIが進化していくと、コードを書く作業はAIに任せられる部分がもっと増えていくと思います。そうなると、エンジニアに求められることも変わってくると思っていまして。特に事業のことを理解して、技術偏重ではなく事業視点で必要なことを考えられる力が求められるようになると思っています。
弊社では、そうしたスキルを身につけられるような環境(研修やコーチング制度など)を提供し、エンジニア一人ひとりの市場価値を高めていきたいと考えています。
スイーツ男子な矢島さん。オフィス近くのチョコレートブラウニーをよく召し上がっています(笑)
後編【cococoの展望】へ続く