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「挑戦を続けるために大切にしたい価値観は?」ヘイアンバリューに込めた思い

※平安伸銅工業メディア「暮らすがえジャーナル」の記事を転載しています。

こんにちは暮らすがえジャーナルです。

「暮らすがえ」とは、ライフステージや家族の成長、季節や気持ちの変化に合わせて、暮らしに自ら手を加え、ありたい「私らしい暮らし」を実現していくことをいいます。

今回も、平安伸銅工業のカルチャーについてのお話。
私たちが大切にしている、働く上での共通の価値観「ヘイアンバリュー」について、誕生の経緯や思いを代表取締役の竹内香予子にインタビューしました。
なぜ、私たちはヘイアンバリューを定めたのか、どんな価値観を大切にしているのか。

ぜひご覧ください。

――今日は、ヘイアンバリューについてお話を聞かせてください。まず、どうしてこのバリューを策定したのでしょうか。

私が社長に就任して、しばらくしてからですね。

当時、新ブランドを立ち上げたり、ECサイトをオープンしたりと、新しいことが目まぐるしく進んでいく中で、中途採用の人も増えてきていたんです。
さまざまなことがドラスティックに動いていく、さまざまな価値観を持った人がどんどん増えていく中で「経営者がどこを目指しているのかわからない」「何が正解か、すべて経営者に聞かないと判断ができない」といったことをメンバーに言われるようになりました。

新しい挑戦を続けるにあたり、私たちがどんな未来に向かって進んでいくのか、どんな価値観や行動を大切にしていきたいか、言語化する必要があると思ったんです。
それで2018年に誕生したのが、ビジョンとヘイアンバリューです。

――多様な価値観を持つメンバーとひとつのゴールを目指すために、目指す未来と共通の価値観を作ったんですね。どんな思いで策定されたんですか?

まず、大前提として私たちの仕事はすべてユーザーのためにあります。どれだけユーザーに価値を提供できたか、どれだけユーザーを喜ばすことができたか、が一番大事です。

具体的には、アイデアと技術で「私らしい暮らし」を世界中に届けること。これが変わらないビジョン。
そのために、今は「暮らすがえ」の文化をつくることをミッションに掲げています。

そんな中で、違いを認め合いながら、一緒にチャレンジするために必要なのがバリューだと考えています。考えを押し付けるものでもないんです。

――押し付けるものではない、とはどういうことですか?

共通の価値観、というと「こういう風に考えろ、と会社から価値観を押し付けられる」と想像される方もいらっしゃるのですが、そうではないんです。

十人十色の「私らしい暮らし」を実現するためには、私たち自身も多様である必要がある。そう考えているので、この会社にはさまざまな価値観やバックグラウンドを持ったメンバーが集まっています。

ここでいう共通の価値観とは、一緒に働く上での指針、という方が近いかもしれません。多様な考え方を持ったメンバーが一緒に働いているからこそ、同じビジョンに向かって進むために、日々の仕事で考え、行動する際に意識してほしこととして、9つのバリューを定めました。

――9つの中で、特に大切なバリューはありますか?

もちろんすべて大切ですが、特に重きを置いているのは「自由闊達でいこう」ですね。

メンバーが自分に理由を持ってやり切ることが大事だと思っています。

――自分に理由をもってやり切る、ですか。自由闊達って「自由に何でも」という意味ではないんですか?

ここでいう自由とは「自分に理由がある」という意味です。会社のビジョンやミッションを自分ごととして捉え、突き進んでほしいという思いから来ています。

上司から、やれと言われたことだけをやっているだけでは、その分だけの成長しか望めません。会社だけでなく、その人自身も大きく成長するためにも、自分ごととして業務をとらえ、自ら考え、責任を持って行動してほしいなと考えています。

その上で、良心に従い、さまざまな価値観を持ったメンバーとともにミッション達成に向かって挑戦してほしいなと。

――なるほど、いろんなバリューの前提に「自ら考えて責任を持って行動する”自由闊達”」があるんですね。「これぞメンバーが自由闊達に行動したな!」と思った例はありますか?

