株式会社Brushupはレビュツール「Brushup」を開発運営している会社です。
本ストーリーでは、Brushup創業の成り立ちについて綴らせていただきます。
◾️創業について
ー Brushupの経営者になったきっかけを教えてください
Brushupは、現在の親会社の新規事業として立ち上げました。
事業を推進していく上で、会社の中の一事業としてやるより、1つの会社としてやっていくことで、判断や実行スピードの向上を図り、独自ブランディングを構築することで、事業を加速させることができんじゃないかと考え始めました。
そこで、スピンオフさせていただき、経営者になりました。経営は、Brushupを世の中に普及させるための手段として始めた感じです。
ー Brushupが産み出されたきっかけは何だったのでしょうか?
2013年、受託開発のマネージャーをしていたのですが、その際、いくつかのクライアント様と話をしていて閃いたことがきっかけです。
当時、コミュニケーションツールのメインはメールでした。2011年にLINE、2013年にSlackがリリースされたので、チャットツールがまさにこれから普及しようとしている時代です。
ガラケーやスマートフォンで手軽に遊べるゲームが続々リリースされ、それに伴いイラスト制作のニーズが高まっていることを知りました。
制作現場では、膨大な数のイラストのやり取りをメールで行っていたのですが、コメントのやり取りやデータの管理が煩雑になり、本質的な業務時間が、かなり圧迫されていました。
また、これと同様のことがイラスト制作の現場だけでなく、デザインに関わる仕事であれば、業種関係なく、非効率的なやり方をしていることに気づき、これを解決するサービスを立ち上げようと思いました。
ーリリース(2015年3月)から10年目となりました。振り返ってみるといかがでしょうか?
当初は、デザインチームのためのプロジェクト管理ツールというコンセプトでリリースしましたが、リリースしてまもなく、サービスのポテンシャルがもっと大きいことに気づき、「レビューツール」というコンセプトを軸にサービスを成長させてきました。
現在、業種や規模を問わず、さまざまな企業に導入いただいています。そして、誰もが知っているあの企業に使ってもらっているというよりは、誰もが知っている「あの商品」「あのサービス」が世に出るお手伝いをしているというのが、めちゃくちゃ嬉しいです。
リリース当初から、何かしらの社会貢献をしたいという思いはありましたが、今、実際にそれが実現できていることが、非常に感慨深いです。
あと、サービスのリリース当時は、いまでは当たり前の SaaS という言葉がまだ世に出回っていませんでした。気づいたら「自分たちのビジネスモデルって SaaS だ!」という感覚でした(笑)
ー思い出深いエピソードを教えてください
2つあります。
1つ目は、2017年にグッドデザイン賞を受賞したことです。自分たちのサービスのコンセプトが世の中に認められた1つの証だと思っています。
グッドデザイン賞のWebサイト内の Brushup の紹介ページはこちら。
2つ目は、コロナ禍です。
2020年3月に緊急事態宣言が出されました。
出版・印刷業では、紙に印刷して赤入れをする「校正」という仕事があるのですが、出社しないと印刷ができません。
しかし、出社はコロナに感染するかもしれないという命懸け的な風潮がありました。そういった中、Brushupは、少しは世の中の役に立てたと自負しています。
当時は、このためにBrushupを作ったのかな?と運命的に思えたのを今でも覚えています。
実際、Brushupがなかったら、刊行できなかったというありがたいお声もいただき、本当に良かったと思っています。
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ー水谷社長にとって会社とは何でしょう?
「コミュニティ」ですね。
たとえ、将来的にメンバーが散らばったとしても、同じ価値観を持っていたり、苦楽を共にした仲間としていつまでも繋がっている場所でありたいなと考えます。
10年後、20年後にメンバーが集まった際には、当時の成功体験や苦労話などに花を咲かせ、共に働いたメンバーがいつまでも繋がりを持つことができれば素敵だなと思います。
株式会社Brushup
設 立:2017年2月1日
従業員数:42名(2024年4月1日時点)
拠 点:大阪本社(大阪府大阪市北区)
東京オフィス(東京都豊島区東池袋)
事業内容:レビューツール「Brushup」の開発運営
採用担当:野田 統太(ノダ トウタ)