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PHRに特化したデータビジネスの成功モデルを作ろう。harmoがデータアナリストに期待すること

非接触ICカード、クラウド技術、モバイルアプリを活用した医療データ連携システム「harmo(ハルモ)」。その代表的なサービス「電子お薬手帳 harmo」は、2011年から約5年間にわたる実証実験期間を経て、2016年に商用化されました。2022年6月現在、harmoは、厳格な情報管理とプライバシーに配慮した設計と、読み取り端末にタッチするだけで情報をやりとりできる簡便さが評価され、約850の調剤薬局、約100の医療機関に導入いただき、40万人もの方々の服薬管理に活用されています。

今回登場するのは、ユーザーから許諾を受け二次利用可能なharmoの匿名データを活用し、医療業界の効率化を後押しするデータアナリストチームのメンバーです。

harmoにおけるデータアナリストの役割、そして医療DXの中核をなすPHR(パーソナル・ヘルス・レコード)に携わる魅力を3人のメンバーに語ってもらいました。


<肩書き・氏名>
harmo株式会社
事業開発部
部長 山東崇紀

事業開発部
データサイエンスチーム
データアナリスト 藤巻亨

事業開発部
データサイエンスチーム
データアナリスト 伊藤優希子

電子お薬手帳「harmo」がデータサイエンスチームを抱える理由


——事業開発部データサイエンスチームは、harmoのなかでどんな位置付けにある組織なのですか?

山東 今回紹介するデータサイエンスチームは、harmoに蓄積された統計データを活用した分析業務、そして、これから本格的に取り組むことになる新たなデータビジネスのための環境整備を担う組織です。チームの統括責任者は私で、データ分析の実務やデータアナリストの育成は、ここにいる藤巻さんにリードをお願いしています。

藤巻 いま山東さんから紹介いただいたように、私は2021年から製薬会社や医療機関、大学などから受託した分析支援や分析業務を行う傍ら、データサイエンスに基づくビジネスを立ち上げるための体制作りや環境整備にかかわっています。実はharmoに来るまで医薬分野に携わった経験はなく、主に小売や流通、通信、航空業界を対象とした分析業務に携わってきました。これまでに得たデータ分析のノウハウやスキルをharmoに応用するのはもちろん、こちらにいる伊藤さんのようにデータ分析経験や一定レベルの素養を持つ方を一人前のデータアナリストに育てるのも私の大切な仕事のひとつです。

伊藤 私はCRO(医薬品開発業務受託機関)で、新薬の市販後調査の統計解析業務に携わっていました。前職で携わっていた業務は、医薬品の種類や剤形などによってアウトプットすべき項目は変わるものの、基本的にはパターン化されたもの。新しい分野に挑戦したくて2022年の1月にharmoに転職しました。harmoを選んだ理由は、前職の経験を活かしながらもっと深いレベルで分析業務に携われると考えたからです。いまは藤巻さんの指導を受けながらharmoのデータ特性やデータサイエンスの基礎を学んでいます。

——伊藤さんが取り組んでいる「データアナリスト」はどんな仕事なのでしょうか?

山東 harmoのデータアナリストは型通りの分析ではなく、お客様へのヒアリングから分析方針の提案、データの準備、分析から読み解いた示唆をお客様に説明する段階にまでかかわります。分析だけに特化しているわけではない点が特徴です。

伊藤 私自身、いまはharmoのデータベースに慣れるため、データベースのマスタ項目の洗い出しなどに携わっており、本格的な分析業務に携わってはいないのですが、これから経験を積んで、データの準備からプレゼンまでカバーできるようになりたいと思っています。皆さんから頼りにされるデータアナリストになるのが目標です。

藤巻 データアナリストやデータサイエンティストには、業界知識や課題の背後関係をつかみ解決に導くビジネス力、統計分析や機械学習の知識を総動員しデータを使いこなすデータサイエンス力、ITを駆使して分析基盤を整えるエンジニアリング力が問われます。伊藤さんは医薬分野の知識が豊富ですしデータ分析経験もあるので、今後は実務を通じてデータサイエンス力とエンジニアリング力を高めてほしいと思っています。

伊藤 そうですね。前職では分析の実務以外に携わる機会はほとんどありませんでした。とくにITに関しては知らないことばかり。ですから、まずは苦手意識を克服しようと、藤巻さんに勧められた技術誌を読むことから始めました。データアナリストとしては、まだまだ「皿洗い」の段階だと思っているので、業務の全体を把握することを目標に、一つひとつの業務に率先して取り組むようにしています。

未来のデータビジネスを作るデータサイエンスチーム


——現状、データサイエンスチームはどんな業務を担っているのでしょうか? 具体的な取り組みを聞かせてください。

山東 データサイエンスチームの仕事は現在、大きく分けてふたつの仕事に取り組んでいます。ひとつはデータ分析の受託ビジネスであり、もうひとつが新規ビジネスの準備です。前者は、harmoに蓄積された膨大な医薬品の処方データと、harmoユーザーに配信するアンケート調査の回答をもとに、何らかの示唆を導き出すデータ分析業務を指します。現在、主に藤巻さんが中心になって取り組んでいるビジネスです。