直近で言えば、新ブランドの「AIR SHELF」でしょうか。

これまでのラブリコやドローアラインといったブランドは、経営者主導で立ち上げたのですが、2月末に発売したこのブランドは、メンバーがプロジェクトの責任者になってチームを組み、パートナー探しから商品開発までを担ってくれました。

私も初めてプロダクトを手に取った時、心底感動した、とても素晴らしいブランドです。

ユーザーが商品を手に取ってから家に設置するまでのトータルの体験にノイズが無い、徹底的にこだわったプロダクト。
これが実現できたのは、プロジェクトの責任者やメンバーたちのブランドにかける思いと、ブランドをやり切る責任感があったからだと思っています。

【2月末に発売した新ブランドのAIR SHELF】

――自由闊達の先に、新しいブランドが形になったのですね。他にも何かありますか?

そうですね、業務とは少し違うのですが、社内の話を紹介させてください。

私たちの会社は私服勤務なのですが、服装規定があるんです。
物流倉庫で働くメンバーは安全上の理由で、帽子、長袖長ズボン着用といったものです。
その他にも金髪は禁止、サンダルやダメージジーンズは禁止といった規定が過去にはありました。
社外の人と会う時に、あまりにもだらしがなかったり、派手だったり、印象が良くない格好だと企業のイメージや協業に影響する、という理由からです。

でも、当時新卒で入ったメンバーが「なぜ金髪やそういった服装が禁止なのか?」と声をあげたんです。

――新卒1年目で会社のルールに対して疑問を持ち意見を言えるのはすごいですね。

でも、確かに言われてみれば、ただ金髪なだけで協業するパートナーやお客様が不快に感じる、ということはなさそうです。

じゃあ、どんな服装規定だと良いのか。
そこで彼女は、メンバーのサポートも受けながらプロジェクトを立ち上げて、メンバーを巻き込んで考えることにしたんです。

――すごい、声をあげるだけじゃなく、プロジェクトを立ち上げたんですね。

最終的にはプロジェクトでまとめた内容を私に提案をして服装規定を変え、全社員の前で説明してくれました。

結論は「髪型や服装に関して、作業安全のため以外の具体的なNG項目はすべて廃止し、会社のミッションの達成やビジョンバリューに即している格好か、それぞれで判断する。必要であれば会社と対話する。」ということになりました。

裁量がメンバーに委ねられた規定になりましたが、そこにも「自分で考える」という責任がある。
私たちらしい規定になったと思っています。
そして、ここまで自分ごと化して責任を持ってプロジェクトを進めた彼女もまさに「自由闊達でいこう」のバリューを体現していました。

【ドレスコード規定プロジェクトのスライド】

そんな彼女ですが、規定が決まって1年後、ラブリコをラブリーコングというピンク色のキャラクターでプロモーションするプロジェクトの担当になり、上司とも話して髪の毛をピンク色に染めました(笑)

――ええ、ピンク色に!?

前々からそんな髪色をやってみたかった、という思いもあったようですが、これまでの積み重ねも、プロモーションに対する責任感も感じられて嬉しかったです。

【ラブリーコングプロジェクトに関わった人々の集合写真。右下にいるのがプロモーション担当の漆原さん】

――まさに自由闊達にチャレンジしている姿ですね。

そんな風に、この会社は、いろんな価値観を持ったメンバーが、いろんな形で強みを発揮して挑戦している会社だと思っています。

バリューにも掲げていますが、私たちは「違い」を大切にしています。
意見や考え方は違うことが大前提なんです。
それを認め合った上で、ぶつかり合って新しい価値を生み出すことが大切だと考えています。
学歴も年齢も、過去の経歴も「違い」であり「強み」です。新卒で入ってこられる方も、新しい考え方が「強み」になると思っています。

――バリューを通じて、一緒に働くメンバーに期待したいことはありますか?

バリューを意識しながら、より多くのお客様を喜ばすために、この会社で挑戦冒険を続けてほしいなと思っています。

一人一人の挑戦が積み重なれば、ミッションやビジョンの達成も近づくはずです。
私も率先してバリューを体現していきたいですし、バリューをより具体的に業務に落としこんだり、体現する姿をたたえ合ったり、メンバー皆が活躍できる環境を整えたりしていきたいです。

――ありがとうございました!

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