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ClassiでRailsの新人研修カリキュラム作成を担当している五十嵐です。
フリーランスでRailsのエンジニアをやっています。『ゼロからわかるRuby超入門』や『Railsの教科書』などの本の著者です。
さて、Classiではこの4月に新卒の新人さんを迎えました。
合わせてRailsの新人研修カリキュラムを設計して実施しています。まずはこちら(https://github.com/everyleaf/el-training)の万葉カリキュラムを題材に研修を始めています。カリキュラムについてはまた追って書きたいと思いますが、今日は最初に揃えた本を紹介します。
【用意した本のリスト】
● Rubyの本
- スラスラ読める Rubyふりがなプログラミング
- ゼロからわかるRuby超入門
- 改訂2版 Ruby逆引きハンドブック
- たのしいRuby 第6版
- プロを目指す人のためのRuby入門
- 改訂2版 パーフェクトRuby
- メタプログラミングRuby 第2版
● Railsの本
- Railsの教科書
- 現場で使える Ruby on Rails 5 速習実践ガイド
- 改訂4版 基礎 Ruby on Rails
- パーフェクトRails
● その他の本
- 暗号技術入門 第3版
- Webを支える技術
- Real World HTTP
- 改訂第3版 SQL書き方ドリル
- SQLはじめの一歩
- リーダブルコード
- わかばちゃんと学ぶGit使い方入門
『スラスラ読める Rubyふりがなプログラミング』は2019年3月に発売された新しい良書で、これを読んでざっくりとした理解をしてから他の本を読むことで、他の本を読み進めるスピードを上げることができると考えています。
RubyとRailsの本について詳しくは『RubyとRailsの学習ガイド 2019 技術書典6 拡大版』 (https://booth.pm/ja/items/1312664) 、または、この本の元になったるびまの記事 (https://magazine.rubyist.net/articles/0059/0059-Ruby-Rails-Beginners-Guide.html) に書きました。
その他の本について少し説明します。『暗号技術入門』はこれを勉強しておけば将来Webで使う暗号に関する技術の8割はカバーできる、網羅的かつ丁寧な説明がある本です。『Webを支える技術』はHTTPについてだけでなくRESTに関しても学べる名著。『Real World HTTP』はHTTPの基礎に加えて新しい技術であるHTTP/2.0についての説明も書かれている本で、この2冊でHTTPの基礎はカバーできます。『SQL書き方ドリル』はSQLの基礎的な内容を練習問題形式で説明しています。『SQLはじめの一歩』はテーブル設計についても書かれているので、この2冊でDBの基礎は抑えられると考えています。
『リーダブルコード』と『わかばちゃんと学ぶGit使い方入門』は研修が始まってから必要なことに気づき買い足した本です。『リーダブルコード』は良いコードに関するあらゆる例とその説明をしています。Pull Requestでの議論の時にも参照できますね。『わかばちゃんと学ぶGit使い方入門』はGitの解説だけでなく、GitHubを使ったチームでの開発についても説明があり、GitとGitHubに関して新人さんへ教えるべきことがここに全て書いてある感があります。
これらの本を新人さんの机に山積みにしてしまいましたが、「全てをまず読んでもらう」のではなく、「必要なときに必要な部分を読んでもらう」スタイルで進めています。メンターは「今の説明とプラスαがこの本のここに書いてあるので、あとで読んでみてね」と伝えることで新人さんは自分のペースで理解を深められるのでは、という意図です。
これらの本たちでうまく進められるのか、もしくは他の必要な本に気づいて買い足すのか、少し未来にまたこの記事の改訂版を書けたらと思います。
最後になりますが、私たちの学びをスムースに加速させ、学びに必要な時間と労力を少なくし、学びを豊かにしてくれているこれらの本を書いてくれたみなさんへ深く感謝いたします。