緩やかな働き方は後からでもできる。20代最後、後悔のないよう働き切りたい——。そんな覚悟を持ってBOXへ飛び込んだ関根 優衣は現在、企業の事業成長を担うハイクラスな求職者のキャリア支援に挑んでいます。
自身と年齢が近い求職者を支援していたころは、持ち前の人間力で関係を構築できていた彼女でしたが、支援層が広がるにつれて状況が一変。年齢も経験も職位も、自分とは異なる人と相対し、自身の未熟さを痛感する日々だと話します。
そんな関根は、社歴が浅いながらなぜHighClass事業部に抜擢されたのか。そしてそこでどんな現実と向き合っているのか。挑戦の日々について聞きました。
目次
ジュニア・ミドル・ハイクラスの支援を経験
ハイクラスの支援を初めて成功。しかしまだまだ修行の身
ハイクラスを支援できる人はそう多くない。安定的に支援できるエージェントでありたい
ジュニア・ミドル・ハイクラスの支援を経験
——現在関根さんは、HighClass事業部で経営層に近い求職者のキャリア支援を行っています。そこに至るまではBOXでどんな経験を?
入社1年目は、主に20代後半の営業・接客販売経験者のキャリア支援を行っていました。入社2年目からは、30代のマネジメント層、ミドルクラスの支援を半年間だけしていましたが、思った以上に成果を出せず、再び若手層を支援するようになりました。そして2025年の秋ごろから、再びミドル・ハイクラス支援に挑戦しています。
——入社1年目で、関根さんは個人の年間目標を10ヵ月で達成したと伺いました。なぜ早期に成果を出せたと思いますか。
最初からいろいろな人の力を借りられていたからだと思います。
面談の日程を組めた求職者には、限られた時間で自分なりにヒアリングをするのですが、わたしの視点だけだと不足するところも必ず出てきます。そこで、聞いた内容をもとに、次はどんな一手が必要か上長や周りのメンバーに相談してみる。ときには、上長にも面談に同席してもらいながら、キャリアアドバイザーとして目の前の人に向き合うのはこういうことなんだと掴んでいきました。
——特に良い影響を受けた人はいますか?
入社当初の上長だった、牧野さんの仕事をかなり参考にしていました。参考にしたことの1つは、クライアント企業とリアルに会話をすることで求めている人物の解像度を上げ、マッチする可能性を感じるポテンシャルのある求職者と出会うということでした。
なぜポテンシャルのある求職者との出会いが重要なのか。それは、BOXの主なクライアントである成長途上のスタートアップ企業では、大量に採用するよりも、能力のあるたったひとりのパフォーマンスが事業を成長させる傾向にあるからです。そのため、どれだけ多くの人を紹介するかよりも、どれだけ良い出会いを作れるかが重要になります。
求職者との出会いに、わたしもこだわるようになってからは、内定に至るまで支援できる人が多くなっていきました。次第に、わたしの支援スタイルとマッチしやすい人の属性や、企業の選考に通りやすい人の共通点などが見えてきて、成果を上げられるようになったのだと思います。
——それからミドル層の支援も行うようになりました。どんなところで壁を感じましたか。
ミドル層の場合、若手と違って転職サイトやスカウトサービスに登録している人自体が少なく、こちらからアプローチできる候補者の数が限られていました。そのため、スカウトメッセージを送れる対象の母数が少ないことが、最初に直面した大きな壁でした。また、たとえ会えたとしても初回面談以降は連絡を取れなくなる方がほとんどでした。
ジュニア層を支援していたときは、わたしのカジュアルなコミュニケーションスタイルや、熱量を買ってもらい、求職者の方を継続して支援できていました。
一方でミドル層の方々は、自身の期待を上回るエージェントだと感じなければ、速やかに別の選択肢を検討します。他社からのスカウトメールはたくさん来ているだろうし、自己応募もできる、リファラル入社をするコネクションだって持っているかもしれません。
初回面談でどれだけ気づきを起こせるか、知らなかった企業情報を提供できるかなど、独自の価値提供ができなければ、この世界では通用しないのだと痛感しました。
——短い面談時間で気づきを与えたり、必要な情報を提供したりするのは簡単ではないと思います。関根さんなりにどうやって改善していきましたか。
初回面談前の準備に時間をかけるようになりました。プロフィールに記載されている情報から、今はどんな悩みを抱えているだろう、こんな情報を必要としているかもしれないと仮説を立て、数パターンの展開を用意しました。さらに上長の牧野さんからフィードバックをもらい、仮説の確度を高めていきました。
それから何度か話を聞いてもらう機会を作ってくださる方は増えたものの、本質的な介在価値は発揮できないままで…。求職者から全幅の信頼を得られず、苦しい期間が続きました。
ハイクラスの支援を初めて成功。しかしまだまだ修行の身
——それから関根さんはHighClass事業部に移りました。どんな事業部ですか。
企業の中でも職位が高いCxOクラスの求職者や、年収帯の高いプレイヤー・マネージャーのキャリア支援を行っています。
BOXのHighClass事業部の特徴のひとつが、クライアント企業とのコネクションが強固な点です。役員やマネージャー、現場のプレイヤーの方々と実際に話せる機会が多く、経営課題や採用課題、まだ表に出ていない人事の話、普段の雑談で話している内容など、さまざまな企業の内情をお聞きしています。
