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アカデミックな世界からCCTへ

※右から2番目が私、本廣です

【略歴】

氏名:本廣優一(もとひろゆういち)

出身:神奈川県横浜市

大学院の5年間は名古屋市民

最終学歴:名古屋大学大学院(素粒子宇宙物理学専攻)

専門:ハドロン物理学 博士(理学)

こんにちは。株式会社コアコンセプト・テクノロジー(以下CCT)の本廣です。

ある製造業プラットフォームの基幹部分の開発に携わるエンジニアとして日々仕事に取り組んでいます。

私が新卒でCCTに入社してから、2018年4月で一年となりました。

本記事では、大学院で理論物理学の研究していた私がCCTへの就職を決めた理由をお話しさせていただこうと思います。

恥ずかしながら半生のようなものを語っていますが、温かい目で見守ってやってください 笑

アカデミックな研究者を目指すのか、企業に就職するのか、お悩みの方の一考になればと思います。(もちろんそうでない方にも読んでもらえるとうれしいです!)

① 自己紹介

横浜市の端で育ったギリギリハマっ子。3兄弟の長男。

公園で遊んだり、集まってテレビゲームをしたりと、遊んでばかりの子供時代を過ごす。

高校では弓道部に所属し、弓道漬けの毎日。

部活のために高校に通っているようなもので、休みの日もほぼ毎日道場に通う。

大学では物理学科に進学。

アルバイトもほどほどに、友人と物理学の議論をして過ごす。

大学院に進学し名古屋市民に。

個性的な人たちに囲まれ、学びの多い5年間を過ごす。

博士号を取得し卒業。

CCTに入社し現在に至る。

② 就活の”し”の字もしなかった大学時代

以前から理科や数学が好きだった事もあり、高校では理系クラスに所属していました。

進路を決める時期になり、特に将来を考えていなかった私は悩みます。

進路選択の基準は、とりあえず理科系、将来お金につながるような勉強、の2点でした。

「科学者になって新しい材料や化合物を発見をすれば大金持ちになれるのでは?」という変化球の発想をした私は、化学の道へ進もうと漫然と思っていました。

しかし、友人や先生から物理学の面白さを聞くうちに少しずつ考えが変わっていきました。

そしてとある日に何げなく聞いた一言が刺さります。

「素粒子から宇宙まで、身の回りの現象を数学を使って理解する」

このフレーズに射抜かれた私は、物理学科に入学していました。

大学では、気ままに講義に出席し、本を読み、友人と議論し、という物理漬けの毎日を送っていました。

休みの日は弓道部のOBコーチとして時々高校に顔を出し、アルバイトは学習塾の講師や家庭教師をしていました。

このような日々を過ごす中で、社会に出て働く事から意識が遠のいたのかもしれません。

配属先の研究室を真剣に考え始める頃、周囲から就職活動の話題が聞こえ始めます。

そんな中、私は興味があった研究室の先生のもとを訪れ研究生活についての説明を受けます。

「勉強は1人でもできるが、研究室に顔を出して議論すべし」

「もし最先端の研究がしたいのであれば大学院へ進学すべし」

「お金を稼ぎたいのであれば学部を出て就職すべし」

この頃の私は、社会人にはなれないと思い込んでいました。

決まった時間に出社し、言われた仕事をする生活のイメージが全く出来なかったのです。

それに加えて研究生活に憧れていた私に就職活動をする選択肢はありませんでした。

結局私はハドロン物理学の研究室に所属し、先生が話していた「お金を稼ぐ道」から外れていきます。

③ 転機となった大学院生時代

学部を卒業した私は名古屋大学院へ進学し、初の一人暮らしを始めます。

研究生活は思った以上に楽しく、思った以上に大変でした。

私の所属していた研究室には特にコアタイムがありませんでした。

授業はもちろんありましたが、セミナーや自主ゼミ以外の時間は自由に使うことができました。

大学に行かず家で勉強していることもあれば、大学に泊まり込むこともありましたが、好きな事のために好きなように時間を使える生活を満喫していました。

また個性的な同期はもちろん、先輩や後輩も話題に困らない人ばかりでした。

それぞれのエピソードは割愛しますが、控えめに言って「純粋で変な人たち」の集まりで、研究者の世界を実感しました。

想像以上に大変だった事は、自由度の高さです。

乱暴な事を言ってしまえば、遊んでいようが何をしていようが、良い研究をして論文を書けば評価される世界です。

逆に研究結果を出し論文を書かなければ何もしていないように見えます。

議論や相談をする事があるとは言え、答えのない問に対して結果が出ない時はストレスばかりが溜まる毎日でした。

今思うとこの時期が今までで一番辛い経験だったように思います。

しかしこのような時期があるからこそ、うまく進んでいる時はとても楽しいものでもあります。

それに加え、何とかなるだろうと言う根拠のない自信もあり、卒業後は研究者として生きていこうと考えていました。

大きな転機となったのは博士課程2年目の時でした。

私が参加していた大学院の教育プログラムが奨励していた事もあり、社会勉強として企業へのインターンシップに参加する事を決めます。

研究職ではない職種の体験をするべく、分野を変えて製造業のメーカーに3週間通いました。

その会社では自社商品の設計から製造・販売まで行なっており、私も新商品の性能試験と結果報告を行いました。

ここでの経験は刺激的でした。

まず社会に出た経験の少なかった私は、楽しそうに仕事をする社員の方々を見て、仕事に対するイメージが大きく変わりました。

今までは仕事に対してどことなくネガティブなイメージしか持っていなかったのです。

またインターン学生の私も素直な意見を言える雰囲気がありました。

そしてなにより、新しい物を設計し形にして販売するという流れに研究と似たような物を感じたのです。

これが企業へ就職する道へ向かうきっかけとなりました。

インターンを終えて、改めて自分についてゆっくりと考えてみました。

・みんなで考えて何かを作る事が楽しい

・思った事を自由に言える環境が良い

・新しい事に挑戦してみるのが好き

と言うような事がわかりました。

そして研究者として生きるよりも企業へ就職して働いた方が楽しめるという結果にたどり着きました。

④ そしてCCTへ


就職を決意した私はひとまず就活サイトに登録する事から始めました。

そして数ある業種の中、製造業やIT業界を中心に見て回っていました。

そんなある日、CCTからメールが届きます。

他の企業からも数多くのメールを頂きましたが、CCTからのメールはテンプレではなく、自分のPR書をよく読んで頂いた上でのメッセージだったので目に留まっていました。

研究の関係でしばらく反応できなかった事もあり、数ヶ月後にダメ元で連絡を取ってみたところ、快く会社説明に応じて頂きました。

その後は何社かと面接を進め内定を頂いた企業もいくつかありましたが、面接を進めるに連れて印象が良くなっていく企業はCCTだけでした。

・若い社員でも発言できる風通しのよさ

・エンジニアを大切にしている印象を受けた事

・社員が技術向上を意識している事

・研究職出身の人にも理解がある事

・企業も成長途上にある事

私が内定承諾した決め手は主に上記の理由でした。

今思うと上から目線が過ぎますね… 笑

〇 最後に

入社からあっという間に1年が経ち、後輩も入社してきました。

入社を決意した理由と入社してからの実感の間に、今のところ大きなギャップはありません。

大学院で研究していた内容は仕事の役には立ちませんが、考え方を活かす事は出来ていると思います。

個人の技術はもちろんですが、社会人としてのスキルもさらに磨いていければと考えています。

長文へのお付き合いありがとうございました。

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