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【代表インタビュー】キャシュモ創業者梶井が語る。軌跡と想い。

こんにちは!採用担当の山崎です。

今回は、第2創業期を迎えるキャシュモグループ代表 梶井のインタビューをお届けします。

学生時代のことから、キャシュモが根幹に持つ想いや文化、採用の基準に至るまで、さまざまなお話を
伺いました。

■根っからの旅人気質、海外放浪と実体験が人生の教科書

小さい頃は、怒ったり喧嘩したりしない子どもでした。論語でいうところの「中庸」、自然体で心を安静に保ち物事に対処することを心がけていたように思います。これには、決して怒らなかった父の存在が影響しているかもしれません。思い入れがあることが増えた大人になってからのほうが、感情の振幅があるようにも思います。そこは、ロジカルに対処できるよう修行中です(笑)。

高校生のときに、長野県の安曇野に住んでいるいとこに、小田実さんの『何でも見てやろう』という本を勧められました。NYから出発し、1年半かけて世界一周をした記録で、当時バックパッカーのバイブルだった本です。「こんな面白い世界があるのか」と大きな衝撃を受けました。

早速、大学1年生の春休みに、一番安い航空券を手に入れてアメリカへ。そこでわかったのは、「自分がやりたいことを見つけて主張しないと通らない」ということ。ユニークな人にたくさん出会い、英語なんかできなくても欲しいものを自由に手に入れている人をみて、「人生、これか」と悟りました(笑)。当社が海外研修への参加を入社条件にしているのも、こうした自分の経験からです。若い人に自分で考える機会や気づきの機会を与えて、引き出しをたくさん作ってもらいたい。そうすれば、どんなときにも対応できる力が身につきます。

学生時代の衆議院宿舎でのアルバイトも、今なお役に立っている経験です。誰でも名前を知っているような大物政治家にたくさん会う中で「所詮、人は人だ」という考えに至りました。大企業の社長とでも臆せず話せるようになったのは、このときの経験が大きいですね。

大学は法学部でしたが、将来起業するつもりだったので、卒業後まずは経営者にたくさん会える職業は何かを考えたときに税理士だと思い、資格を目指すことに。3年〜4年で2科目取得して、卒業後会計事務所に就職しました。でも、手書きでひたすら数字の合う帳簿を作る仕事がつまらなくて、半年で退職。アジア放浪へと旅立ちます。

とはいえ、資金も底をつき、他にやれることもないので、再び小さな会計事務所へ。何も教えてくれない事務所でしたが、それがかえって自分で考える力を養ってくれました。ここで落ち着くかと思いきや、旅人の性分がうずいて、また旅へ。24歳からスキューバダイビングを始めて、フィリピンやインドネシアへいくようになりました。

現地でダイブショップを始めようか、中国で航空会社を作ろうかなどと思ったこともありましたが、やはり日本で税理士として働いてお金をため、海外へは旅行で行くのがいいという結論に至り、28歳で大学院へ。資格を取得したあと、中堅の会計事務所に就職し、35歳で独立。当時一緒に働いていた人がいま当社の社員にいて、もう20年来の付き合いです。

■ミッションを徹底的に伝える努力で、思いを同じくする仲間が集まり始めた

2004年に独立したときは、前職での経験から、社長に本当に喜んでもらえるサービスを作りたいと思い、「月次レポート」という商品を作りました。これは一般的な会計事務所で作られている試算表にキャッシュフローの話ができる仕組みが入ったもので、未来を見据えた経営の話ができると好評を呼び、お客様が一気に増えました。さらに、コンサルティングの会社を別に立ち上げ、これがキャシュモグループのはじまりです。

おかげさまで今まで売り上げで困ったことはありませんが、人の問題による会社存続の危機はありました。起業して7年目のときに中堅社員がたくさん辞めてしまったのです。当時は試算表から決算まですべて一人がやる担当制だったので、残った若手だけでは到底仕事をこなせそうにないと焦りました。でも、結論から言えば、まったく問題なし。良いお客様だけを残して分業制にし、一人あたりの負荷を減らしたことで、難局をみなで乗り切ることができました。

