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自分にとっての幸せを知ることがカギ、“わたしらしく”キャリアを描く秘訣。ライフステージにとらわれず、誰もが生き生きと働く環境を目指して。

1986年に男女雇用機会均等法が施行されてから34年。時の流れとともに、働き方、そして女性のキャリアも多様化しています。さらに、人生100年時代構想がうたわれる今、今後どのようにキャリアを考えたらいいのか、悩む女性も少なくないでしょう。
今回は、Bridge の創業メンバーであり、取締役の坂本に、“女性のキャリア”についてインタビュー。
“女性起業家”として強い芯を持ちながらも、一人の女性として優しい雰囲気を纏う坂本が考える、「女性の働き方」について、お話を聞きました。


自分の未来が見えず、悩んでもがいた20代。
キャリアを考えたきっかけは、女性上司の言葉「選べる立場であれ

ー坂本さん自身、キャリアについてどのように考えられてきましたか?

もともと、しっかりと自分のキャリアを考えていた、というわけではなかったので、社会人4年目くらいまでは、悩んでもがいてましたね。
「このままでいいのかな」「理想のロールモデルいないな」「本当にやりたいことってなんだろう」
答えのでない問いに悩んだり、将来の自分が見えなくて、モヤモヤしていました。
今思うと、答えはシンプルだったりするのですが、自分で複雑にして、悩んでモヤモヤして、本当に苦しかった。たぶん誰よりも、もがいてきたと思います(笑)

ちゃんと自分のキャリアを考えたのは、社会人4年目のときです。
当時勤めていた株式会社リクルートでお世話になった、女性上司の言葉がきっかけでした。

「選べる立場であれ」
女性は良くも悪くもライフイベントがキャリアに大きく影響する。やりたい仕事を見つけても、もしかしたら旦那さんが転勤になり自分も会社を辞めなくてはいけなかったり、産休や育休後に自分がやりたい職種やポジションがあいてる保証もない。だから自分が幸せに生きるためにも、自分自身が実力をつけ養い、どんなときでも必要とされる人になることが重要だと。

そこから自分のキャリアをしっかりと考えるようになりましたね。そして決めたのが、「20代中盤までは自己成長にフォーカスし、とにかくすべて経験だと思って目の前のことに全力を出す。そしてわかりやすい結果(MVPなど)を残す。20代後半〜30代は、大きな決裁権のある管理職を経験する。」
キャリアを決めたら、それまでのモヤモヤが嘘のように、サーッと視界が広がり、覚悟が決まりました。


自分探しの果てに、自分にとって大切な仕事の価値観が明確に。
理想の会社は、自分で創る。

ー起業しようと思ったきっかけを教えてください。

起業を決めたのは、社会人8年目のとき。それまで、私は3回ほど転職をしていて、色々な経験を重ねながら、自分の心と向き合ってきました。自分でキャリアを考え決めてからはそれに向けて日々邁進、嬉しいことに結果もだせ夢中で働いてましたが、その中でもまた新しい野望や、これはちょっと違うな、という感覚的なものもしっかり感じながら自分の気持ちを定期的に整理してましたね。そうして、仕事における“自分探し”をした結果、私が大切にしたい価値観ややりがいが明確になったんです。

「誰とやるか?なにをやるか?どちらも大事。そして社会に役立つサービスを創りたい」
私にとって、人間関係を含めた環境も重要ですし、自分がやりたいと思う事業内容であることも重要。
でも会社に属している限り自分に最終決定権はないので、100%理想の状態にすることは難しい。そう思ったとき、リクルートで学んだ「自ら機会を作り出し、機会によって自らを変えよ」精神に火がつきました。理想の会社がないなら、自分で、理想のサービス・チーム・働き方を創ろう。そう決めました。


人と比べるのではなく、“自分の幸せとは何か”をしっかり知ること

ーキャリアについて悩んでいる女性も多いと思います。キャリアを考えるときに大切にしていることはありますか?

