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こんにちは!キャディインターン生の山口です。今回はキャディのカルチャーがぎゅっと詰まった「CADDi CULTURE BOOK」についてご紹介いたします。
キャディのカルチャーって?
キャディは「モノづくり産業のポテンシャルを解放する」というMissionとともに、「大胆」「卓越」「一丸」「至誠」という4つのValueがあります。
このMission+Valueでは表現されきっていない、しかし確かにあるキャディの空気感や、全体に浸透している価値観を明文化したものが、この「CADDi CULTURE BOOK」です。
今回はこのカルチャーブック作成を中心的に行った、代表の加藤と経営企画部の中原に「CADDi CULTURE BOOK」を作成の背景や、完成に至るまでのストーリーを伺いました。
人数が少ない今だからカルチャーを明文化する必要性を感じた
- まずカルチャーブックを作成しようと考えた背景を教えてください。
| 加藤
昨年末のまだメンバーが15人くらいの時から徐々に構想を始めていました。創業初期からキャディにはMissionやValueがあり、それをメンバー全員で共有しています。この浸透にはとても力を入れていて、サーベイでも数字で出てきているくらい、浸透度はとても高いと自信を持って言えます。
ただValueは広い意味が含まれた、解釈の余地の大きい表現になっているんです。そのため、日々1人1人が判断・行動をする際の拠り所になりきれていない面もありました。
バリューチェーンが長く、複雑なキャディのビジネスモデル上、1人1人の判断・行動が連動することが極めて大事なため、より全員で自信をもって認識を揃えられるものを言語化したほうがいいなと思い、Valueだけでは表現しきれていない、けれども私たちとして大事にしている考えを言語化しようと思いました。
-かなり早いフェーズでの作成という印象を受けます。
| 加藤
そうですね、社員数10名台の段階から考え始めるというのは、かなり早いかもしれません。しかしキャディはメンバーが急増していて、これからも増え続ける予定です。そのためこれまで空気感として醸成されてきたキャディのカルチャーが徐々に薄まっていってしまうことに危機感を感じました。これまでは少ない人数だからこそ空気感として判断軸に高い共通認識を持てており、各チームの連携がスムーズに行えていましたが、さすがにメンバーが急増していくと難しくなってくるのではないかなと。
また人が多くなってから改めて固めに行くと、それまでの期間にそれぞれに醸成された空気感をある意味矯正することになるため、、場合によっては解釈の違いにより組織に大きなストレスを引き起こす可能性もあると思います。なので、人数の増える前のこの時期だからこそ、みんなで作り上げることができるのではないかと思い動き出しました。
「キャディのカルチャーとは何か」をメンバー全員で考えた
-なるほど。実際作成にあたってはどのようなことをされたのでしょうか?
| 中原
まずは加藤をはじめ、創業初期からのメンバーとともに「大事にしていること」や「気を付けていること」を抽象的なことから具体的に行っていることまですべて出し合いました。そこから、「今当たり前のようにある制度を導入した背景」や、「こうありたいという思いはあるけど、実際まだできていない要素」をマップ化することで整理していきました。
実際のマップ図
その後カルチャーブックのタタキを作成し、メンバーに共有しました。またすぐ後に行われた全社合宿で、そのタタキの元となった創業初期のエピソードや使われてる言葉の背景を、加藤、CTOの小橋幸松の創業メンバー3人に語ってもらいました。
例えばカルチャーブックの中に実際に使われている「青臭い」という言葉。これは、現実離れしていると言われるような夢や理想であっても、それを忘れずに追い続ける、という意味です。キャディは「カスタマーとパートナーのどちらも幸せにする」という理想を追っていますが、特に創業当初は多くの方にそんなことは無理だと言われ続けてきました。それでもなお「やればできるしそのほうがいいに決まっている」と信じ切ってやってきた結果、今それを実現しつつあります。
こういった創業当初からの思いやエピソードなどを共有することで、「キャディカルチャーとは何か」に対しメンバー全員で考えるきっかけづくりをしました。
その後も2回ほどメンバー同士で内容を話し合う機会を設けました。多様な角度の意見を出し合いうことで、メンバー間の認識を合わせつつも違和感を洗いだしたんです。元々は少し曖昧な表現を使い大きな反発を生むような表現は割けていたのですが、逆にメンバーは強い表現を好んでいることもわかりました。例えば「モノづくり」に関しては当初「関心をもつ」という表現をしていたのですが、メンバーからは「愛」とか「情熱」と言ったより直接的な言葉を望む声が多く出たんです。「モノづくり」に対するメンバーの思いは想像以上に強かったですね(笑)
作成プロセスにメンバー全員が参加することで、日常的にカルチャーを意識する環境を作った
- 全社でカルチャーブックを作っていったんですね。作成時に特にこだわったところはどんなところでしょう?
