2024年のクリスマスケーキは、ホールと同じくらいカットケーキの需要が高かったらしいです。理由には、”少ない人数でクリスマスを祝う人たちが増えた”ことが影響しているらしく、食べたい分だけ選べるのが今のスタイルに合っているとか。
シュトーレン(シュトレン)
クリスマスといえば、ドイツの伝統的なお菓子「シュトーレン(シュトレン)」。
洋酒に漬け込んだドライフルーツやナッツが生地に練り込まれたパンに似た質感で、表面は白い粉砂糖で覆われた焼き菓子。保存性が高くて、日に日に変化していく味を、クリスマスを迎えるアドベントの4週の間に少しずつスライスして食べる伝統的なスタイルがあります。
今年の10月の終わりに、このシュトーレンと思いがけず出会いました。
HUPO(The Human Proteome Organization)
ドイツのドレスデン(Dresden)で開催されたHUPO(The Human Proteome Organization) という学会に同行した際、会場内のコーヒーブレイクエリアで一息ついたとき、甘く香しい匂いが漂っていて見ると、メーカー出展ブースに並んで「シュトーレン」ブースがあるのです!!
テーブルの上にシュトーレンが載せられ、スタッフがちょうどよいサイズにきれいにスライスしていて、来場者は一切れずつ手で持って食べています。スライスされたシュトーレンがなくなると、また次のシュトーレンがテーブルの下から現れて・・・
なんと素敵なホスピタリティ!!と感動しながら、私もいただきました。甘すぎず、思ったよりソフトな触感が心地よい…と味わいつつ、なぜここに??
ドレスデン(Dresden)
「シュトーレン」のテーブル横にパンフレットが置かれていて、ベーカリー向けオーダーメードの装置を提供している地元メーカーのブースだとわかり、ようやく「シュトーレン」はこのドレスデン(ザクセン州)が発祥の地であることを理解しました。
まさか本場でこれを味わえるなんて! そして、シュトーレンには、
- フルーツやナッツ:豊穣と祝福の象徴
- 外側の粉砂糖:幼いイエスを包むおくるみ
- その「真っ白」:純潔や神聖さの象徴
という、イエス誕生を祝う特別な意味が込められているのですね。由来を知ると、今までと味わい方が変わります。
はじめて訪れたドレスデンは、 「エルベ(エルベ川)のフィレンツェ」ともいわれる、旧東ドイツの名残のある本当に美しい街でした。第二次世界大戦の終盤に連合国軍による爆撃を受けた都市。歴史の重みを感じます。
海外の学会・展示会参加は、当社ではもう30年近く続いています。世界の動きを知り、新しい情報との接触機会を求め、お取引先に有意義なご提案ができることを大切に行動しています。
そして何より、私たち自身が自分をアップデードすることができます。
今日からまた新しい何かを。Frohe Weihnachten! Feliz Navidad! Merry Christmas!
2024年12月24日、私たち中部科学機器にとって、メモリアルな日。「あの笑顔」と一緒に。
本社スタッフ