自分の経験も含めて、これまでたくさんの女性メンバーと話してきましたが、女性は男性のように「出世したい」とか「お金を稼ぎたい」がモチベーションではない人も多いので、自分が将来、会社でどうなっているのかをイメージしづらかったりするんです。
例えば、「やりたいことが見つからない」「ロールモデルがいない」など、自分の未来が見えなくて悩んだり、自分のやりがいがわからなくてやる気をなくしてしまう女性は多いと思います。こういった悩みは、答えを出すのに時間がかかるものですが、ただ漠然と考えたところで答えはでにくい。考えるときに意識してほしいことが2つあります。

ひとつめは、自分と向き合って、自分を知ること。どの悩みもつきつめていくと、結局は「自分が幸せと思うかが重要」なんです。人と比べるのではなく、“自分”が幸せだと思うことが何なのか、自分の心の声をしっかり聞く。

もし今、やりたいことが見つかってなくても大丈夫。でも、自分が何をしたら幸せと感じるのかをしっかりと探し続けていくべきだと思います。
ロールモデルが見つかっていなくても、無理に見つける必要はない。“理想の人”がいないというのは、ある意味、当たり前のことだと思うんです。人それぞれ、働き方や幸せの価値観は違うので、自分の理想となる人を見つけるのは実は難しい。ロールモデルは無理に見つけるものではなく、色々な人を見ながら、良いところを組み合わせ「自分がどうなりたいか」をちゃんと考えることが重要です。

ふたつめは、決断すること。頭で考えるのも大切ですが、行動しなければ結局なにも変らない。悩みを抱えたまま、時だけが過ぎていきます。チャレンジや変化を恐れずに、自分で決断して動くこと。

私は、いろんな人と会う時間に投資することは大事だと考えてます。自身の経験を振り返ってみても、本当にたくさんの人に支えられてきましたし、自分にはなかった価値観や考え方にもたくさん触れてきました。だからこそ自分が納得した答えを出してこれたと思うし、今もそれに向かって楽しく歩んでいます。出会った人たちを大事にすること、期待を超える仕事をすることを常に心がけてきましたが、結果的にそれが自分のキャリアに繋がっていると思います。


キャリアの悩み・苦しさは、自分の人生を幸せにするためのステップ。

悩んでる時って、先が見えないので辛いんです。でも、それは確実に自分の人生を幸せにするためのステップ。辛くても諦めずに自分と向きあって自分で答えを出すしかない。そして、何事も自由と責任はセットなので、やりたいことをやるためのスキルを磨き続ける努力が大切です。

また近年、医療の発達、衛生環境の改善などで寿命が伸びていく“人生100年時代構想”がうたわれていますが、ただ長く生きるだけではなく、最後まで楽しんで生きていきたいですよね。もちろんいくつになっても、やりたいことにチャレンジできる社会になっていくのはとても嬉しいことですが、自分の体力が今のまま続くかというと、実際は難しいと思うんです。その時にやりたいことが見つかっても、体がゆうことを聞かない、スキルを身に着けるのに時間がかかる、ということも考えられますよね。だからこそ、自分の人生をどう生きていくのか中長期的に考えることが重要です。そして必要なスキルや準備を今からしておけば、のちの自分の人生も広く楽しんでいけると思うんです。自分の人生、自分で幸せにむかいましょう。


やりがい、評価、生理、PMS… 女性ならではの悩みも話やすい環境に

ー坂本さんが考える、女性にとって理想の職場とはどんなものでしょうか?