このときは、いい意味で自分にとっても会社にとっても転機でしたね。こんな事態を引き起こしたのは自分に責任があると反省して、経営や生き方、考え方を勉強し直し、改めました。一流の人間を育てようとしていたけれど、なんのために一流になるのかをまったく教えていなかったことに気づきました。日本の経済がよくなれば、みなが幸せになる。そのために自分たちができることで日本一を目指したいというのが私の真剣な想い。そこで、「キャッシュフロー経営で日本を元気に」というミッションを掲げ、徹底的に社員に伝えるようにしたのです。そこから徐々に人も戻ってきて、アルバイトも含めた社員数は50人にまで増えていきました。

■採用基準は第一に、「キャッシュフロー経営で日本を元気に」を理解してくれる人

採用の基準は第一に、当社のミッション・ビジョンに共感してくれる人。「キャッシュフロー経営で日本を元気に」という言葉を深く理解して入社してほしいと思います。

「キャッシュフロー経営」とは、簡単に言うと、手元の現金が増える経営をいいます。

経営者は、3ヶ月後、1年後に会社に現金があるのかを知りたい。そのため当社では、売上と利益を最大化し、現金を増やしましょう、とアドバイスをしています。

通常、起業をする方は、経営面のサポートを受けるため知り合いに税理士を紹介してもらいます。ですが、税理士の基本的なミッションは中小企業の決算と税金の申告をサポートすることです。これは、過去の事実を整理するに過ぎません。

「税理士としてコンサルタント業務もやってみたい」という人は多いですが、1円の狂いもない帳簿を作って正しい手続きで納税させる仕事と、経営の未来を見据えて会社を現金が残るほうへ導く仕事は、実はまったく逆方向の仕事なのだということを理解してほしいと思います。当社が税理士業務とコンサルティング業務を分けて別会社にしている理由もここにあります。たとえば、事業計画書を一般的な会計事務所では数字で作ろうとしますが、一番大事なのはコンセプト作り。お客様は誰で、何をいくらで買おうとしているのかといったコンセプトをきっちり決めないと売り上げが立ちません。そもそも同じ土俵で扱える業務ではなく、税理士からコンサルタントになるのは、キャリアチェンジに近いものがあります。

また当社のビジョンは「日本一の中小企業向経営支援コンサルタントチーム」になることです。「日本一」とは、お客様を今後6年で1,000社にすることです。日本のGDPは30年間ほぼ変わっていません。アメリカは3倍以上、中国は24倍の成長を遂げているにも関わらず、です。その理由は、日本ではごく小規模の零細企業が多く、生産性が低いから。日本のGDPを上げるには、スタートアップから5〜10年で20〜30人規模になっている企業を、100人規模に成長させなくてはなりません。そのためにはキャッシュフロー経営で付加価値の高い企業を作る仕組みが必要で、私たちが提供するクラウド型経理代行もその一つなのです。

■採用基準の第二は、人としての素直さを常に忘れず成長していける人

採用の基準の第二は、素直な人。人が成長する上で一番大切なのは、人としての素直さです。その人が失敗したときも、素直な人なら上長として代わりに頭を下げてあげようと思えます。より正しく言うなら、素直でない自分を自覚しつつ、素直であり続けようという謙虚な気持ちを持っている人ですね。たとえば、コンサルタントの採用基準は、簿記がわかることを前提に、素直に人の話を聞けるかどうか。お客様の考えを正しく理解し、整理し、ソリューションを示すためには、聞く力が求められます。こればかりは教育で身につけてもらうことはできません。

新しく入社した社員にはまず、「一人前になってください」と伝えます。お客様から「いつも本当にありがとう」と言われる人になるのが第一目標。次に、「一流を目指してください」と言います。自分の名前で仕事ができる人、その人に任せたら絶対に大丈夫と言われるような人。そこを目指すには実はコツがあります。

