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創業者と共に歩み現在のCinarraの指針:CEO 細谷インタビュー

こんにちは!Cinarra人事の相澤です!
Wantedlyリニューアルに際して、今後はメンバーだけでなく、以前からリクエストのあったCinarra経営層やマネージャーのインタビューをお届けしていきます。

まずは、Cinarra JPのCEO細谷にインタビューさせていただきました!
細谷さんと言えば、社内ではワインに詳しく、メンバーとも積極的にコミュニケーションをとる、物腰が柔らかくて話しやすい人物という印象かと思います。インタビュー前に、まずは簡単なプロフィールから紹介させてください。

【Profile】
お名前: 細谷 正人(ほそたに まさと)
出身地: 千葉
役職: CEO
入社日: 2015年7月1日
経歴: ソフトバンク株式会社→1度目の起業→アクセンチュア株式会社→2度目の起業→大手子会社社長→Cinarra JP COO→Cinarra JP CEO
趣味: 読書、仏閣寺社めぐり、散歩


ーーーちなみに、最近読んだ本はなんですか?

鳥山明氏の訃報を聞き、改めて代表作であるドラゴンボールを全巻読み返しました。あとは、阿・吽も面白かったですね。......もちろん、漫画だけ読んでるわけではありません。歴史なども好むため、“豊臣秀長 ある補佐役の生涯”もそのうちの一冊です。


ソフトバンクと米国創業Cinara USとのジョイントベンチャーであるCinarra JPですが、どのような経緯でCinarraのCEOになられましたか?

社員でも知らない人が多いと思いますが、入社当時はCOO(※1)としての入社だったんです。そもそもCinarraとの出逢いについて順を追って話すと、当時のソフトバンクの技術系役員よりCinarraのファウンダーであるAlexを紹介されたのが、私のCinarraキャリアの始まりです。私自身、元々Tech系や自分の知らない分野への好奇心が強く、Alexの話を聞き、強く興味を惹かれたというのが大きいです。当時はとても新しい通信キャリアのデータを活用したプロダクトであること、今後データが流行ることを予想していたタイミングでの話であったこと。興味とタイミング、この2点が決め手でした。今後伸びるであろう可能性を感じたのみならず、自分自身どうなるか興味がありました。

そして2014年、PoC(※2)からプロジェクトに参画し、CinarraとソフトバンクのジョイントベンチャーとしてCinara JPをAlexと共に立ち上げました。数年後、ファウンダーが退職したのを期に代表取締役に就任、その後Cinarraがソフトバンクの子会社となった2020年、取締役から離れ、経営と事業を執行する現在の肩書きであるCEOとしてCinarra JPに今後も関わることを決めました。その理由は、Cinarra JP創業から今日まで支えてくれた周囲への恩を、事業成長をもって返していくために他なりません。常に周りへの感謝を忘れずに、受けた恩をしっかりと返し、周りの期待に応えていきたいと思っています。

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(※1) Chief Operating Officerの略、最高執行責任者
(※2) Proof of Conceptの略、試作開発に入る前段階の検証プロセス、実証実験


会社が目指すビジョンは「データに息吹を与え、データ所有者とユーザーとの架け橋となる」ことですが、それについて何をゴールとしているのか詳しく教えてください。また、それにおいてデジタルマーケティングが果たすべき役割は何だと考えていますか?

データビジネスが新しい産業になっていく中で、その産業が適切に発展していくことが重要であると考えています。現在インターネット広告というものは、ユーザーにとってネガティブなエクスペリエンスや不安を与えるものも多く、まだまだ課題が山積みとなっています。その中で、ルールや規定などを作っていく部分をCinarraで担うこと、そして適切な価値を提供し続ける仕組みを作り出すことが一つのゴールであると言えます。そのためにはロールモデルとなれるよう、常日頃からユーザーと広告主、双方の立場に立ち、適切にCinarraで運営していく必要があります。少しでも懸念点があるものは、私を含めた経営陣と法務、営業担当で審議会を開き、実施可否について真剣に議論をしています。

様々な問題がある中で、それらを解決に導くには、データにユーザーにとっての付加価値を与え、且つ、経済効果をもたらすことが必要不可欠です。業界を盛り上げていくには、経済的なお金が動き、様々な関係者への付加価値が高まらなければなりません。それこそがデジタルマーケティングの果たすべき役割であると考えています。そして、Cinarraはその一番最初の入り口になるべく、強い想いでビジョンを掲げています。


年始の社員に向けたメッセージに「規律の中で自走する組織」を目指したいと改めてコメントされておりましたね。それを踏まえ、弊社のモットーである独立自尊には、どのような想いが込められているのでしょうか。

ーーーちなみに私も改めて考えたんですが、社員一人一人が課題に対してオーナーシップを持って積極的に拾いに行き、周りを巻き込んで解決へと導いていくような積極性や協調性、ポジティブさを育んで欲しいというような一人一人の成長を促しているように感じました。それは今まさに成長途中のCinarraだからこそ、チャレンジには積極的に協力していきたいという共通意識を持っている強みに思います。