そういった、求職者が知り得ない各社のリアルを把握し、自身の希望と照らし合わせながらキャリアを選択できるのが、BOXを利用するメリットだと思っています。
——関根さんがHighClass事業部に移ったからこそ、出会えた人はいますか。
異動してから1名、支援を成功させることができました。その方はすでに離職しており、BOXのほかにも他社のエージェントサービスを利用していて、急いで転職活動を進めようとされていました。
たまたまその方に合いそうな、BOX経由で紹介実績がある企業を提案でき、その方も前向きに検討してくれました。その方と面談を進める一方で、わたしは企業側との連絡を密に取り意向度などを逐次報告。一次面接の翌々日には最終面接と会食をセッティングでき、内定承諾までとんとん拍子で進みました。
その方は「スピーディに良い企業を紹介してもらった」と声をかけてくれて、無事新しい職場で働き始めました。ただ、その求職者さんにとっては良いきっかけになれたものの、自分としては介在価値を発揮できたとは思えなくて…。魅力的な求職者と偶然出会えて、HighClass事業部のメンバーが過去に紹介した企業と偶然マッチングした。わたしが何か特別なことをしたわけではありませんでした。
まだおひとりの求職者しか支援ができず、今はミドルクラスの方の支援が中心になっているため、これからが勝負だと思っています。
そのほかに、最近HighClass事業部に加わった近藤さんとの出会いは、自分にとって大きな出来事でした。エージェントをこれから10年以上続けた先にこうなれるんだと思える人が、隣の席にいてくれるのがありがたいなと。自分にとってのロールモデルだと思っています。
——どんなところを参考にしていますか。
たくさんあるのですが、一番は秀逸なキャリア提案ですね。近藤さんは情報収集の鬼で、さまざまな人や媒体から最新の情報を365日キャッチしているんです。会社の組織構造やビジネスモデル、IR情報、働き方、いろいろな観点でマッチングの可能性を探っているので、わたしもその姿勢を参考にしています。
また、近藤さんと話すようになってから、社内に閉じていてはいけないと思うようになりました。BOXでの紹介事例がなかった、初めて耳にする企業を近藤さんが求職者に提案していて、自分もこうあらねばなと。最近だと他社のエージェントとランチに行くようになり、その方からの誘いで人材系のイベントにも積極的に参加するようになりました。
いろいろな情報に対してアンテナを張っていなければ生き残れないと思い、学生の時よりもフットワークが軽くなりましたし、学習意欲も増しています。
ハイクラスを支援できる人はそう多くない。安定的に支援できるエージェントでありたい
——今後、関根さんが挑戦してみたいことを教えてください。
まずは、難易度の高いハイクラスの方の支援を安定的にできるようになりたいと思っています。ジュニア層の支援をしていたときと比較して感じているのは、求職者側も企業側も求める条件がさらにシビアだということです。
BOXを頼ってくれる20代の方たちは「いろいろな可能性の中から次のキャリアを考えていきたい」「年収を下げてでも未経験の職種にチャレンジしたい」と、転職=挑戦の機会と捉えている方が多く、そこまで強い制約を持っていません。
一方でミドル・ハイクラスの方は家庭を持っている方が多く、勤務地や働き方、年収など外せない条件がいくつかあります。また企業側はマネージャー・役員クラスの採用ということで当然慎重になりますし、「ピンポイントで〜〜な経験をしている人はいませんか?」とオーダーされることもあります。両者に対して秀逸な提案をできるエージェントは、きっと多くないと思うので、それをできるようになるのが今の目標です。
また、今のBOXといえば若手の求職者を支援するイメージがあると思います。ですが今後は、“スタートアップ×ハイクラス支援ならBOX”と求職者やクライアントに想起してもらえるよう、発信活動やブランディングなどにも事業部として取り組んでいきたいと考えています。
さらには、今後成果を安定的に出せるようになり余白の時間ができたら、BOXのメンバーのために、何か自分にできることをやってみたいです。
たとえば、BOXのメンバーと求職者、採用課題を抱えている企業をマッチングするイベントを開催したり。まだまだ少ない女性エージェントのために、他社を巻き込んでキャリアイベントを行ったり。特にライフイベントが待っている女性の中には、「エージェントは長く働けない仕事なのでは」と感じている方が多いと思っています。困っている女性と一緒に、何らかの施策に取り組むことができたら嬉しいです。
——最後に、BOXへの転職を検討している方にメッセージをお願いします。
わたしは前職でも人材紹介をしていたのですが、BOXに来てからエージェントのあり方、クライアントとの関わり方など基本的なこと学び直すことができました。クライアントと密に関われているからこそ、確かな情報を得られて、自信を持って求職者に向き合えており、BOXに来て良かったと思っています。
BOXはいろんな人に開かれた場所です。理想的な支援をしたい人、素敵な仲間と働きたい人、稼ぎたい人、ビジネスパーソンとしても人としても成長したい人など、さまざまな願いを持った人に合う企業だと感じています。