新卒入社しても、20代後半くらいで一人前にはなれます。そこで、満足してしまう人がとても多いのですが、満足してしまったら決して一流にはなれません。現状に満足せず、素直に謙虚に自分の足りないところを考え続け、努力し続けることができるか。それができないともう一段上にはいけないのです。そういう志が高い人、目先の成果より、40代・50代にどうなっていたいかを見据えて若い頃から努力できる人と一緒に働きたいですね。

スキルは仕事をすれば身に付けることはできますが、もう一段高い目標を達成するには、素直さや謙虚さ、感謝の気持ちが必要です。当社に入ってくれた人はそういう気持ちを持つ人に成長してほしいと思い、新入社員には初任給で家族にお礼することを勧めています。感謝の気持ちを持つことはとても大切なことなので、まず身近な人に感謝することを覚えなさいと。昭和的な古い考え方かもしれませんが、家族にすら感謝できない人はお客様にも感謝の気持ちを持てないと思うのです。

■スタートアップから第2創業期へ、多彩な人材を巻き込みながら成長フェーズに

当社はいま、第2創業期を迎えています。優秀な人材が入社してくれるようになり、今後の展開に大いに期待しているところです。

当社の雰囲気をひとことで表すなら・・・和気藹々ではなくて切磋琢磨でしょうか。お互いに認め合いながら、楽しく真剣に上を目指して、チームでより良いものを作り、提供していく。そんな会社だと思います。

社員はユニークな人が多いですね。独立起業する社員も多く、税理士としてだけでなく、パーソナルトレーニングジムを立ち上げた人もいて、みなでそのジムに通っています。10年後20年後をしっかり見据えて独立にチャレンジする人が増えるのはいいことだと思います。当社もいま拡大期にありますから、仲間として一緒に仕事の輪を広げていけたらいいなと考えています。

考えてみると、パーソナルトレーニングと仕事には共通点があるんですね。人の成長はストレッチ。限界を少し超えたことをやることで成長が見えてくるものです。いつも能力の7掛けでしかやっていない人はそのうち成長が止まってしまいます。少し大変だけれど、自分に負荷をかけることで少しずつ成長し変わっていくのは、体づくりも仕事の能力も同じだと思います。

■これから一緒に働く人に伝えたいこと

繰り返しになりますが、私たちが一緒に働きたいのは、自分の成長を信じて継続的に努力できる人です。私たちの高い志に共感し、同じような気持ちで取り組める人、将来一流になるために努力したい人と一緒に仕事をしたいと思っています。

この仕事は、決して簡単ではありません。会計というまるで外国語のような専門言語を学び、それを会計を知らない経営者にわかりやすく説明し、成功に導かなくてはならない、とても難しい仕事です。ですから、やる気も時間も必要です。20代のはじめに基礎をきっちり作り、20代後半までにお客様に気に入られる仕事ができるようになり、30代でM&Aや事業再編、事業承継など難しい案件もできるようになり、40代・50代で花開く。こういう成長ができる人が当社には合っていると思います。

仕事選びで迷っている方は、この言葉を思い出してください。「やりたいことではなく得意なことで選べ。なぜなら、結果が出て評価されるから」。これは社員が就職活動中の学生に伝えたひとことで、とてもいい言葉だと思っています。社会は良質なアウトプットを求めています。それには、やりたいことの我を通すよりも自分が得意なことを選んだほうがいいのです。苦手なことを克服しようとするより、得意なこと、できることを伸ばすほうが社会に貢献できる人材になれます。

職場選びで迷っている方は、採用担当者に「御社のミッションはなんですか?」と聞いてみてください。ミッションとは、その会社の存在意義。採用担当者が即座にミッションを答えられないような会社はやめた方がいいでしょう。逆に、答えられる会社は本気でミッションを考えているはずです。もちろん、当社の採用担当者は即答できます!

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