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メタバース研究所の第1号研究員が語るメタバース研究の面白さとは。

今回は、メタバース研究所の第一号研究員かた湯さんにお話を伺いました。


プロフィール
かた湯
ランダム行列と機械学習の研究で博士号を取得。東京大学大学院時代から機械学習関連のインターンに従事。卒業後も機械学習の研究を続ける。富士通研究所を経て、2022年6月にクラスター社入社。
メタバース研究所初の研究員として研究所の立ち上げを推進中。


ークラスターに入社したきっかけを教えてください

VRの研究をやりたいと思って、1年くらい就職先を探していたんですよね。
そのタイミングで、クラスター社の「産学連携でメタバース研究所を設立します」というリリースを見つけました。

VRを今すぐにサービスとして使いたい企業はたくさんありますが、未来を見据えて動いている企業は中々ありません。リリースには研究員を募集していると書いてあったので、「面白いじゃん」と思い、速攻で応募したのがきっかけです。



ー元々、VRには興味があったのでしょうか?

はい。2017年くらいからVRも趣味で始めていました。最初に購入したのはVIVE Proです。元々は1人で遊んでいたんですが、VRChatを始め、そこからソーシャルVRにも興味を持ちました。当時からclusterも使っていましたよ!

2020年ごろはコロナの影響で国際会議などの学会もリアルでできず、オンラインでした。コロナ前からVRを利用しての学会を実現する「バーチャル学会」に参加していました。ソーシャルVRだといわゆるWeb会議ツールを使うよりも、聞き手側の反応や興味度合いがわかりやすく、話しやすいんですよね。最初は参加者として、この「バーチャル学会」に参加していたんですが、面白かったので運営側も経験しました。その点でもVRはかなり身近な存在ですね。



ー現在はどのような業務を行っているのですか?

メタバース研究所初の社員として研究所の立ち上げに関わっています。
今はインターン生2名の研究をサポートしながら、研究所の体制整備をすすめていますね。

他にも、人とバーチャル空間の関わりについての研究にも取り組んでいます。

例えば、clusterのユーザーの中には、魅力的なワールドを作れる人と作れない人がいます。では、なぜ特定のユーザーは魅力的なワールドが作れるのか。

現段階では具体的に説明ができないテーマです。
しかし、人とバーチャル空間の関わりについて理解が進めば、魅力的なワールドを作成するための補助機能やユーザーをアシストしてくれるAIを作成することが可能だと思っています。


ーとても興味深いテーマですね・・・!

バーチャル空間と言っても瞬間瞬間で見えているのは2D画像なんですよね。結局、2Dと3Dでは見え方について何が違うのか。3Dの特徴である没入感はどこから生まれるのか。まだまだ解明できていないことはあって、ここの理解をもっと深めたいですね。

ソーシャルVR特有の上手な3D空間の作り方はあるはずで、そこをいかに作っていくのかが研究所の重要ミッションだと感じています。


ー研究結果の報告が今から楽しみです!そもそもメタバース研究所を作った経緯についても教えていただけますか?

世の中ではバーチャル空間なら色々できると謳っていますが、実際VRヘッドセットをつけてできることはまだまだ多くはありません。

人が自由自在に色々できると言うのなら、VRはWebブラウザ以上のことができて欲しい。会社のミッションが「人類の創造力を加速する」なので、ミッション実現のために、サイエンティフィックに進めていくのが研究所の意義であり設立理由ですね。


ーかた湯さんが思うメタバース研究の面白いところは何でしょうか?

メタバースでは、ワールドが計算可能で改変可能であることです。

私としては、もっともっと人が自在に扱えるワールドにしたいんですよね。例えばですが、2Dのホワイトボードに3Dの物を書くのは技術がいる。でも、VRだったら、3DCG空間に直接簡単に書けます。なんなら、一次元高い4次元の物体を書くことも可能です。空間自体を扱えるようになると、人間の空間機能も一次元上がり、新しい発見も増える。

情報が本体の世界では、言語・音声・画像・映像などを通して、人間が扱いやすいようにワールドにフィードバックできる。そしてそのフィードバックは機械学習が担当するでしょう。人間が扱いやすい空間になれば、新しい発見も増えて、より創造性あふれる世の中をつくることができるのではないでしょうか。そこにも面白さを感じますね!


ー最後に。今後どのような方と一緒に働きたいですか?

VRが好きで好奇心旺盛で、研究をガンガン進めたい方はぜひ来て欲しいです!

メタバース研究所の理想としては、

・機械学習エンジニアリングができる人
・CV/CGの研究ができる人
・VR関連の知見がある人

が揃い10人規模の組織となれば、研究スピードが一気に加速すると感じています。

研究者の創造力が試される領域で、一緒に真の価値創造を追求していきましょう!

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