女性は、男性のような「出世したい」「お金を稼ぎたい」というモチベーションよりも、「感謝されることが嬉しい」「社会に貢献したい」という気持ちが強いように思います。

だからこそ、評価や自己肯定が曖昧になってしまうケースも多く、やりがいをしっかりと感じるのが難しい部分もあると思うんです。そうならないように、会社側は、目標設計から評価、振り返りなども含めて、ひとりひとりときちんと対話していくべきですし、またメンバー側も自分と向き合ってキャリアを設計し、やりがいや強みを見つけスキルアップしていく必要があると思います。

私はメンバーや後輩と個人面談をする時、仕事の目標だけではなく、長い人生におけるキャリアや生き方についても、相談にのったりするようにしています。人生は仕事だけではなく趣味、パートナーなど、醍醐味はたくさんあるので、すべてを楽しみながら生きていってほしいと思っています。

また、生理やPMSなどの体調の問題も深刻なものです。体調だけでなく、精神にくることもあり、理由もわからず落ち込んだり泣いてしまうことだってあるでしょう。仕事において、性別はもちろん関係ないのですが、女性の悩みは女性にしか相談しづらかったりするので、どんな事でも話しやすい環境にしていきたいと思ってます。

今、Bridgeでは十数名の女性が働いていますが、年齢やライフスタイルも幅広く、フルリモートや週1出社など、働き方も様々です。みんなそれぞれの生き方の中で、しっかりBridgeの仕事と向き合い楽しんでくれています。

私は、ライフステージや生活スタイルは関係なく、ママでも独身でも何歳であっても、誰もが生き生きと働き、活躍するチャンスがあると思うんです。今はまだ世の中全体として、そういった環境や評価、カルチャーが浸透していなかったり、働く側もスキルが足りず準備不足だったりと、チャンスを逃してしまっていることにもどかしさを感じています。

私は、一人の女性としても起業家としても、女性ならではの悩みも受け止めて向き合っていく環境、時間や雇用形態に縛られずやる気とやりがいを持てる働き方、そしてひとりひとりが自分の存在意義を実感し楽しんで働いている組織を創っていきたいと思ってます。


目指すはIPO、そして若い起業家を応援していきたい

ー坂本さんの今後の目標を教えてください。

“生まれ変わっても自分になりたいと思うくらい、おもしろい人生を生きる“が私のモットー。なので、まだまだチャレンジしていきたいと思ってます。まず、40代までに、Bridgeを新規上場させること。そしてその後、自分が第一線を退く日が来たらエンジェル投資家かVCとなり、若手起業家の応援をしていきたい。プライベートでは、子供2人くらい産んで楽しく暮らしたいです。
これは私の目標。ひとりひとり幸せの価値観は違うので、みなさんが自分の幸せの形を描き、それに向かって歩んでいってほしいと思ってます。


Bridgeが好き、仕事が楽しい、と思ってもらえる会社にしていきたい

ー最後に、読んでくださった方にメッセージをお願いします。

Bridgeは今年で創立5年目となります。これまで色々ありましたが、またこれから新しい物語を創っていくところです。MAKE A CHANGE というミッションの通り、世の中にある当たり前を変え私たちの手で世の中に新しい価値を創っていきたいと思っています。まずは自分たちのメイン事業である広告領域の新規事業構想を実現していきます。

Bridgeのバリューは「COOL/FUN/ADVENTURE」。
私たちは仕事を楽しんで常にチャレンジするチームでありたいと思っています。圧倒的な当事者意識を持って新しいことにチャレンジできる環境は、成長の幅も広く深いと思いますし、自分のキャリアアップにもつながります。もちろん、挑戦を仕掛けていくので大変なことばかりですが、それでもBridgeが好き、仕事って楽しいと思ってもらえる会社にしていきたいと思っています。

もし「キャリアの可能性を広げたい」「スタートアップでチャレンジしたい」「プライベートも大事にしながら仕事を楽しんでやりたい」という方はぜひご連絡ください。Bridgeの仲間と一緒に、世の中に変化を起こしていきましょう!


坂本 理恵 Rie Sakamoto
Twitter:@rie151515
Facebook:https://www.facebook.com/rie.sakamoto.7549

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