■これまでの経歴
大学を卒業後は美容業界向けのSaaS会社に就職をしたあと、自分で何かやりたいなと思い起業してWeb制作会社をやっていました。ずっとセールスをやっていたのでセールスが得意だったんですが、自分のキャリアを考えるなかでマーケティングの経験や知見をもっと伸ばしたいと考えるようになり、それならどこか会社に就職してやった方が学びも得るものも大きいと考え就活をはじめました。
■ビズ・クリエイションを選んだ理由
自分の中で条件が2つあって、一つは自分の会社も並行してやっていかないといけないから、副業OKであること。もう一つはフルリモートで仕事ができることでした。
当時同じ条件でビズ・クリエイションの他にも並行して2社での選考を進めていました。そのなかでビズ・クリエイションを選んだのは初谷さんとお話ししたときに、副業に対する反応が他社の社長と違ったんですよね。僕がもし雇う側なら、同業で競合になり得る会社をやっている人間を入社させたらお客さまを持っていかれるかもしれないと考えるでしょうし、実際他の会社は副業に対する制約が結構あったんです。でも初谷さんは一切何も言わずに「全然いいよ」と。懐の深さを感じましたし、気持ちよく働くためには、会社がどういうふうに考えてるか、どう受け入れてくれるかが重要だなと思ってビズ・クリエイションを選びました。
実際に働いてみて、改めて初谷さんはすごいなと思うことが多いです。従業員からも業界の人からも悪口を言われてるところを一度も見聞きしたことがないんですよね。よく一緒に出張に行ったり様々な会に出席することがあるんですが、どこに行っても親しげに声をかけられています。僕の入社動機でもありますし、社長がそういう人柄であることは社員としても誇らしいですよね。こんな社長、ほかに見たことないです。
■担当している部署、業務
入社直後はプロモーション事業部で広告運用とマーケティングを担当していました。当時はまだ広告運用のフローが固まっていなかったので、いろいろなところをルール化しながら、フローを固めていく業務をやっていました。
実際に働いてみると自分が考えていたマーケティングは住宅業界で通用しない部分がたくさんあり、挫折したという表現が正しいかなと思っています。住宅業界で求められるマーケティングと自分の方針が合わなくて、セールスに戻ったという流れですね。
例えば、住宅会社や工務店では、完成見学会などのイベントが不定期かつ2日間だけ開催されるというようなことがよくあります。また、同じ場所・物件でイベントを開催することは二度とありません。自分がこれまでやってきた美容室のマーケティングでは今月これをやってみてダメなら来月はこれをやろう、よければ繰り返しながらアップデートしよう、とPDCAサイクルを回せます。でも住宅業界のイベント集客はその場限りで結果が出てしまうのでサイクルを回していくというやり方は合わないと考えました。どちらかというと初稿でどれだけいいものが出せるかという世界、これは今までやってきたマーケティングとは全くの別物でした。難しいというか、逆に単純というか、連続した一つの長い仕事ではなくて、単発の仕事を連続してやっていくという感じ。もちろんPDCAを回しながら改善をするのですが、これまでの経験を活かすという部分においては厳しいと感じました。
元々セールスが得意だったこともあり、入社半年後からはエンタープライズ企業のセールスを1年ほど経験し、昨年の組織編成でカスタマーサクセス担当になりました。今はエンタープライズ企業の本部と加盟店や支店に対するカスタマーサクセス業務がメインです。
■長く働ける理由
大きく分けると二つあると思っていて、一つは環境。フルリモートであるっていうことと、圧倒的に休みが取りやすいことです。ビズ・クリエイションには「結婚休暇」があって、入籍してから1年間の間で7日間連続で休暇を取れるんですよ。めっちゃいいですよね。いいのに、知らなくて(笑)入籍からもうすぐ1年経つというタイミングでそれを知って、絶対に何が何でも休もうと思ったんですよ。でも、入籍が12月で制度に気づいたのが翌年の11月で。もう期限が切れる寸前で5日間の休暇をとって沖縄に行きました。1週間前にいきなり5日間休むと決めたのにチームのメンバーは「行っておいで」と本当に快く送り出してくれたんですよね。結構な数の予定も入っていましたが、全部調整して旅行を楽しむことができました。結婚している方も多いし、子どもがいる方も多いからなのか、こういうところに対しての理解もあるし、誰かが休むときはチームでフォローする体制というか意識がとても強いなと改めて感じた出来事でした。長期休暇に限らず普段から「なんで休むんだ」という空気は一切ないですね。