このインタビューを読んでいる人にも是非一度、独立自尊とはどういうことを意味するか考えて欲しいと思います。独立していくことは、すごく責任が重いことです。人間は必ず甘えが生じる生き物であり、自然とできる人はいないと思います。やるべきことを細かく指示された方が実際楽ですし、オーナーシップを持って自ら動くと言うのは、やろうとするとすごく難しいですよね。

そして、自尊は自らを愛することですが、それはイコール不都合から目を逸らし、自分を甘やかすという意味ではありません。不都合に遭遇したときに自らを自省し、そして常日頃自身を自制し、やり遂げた自分を初めて愛することができるように思います。「自信を持てる」とも言えるかもしれません。私が想い描く独立自尊とは、自分に厳しく、他人に優しくすること。甘やかすという意味ではなく、しっかりと相手へ敬意を示し、尊重すること。そして、組織の中でそれを実行するということは、個の目的と組織の目的が大枠でも同じ方向を向いている必要がある。つまり、従業員とは、パートナーシップだと思っています。

私自身はCEOという肩書きではあるものの、偉いという意識はなく、数ある役割の中の一、ロールの話に過ぎません。会社にも従業員にも依存せず、離反しない。個々も会社を尊重し、会社も個々を尊重する。お互いに軸を持ち、認め合い、同じ方向を向いて突き進む必要があります。どちらが欠けても機能しません。

その上で、年始のメッセージ「規律の中で自走する組織」がどういうものかと言うと、一人のカリスマなどが存在するわけではなく、アイコニックに頼らずに規律がある中で、自ら考えて動くことを社員一人一人が意識していること。その集合体をCinarraという組織にしたい。そのためには、他責思考にならないこと。市場が変わろうが、月日が経とうが、その時代に合わせながらより良い方向に進化し続ける、そんな組織であって欲しいと思い、改めて社内のみんなに伝えた形です。そのためにもどんなに難しくても、マイクロマネジメントなどに頼らずに個々の力を信じて理想を目指したいと思っています。


コントロールするのではなく、自主性や主体性を重んじること。長年向き合ってきているものの、浸透させる難しさを感じています。


会社のモットーは上記の通りですが、仕事をする上での細谷さんのモットーはなんでしょうか。

モットーとまでは言いませんが、心掛けていることは三つあります。

  1. ポジティブ思考
  2. 現状に甘んじない
  3. 習慣化する/自分を過信しない

1はそのままシンプルです。私も人間なので、嫌なこともままならないこともあります。ですが、どうせやらなければならないなら、少しでも楽しい方向に考えた方が健康的ですし、私自身もポジティブな人間と働きたいと思っていますので、まずは自らがそうなるよう努力しています。どのようなことでも楽しい一面を見出して、働くようにしています。

2はCinarraのモットーである、独立自尊と同じですね。現状に甘んじず、常に自ら考えてオーナーシップを持って働き、仲間の期待を裏切らないように勤めることが私のモチベーションであり、義務だと思っています。

3については、これまでの経験則ですが、年始に今年の抱負を書いても達成しないことが多いですよね。それは、具体性が足りない所為です。何をしたら達成するかを考え、自らの行動に落とし込み習慣化すること。強い意志がある時にそこまで踏み込んでおけば、あとは毎日それを実行するだけで達成へと近づけるわけです。仮にその行動を紙に例えれば、半年で約180ページ分積み重なるわけですから、ちょっとした文庫本くらいの厚みが出るわけです。それを曲げるのは中々に気力が要りますから、ちょっとやそっとでは崩れない。そうして、私は目標達成へアプローチしています。人は意志が弱い生き物なので、臥薪嘗胆(※1)という中国の故事成語の由来にもあるように日々の努力のためには強烈な意志を継続させる必要があります。この意志を継続させるというのは普通の人間にとって非常に困難です。ですから、もし、何かを変えたいと思うなら、意志の力を過信するのではなく、付き合う人や、環境を変えたり、まずは自身の行動を変えようと思っています。

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(※1) 目的を遂げるために苦心し、努力を重ねること


2015年に日本法人が設立して9年目を迎えました。当時から随分Cinarraは変わったかと思いますが、今後のシナラに期待することはなんでしょうか。

こう言うのもなんですが、特段期待していることはありません。Cinarraのモットーや年始に伝えたメッセージを受け取ったメンバーが、周りを巻き込み、自ら責任感を持って行動すること。そして、自分自身に明確に言語化できるレベルで期待できていれば良いと思います。自らのその期待を裏切らないように動く人たちが集まって、広い意味で方向性が一緒であれば、自ずと良い会社になると信じています。


今後3年のプランを教えてください。

もちろん売上などの経済的な部分は具体的にありますが、とりあえず此処で言えるのは......

生き残ること!


ちょうど桜日和でしたので、散歩をしながらお話を伺ったりなどしました。旧オフィスの横を通り、思い出話も。環境も人も変化していく中で、適応し、生き残り続けることの大切さをひしひしと感じました。

最後は抱負みたいになりましたが(笑)、細谷さん、お忙しい中ありがとうございました。
次回は、セールスリージョナルヴァイスプレジデント中村のインタビューをお届けします!

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