| 加藤
作成自体よりも、プロセスや作成後のカルチャーの浸透を一番意識しました。結局こういうものは作って満足になりがちで、使われないことが多くあります。そのため作成後に日々意識されるよう、色々な施策に織り交ぜたり、メンバー間の会話で使われるようにしていくことが大事です。
「作成プロセスにメンバーを巻き込んでいくことで自分ごと化され、意識しやすい土壌を作る」「様々な施策を作っていく際にカルチャーの文脈を織り交ぜていく」、こうした1つひとつのプロセスを設計し進めていくことで、使われるカルチャーブックになるよう意識しました。
例えば、カルチャーブックの作成前後に福利厚生やオフィス移転、評価制度の刷新など多くのイベントがあったのですが、それらのネーミングやコンセプトづくりにはしっかりとカルチャーの内容を織り交ぜ、説明していくという形をとりました。これによりメンバーがより日頃からカルチャーを意識する環境を醸成ができたのではないかと感じています。
| 中原
だからこそ、納得感のある言葉選びをするのはとても難しかったです。全員に100%納得してもらいたいところですが、現実的にはかなり難しい。一方で、できる限りメンバーの思いを反映させたいとも考えていたので、そのための言葉選びや、各カルチャーに対する説明文の修正を何度も行いました。合計500個くらいの案はでたのではないですかね?(笑) これは最後の最後まで悩みました。
また「至誠」以外キャディのValueの言葉をカルチャーに使わないようにもしました。
キャディのカルチャーは大枠かなりValueに近いので、言語化するときどうしてもValueの言葉を使用したくなってしまうんです。しかしValueの言葉を使ってしまっては、カルチャーというよりも、ただValueの説明文になってしまいう、そのためValueの言葉はあえて使わないようにしました。
ただ「至誠」だけは他の言葉に置き換えることができなかったんです。またキャディのカルチャーを語る上でもこの言葉を抜かすことはできないと判断し、「至誠」だけはそのままカルチャーブックに記載されています。
今回のカルチャーブックはVersion 1.0。
ー実際に作成してみて一番うまくいったなと感じているところはどこですか?
| 中原
これまでに醸成されていた空気感を、メンバー1人ひとり、全員が自信をもって表現・体現できるようになったことです。「ムーンショット」とか「コトに向かう」など、強烈な表現もあるのですが、それらを自信もって求められる、体現できるというのはとてもよかったなと。
強烈だからこそ、新しいメンバーもなかなか思いっきり表現できないこともあるかと思いますが、その足枷はカルチャーの明文化によって外せたと思います。人数が急増していく中でもカルチャーを互いに使い浸透し合うことで、むしろ強化されていく、そんな環境を目指したいですね。
| 加藤
とはいえ、今回のカルチャーブックは裏表紙にも書かれている通り、Version 1.0。これからも会社の変化とともに、カルチャーも変化するべきだと考えています。社内で使う言葉や、イベント開催によってカルチャーに触れていき、メンバー全員が日常的にカルチャーを考え続ける、そういった空気感(カルチャー)も作っていきたいですね。
できあがったカルチャーブックを大公開!
では結局どんなカルチャーブックが出来上がったのでしょうか?「内容が気になる!」という方は以下よりご覧ください。