もう一つは仕事の内容です。カスタマーサクセスって奥深いなと日々思っています。これは良くも悪くもなんですが、セールスの仕事単体で見ると、「導入してもらったら終わり」なんですよ。例えば1万社に導入してもらおうという目標を立てたとして、1万社導入が完了すれば終わりというか、燃え尽きてしまう。でもカスタマーサクセスは導入してもらった1万社すべてで成果を出すことが目標になるので本当に果てしない、終わりのない仕事だなと感じています。例えば、KengakuCloudは集客が目的なので「毎月1件集客できるようになる」という目標がクリアできれば次は「毎月3件の集客」を求められる。お客様それぞれに目標があって、それを右肩上がりで上げていく。単純にゴールが多く果てしない仕事だから長くやる理由になるんじゃないかなと思います。
元々はセールスだったので、カスタマーサクセスにいいイメージを持っていなかったんですけど、実際にやってみてその奥深さにすごく気付けたと思っています。
■これまでと現職の違い、ビズ・クリエイションに入社して変わったこと
これまではトップセールスだったんですよね、一応。信じられないくらい受注するけど一番継続率が低いセールスでした。なぜそうなったかというと、めちゃくちゃ転勤していたからです。大阪で入社してたくさん受注いただいて、マネージャーに昇格して横浜に行く。横浜でまた成果を出すと、次は新規拠点の立ち上げで名古屋に行く。僕が受注したお客さまを僕は最後まで見ることがなかったんです。だからお客さまからするとすぐに担当が変わるので満足度が下がってしまう。どうしようもないと思いながらも、当時は全く継続率を気にしたこともなく「継続率が悪くても、新規をとって売上を上げればいい」という思考でした。前職には継続率の方が大事だという人もいて、当時よく喧嘩をしていたんですよね、その人の気持ちがわからなくて。ビズ・クリエイションに入って、ここの認識というか意識は大きく変わったなと思います。もちろん新規を取ることが大事という部分は変わっていませんが、継続してもらうことと、アップセル・クロスセルをかなり意識するようになりました。この違いは今と昔ですごく大きいです。
■ビズ・クリエイションに向いていると思う人
業界理解度や仕事の向き合い方など、メンバーそれぞれ個々のレベルがとても高いと感じています。仕事なので日々目標達成に向かう気持ちはもちろん大事ですけど、その目標を達成するために必要な別のルートにもすすめる人かなと思いますね。ビズ・クリエイションでは四半期ごとに社長や上司と面談をして目標を決めていくんですが、その目標だけを目指してやればいい、とは絶対になりません。それをやるために違うことをやらないといけないという場面もあるし、それよりも重要なことが急に出てきたりもする。目標はこれ、と決まったらそれしかできない・したくない人には向かないと思います。スタートアップ特有かもしれませんが、見本もないし、これをやれば必ずここに到達するということが誰にもわからない、ある意味手探りで進めていくので。
ビズ・クリエイションでは、上司もしくは社長と次は何をやるか、と面談で話し合いながら決めていくので、そのときに自分でこれをやりたいと思える人、目標をつくれる人が向いていると思います。「これをやりなさい」と上から指示が降りてくることはないので、目標は上からもらうものと考えている人はうまくいかないでしょうね。
あと、リアルで働くのと、リモートで働くのは全然違うので、業務のお願いの仕方とか、上司やメンバーとのコミュニケーションとか、細かい気遣いが求められるし、それができる人がいいなと思います。同じフロアにいて対面で話すのとZoomは違うし、テキストコミュニケーションになればもっと違う。そこの差というか、それに合わせたコミュニケーションが取れないとリモートで仕事をするのは難しいですね。同じ空間にいれば手が空いてる人を見つけて「ちょっとこれ手伝って」みたいな話も簡単ですが、リモートだと他の人がどれだけ忙しいかもわかりません。カレンダーを見て今どんな状況下をイメージしたり、考える力や気遣いは結構重要かなと思いますね。僕はできていないので偉そうに言えないですが(笑)よくお叱りを受けるんですが、そういうところでちゃんと叱ってもらえる環境というのもビズ・クリエイションのいいところだし、好きなところです。
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