先日、Tornado2026というハッカソンに審査員として参加しました。
Tornado2026の詳細はこちら▼
Tornado2026
ハッカソンとは?
エンジニアやデザイナーなどがチームを組み、短期間(数時間〜数日間)で集中的にプログラムの開発やサービスの考案を行い、その成果を競い合うイベントのこと。
そもそも、なぜ審査員に?
クライマーが3ヶ月に1回開催している「福岡IT飲み会」に参加してくれた知人から、「ハッカソンの審査員をやってみませんか?」と声をかけてもらったのがきっかけでした。
「面白そう!」から始まった
声をかけてもらった時は、「面白そう!」という気持ちが先行して、正直、細かいことはあまり考えていませんでした。
普段、学生と関わる機会もほとんどないですし、そもそもハッカソン自体に参加したこともありません。
なので、「なんか楽しそう」というくらいの気持ちで引き受けました。
ただ、開催日が近づくにつれて、「これ、思ったより責任重大なんじゃないか?」と思うようになりました。
学生たちが本気で取り組んできたものを評価するわけなので、楽しいだけではダメだなと。
自分なりにしっかり向き合って、真剣に審査しようという気持ちに変わっていきました。
そして迎えた、ハッカソン当日
開催当日は、福岡工業大学の一室で行われました。
福岡会場の審査員は私を含めて4名。IT業界ではない方もいらっしゃって、いろいろな視点から審査する形になっていました。
福岡会場の司会はKBCアナウンサーの長岡さん。
「なんか見たことあるな」と思いながら(笑)
皆さんに軽くご挨拶や雑談をして、いよいよ発表がスタートしました。
今回のTornado2026は、東京・大阪・福岡の3拠点で初めて開催され、各拠点の様子はYouTubeでもライブ配信されていました。
【公式】Tornadoチャンネル▼
- YouTube
参加チームは全部で12チーム。
審査員は全チームを審査し、「企画力」「デザイン力」「エンジニアリング力」「プレゼン力」の4項目について、それぞれ5点満点で評価します。
さらに、各審査員が担当するチームに対して質問や感想を伝え、全12チームへのフィードバックも行います。
私は福岡と東京のチームを担当しました。
思っていた以上に、ちゃんと審査員でした。
想像以上に、すごかった
詳しい内容はぜひYouTubeを見ていただきたいのですが、とにかく全チームのレベルが高かったです。
中には、「これ、もう普通にビジネスとしてできるんじゃない?」
と思うようなものもありました。
そして一番衝撃だったのが、これを約3週間という短期間で、企画から開発、プレゼンまで仕上げていること。
単純に「アプリを作りました」というだけではありません。
課題についてしっかりリサーチをしていたり、実際にユーザーへヒアリングをしたり、レビューをもらって改善していたり。
そこまでやっているチームがいくつもありました。
もちろんAIを駆使しているからこそ、この短期間で実現できた部分もあると思います。
それでも、このスピード感で企画して、作って、検証して、人前で発表するところまで持っていくのは、大人でもなかなかできません。
みんなすごい。
あと、プレゼンも上手かった。
資料もしっかり作り込まれていましたし、「この質問は来るだろう」と予想して、あらかじめ回答や追加資料を用意しているチームもありました。
質問されるところまで想定してプレゼンを組み立てている。
「うまく質問を誘導したなー」と感心する場面もありました。
用意周到です。
審査については、正直なところ判断が難しい部分もありました。
ビジネスプランまでしっかり考えているチームも多かったのですが、今回の審査項目には「ビジネスとして成立するか」という項目はありません。
個人的には評価したくなるポイントでも、そこに引っ張られすぎてはいけない。
不慣れながらも、審査基準に沿って真剣に評価しました。
ハッカソンで何を感じたのか
長丁場の大会でしたが、最終的に全国最優秀賞は東京のチームに決まりました。
個人的にも印象に残ったチームで、サービスの内容がシンプルで分かりやすく、プレゼンのストーリーも非常に上手かったです。
相当練習したんだろうなと思いますし、もともとプレゼンの経験もかなりあるんじゃないかと感じました。
というか、本当にみんなプレゼンが上手い。
その辺の大人では普通に負けると思います。
でも、今回一番印象に残ったのは、技術力やプレゼン力とは少し違うところでした。
── 全チーム、とにかく雰囲気が良かった。
「自分たちがこれを作るんだ」
「絶対いいものにしたい」
「やってやるぞ」
みたいな熱量が、会場からものすごく伝わってきました。
仕事をしていて、あそこまでストレートな情熱を感じる機会って、意外と少ない気がします。
別に「若いっていいなー」という話ではありません。
むしろ、自分自身のことを考えさせられました。
長く仕事をしていると、経験が増えて、失敗もたくさんして、良くも悪くもこなれてきます。
「これは難しいだろう」
「ここまでやれば十分だろう」
「費用対効果を考えるとこうだろう」
もちろん、仕事をする上では冷静に考えることも、ロジカルに判断することも必要です。
経営をしていれば、なおさらです。
ただ、その一方で、
「とにかく面白いものを作りたい」
「絶対にやり切りたい」
という、昔はもっと持っていたはずの気持ちが、少しずつ薄れていたのかもしれないなと思いました。
今回のハッカソンを見ていて、そんな忘れかけていた情熱を思い出させてもらった気がします。
それくらい、熱い大会でした。
学生たちの熱量に圧倒された
ハッカソン終了後には、学生と交流できる時間もありました。
個人的には、この交流会がすごく楽しかったです。
本気で悔しがっている学生の話を聞いたり、発表についてフィードバックをしたり。
発表中だけでは分からなかった、「なぜこれを作ったのか」「本当はここまでやりたかった」といった話も聞くことができましたし、発表で疑問に思ったことの答え合わせをする時間でもありました。
中には、自分たちの結果についてかなり悔しそうに話している学生もいました。
でも、それだけ本気で取り組んだからこそ悔しいんですよね。
本気でやっていなければ、そこまで悔しくならない。
そういう姿を見ていると、審査する側として参加したはずなのに、逆にこちらがいろいろ教えてもらった気がしました。
審査する側になってみて
今回、Tornado2026には審査員という立場で参加しました。
最初は「なんか面白そう」という軽い気持ちで引き受けたのですが、終わってみると、想像していた以上に自分にとって刺激の大きい一日になりました。
AIを使えば、ものを作るスピードはこれからどんどん上がっていくと思います。
今回の学生たちを見ていても、AIを特別なものとして扱うのではなく、当たり前のように使いながら、その先の企画や体験、伝え方を考えていました。
ただ、結局最後に差が出るのは、「何を作るのか」「誰のために作るのか」「どう伝えるのか」、そして「どれだけ本気で取り組めるのか」という部分なのかもしれません。
これは学生だけの話ではなく、自分たちにもそのまま当てはまる話だと思います。
経験を積むことは大事です。
冷静に判断できることも、効率よく仕事を進められることも大事です。
でも、それと引き換えに「これ面白そうだからやってみよう」とか、「絶対にいいものを作る」という気持ちまで失ってはいけないなと。
── 審査員として参加したはずが、最後は学生たちから仕事に対する姿勢を教えてもらったような気がします。
こういう刺激をもらえるなら、また機会があればぜひ参加したいですね。
Tornado2026に参加した学生の皆さん、運営の皆さん、本当にお疲れさまでした。
そして、ありがとうございました。
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