藤巻 ここ数年、製薬会社は、糖尿病や心疾患などに比べて患者数が少ない慢性疾患を対象とした創薬に力を注いでいます。自社の医薬品、もしくは自社が提供する患者さん向けのサポート施策に対し、当事者である患者さんたちはどんな印象を抱いているのか、また、服薬を継続している人、中断した人にはどのような違いがあるかについて知ることは、製薬会社にとって重大な関心事。それらをデータ分析によって解き明かすのが、山東さんの言う前者のビジネスです。受託分析業務は当社にとって重要な事業であり、業界とのパイプ作り、ノウハウの蓄積という側面もあります。

山東 後者は、これから本格的に立ち上がるPHRをベースとした新規ビジネスの準備です。医薬やヘルスケア分野におけるデータ活用の可能性を広げるため、まずは、医薬品の属性情報や対象となる疾病や効能にまつわる情報、服薬のしやすさ、または処方に関わる薬局や医療機関の特徴 など、医薬品を取り巻く多種多様な情報を蓄積できるharmo独自のデータベースの構築を急いでいます。世界的にもまれな網羅性の高いデータベースを目指していることもあり、harmoにとっては未来のための先行投資という位置付け。冒頭にも話が出たデータサイエンスチームの体制作りや伊藤さんにお願いしているデータベースのマスタ作りもその一環です。

——ヘルスケア分野におけるデータ分析の難しさはどこにあると思いますか?

藤巻 私たちが取り組んでいるのは、専門性が非常に高い医学論文の解析とは異なり、製薬会社のマーケティング施策の前提となる調査・分析が大半を占めます。他業界と比べてとりわけ難しいわけではありませんが、その一方、分析を担うデータアナリスト自身が、調剤薬局や医療機関、患者の皆さんを含む、業界のステークホルダーの立場をよく理解しなければ、分析結果から導き出した示唆が的外れになってしまう難しさがあります。業界理解が非常に重要です。

山東 そうですね。それにお客様は必ずしもご自身の課題を正確に言語化できているわけではないので、そういう意味では、データアナリストには依頼の背後にある真の課題を見つける洞察力、本質的な改題解決につながる提案力も必要です。経験がものを言う部分もあるのも事実ですから、伊藤さんのように素養のある若手に加え、経験豊富なリーダークラスの方々の獲得が急務になっています。

ヘルスケア分野に特化した希少なデータアナリストになりませんか?


——若手からリーダークラスまで幅広い層の人材を求めているそうですが、どんな志向を持った人物を採用したいですか?

藤巻 実務レベルで言うと、分析手法や統計解析に一定の理解があること、先ほど触れたビジネス力、データサイエンス力、データエンジニアリング力のいずれかに強みを持っている人になるでしょうね。

伊藤 私自身の体験で言うと、経験がないことや難しい課題に直面したときに、どれだけ好奇心を持って取り組めるか、楽しめるかどうかも、大切なポイントだと感じます。それに加えて、最近はリモートワークが多いこともあって、受け身でいるといつまでたっても疑問が解消できないなど、フラストレーションが溜ってしまいがち。分からないことや知りたいことがあったら、自ら働きかけて情報を取りにいく積極性も必要だと思います。

山東 とはいえ、すべての要素をバランスよく兼ね備えている人はそうはいません。ですから、それぞれが持っている強みを組み合わせ、チーム全体で力を発揮してくれればいいと思っています。自分に足りない力を自覚していれば、シミックグループのメンバーや外部の有識者に助言やフォローを依頼することだってできますから、まずはコミュニケーション力を発揮して、成長意欲と協力し合う気持ちで取り組んで業務に当たってくれればOKです。

藤巻 その点は私も同感です。今後、予測モデルの構築など、より高度な取り組みにチャレンジするためにも、能力を伸ばし、広げていきたいという意欲は非常に大事です。個人としてもチームとしても、データビジネスの可能性を広げられるよう、失敗を恐れずチャレンジできる環境を作っていくつもりです。

山東 harmoは今後10年先をにらみ、日本にはまだ存在しないPHRビジネスの成功モデルを構築していきます。データサイエンスチームはその急先鋒と言える存在です。ヘルスケア分野に特化したデータアナリスト、データサイエンティストは希少な人材だからこそ、この業界でプロと呼ばれる人材を数多く輩出しなければならないと考えています。これから数年かけてチームの基礎を固め、ぜひ新たなデータビジネスを興したい。この志に賛同してくださる方の応募をお待ちしています。



harmo株式会社はいま、新規ビジネスの開発に関連するさまざまな職種を募集しています。興味をお持ちいただけたらぜひ一度お話ししませんか。事業責任者や現場のリーダーがあなたの疑問や質問に対し率直にお答えします。

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