■日本に来た理由

初来日は2016年なので、日本に来てもうすぐ8年になります。私が子どものころ、よく家族といろいろな国を訪れていました。私の祖父母は退職後に大きな船を買って、世界中を旅していました。私も夏休みなど学校がない期間はこの祖父母の船で過ごしていて、イタリアやトルコ、コストリカなどに行きました。両親も外国に住んだ経験があるという環境で育ったので、自然な流れで私も大学院を卒業したら外国に住んでみたいと思うようになりました。いざ、どこの国で暮らしてみようかと考えたとき、ヨーロッパや中米には行った経験がありましたが、アジアは行ったことがないので興味がありました。アジアの中で中国・韓国・日本でどうやって仕事ができるかとか、色々と考えるなかで日本が私と一番合っているなと感じ日本で働いてみようと思いました。当時は学校の先生の仕事（ALT）として来日しました。元々大学では国際政治を、大学院では政治の環境政策を勉強していたので、将来的には何か政府に関わる仕事をしたいと思っていました。JETプログラムという外国語教育の充実と地域の国際交流の推進を図る事業がありまして、日本の教育プログラムが一番評価が高いこと、アメリカやイギリス、ヨーロッパでこのプログラムの経験を持っていれば、帰国後に政府関連の仕事ができることからそのプログラムを選びました。日本の学校での生活は本当に楽しかったです。

■ALTの先生から未経験エンジニアへ転身

子どもの頃からコンピューターサイエンスには興味がありました。大学でもコンピューターサイエンスの授業を受けてはいましたが当時は政治への興味がより強かったのでその道を選びました。日本にきて6年間、先生の仕事はとっても楽しかったんですが何となくやり切ったという感じがあって、これ以上のキャリアアップを見出せなかったので転職を考えるようになりました。コンピューターサイエンスに興味があったこと、日本のエンジニアは不足していて、将来的にも不足の状態が続くと予想されていたことから、IT業界に入ればしっかりとキャリアアップができるし、将来的に仕事の幅も広がるだろうと考えプログラミングの学校へ行きました。そこからはエンジニアでの転職活動をスタートしています。それが2022年くらいですね。

■エンジニアになろうと決めたとき日本に残ろうと思った理由

日本に大切な妻がいたので。ただ妻の存在はもちろん大きいですが・・・日本は本当に住みやすい国だと思います。アメリカでは物件や生活費も非常に高いし社会保険もありません。地元の友達はアメリカで1000万円超の給料をもらいながらも家は買えないし生活も楽ではないという話を聞くと、当分日本にいると思います（笑）

■ビズ・クリエイションに入社した経緯

複数のIT企業に応募して、エンジニアの方々と面談をしました。そのなかでビズ・クリエイションの面談はとても居心地がよくいい意味ですごく楽でした。話しやすく、自分らしくいられるという感じだったのでこの会社は働きやすいかもしれないと思いましたね。もちろんそれだけではなくて、ビズ・クリエイションは産休育休など福利厚生もしっかりとしていたのも印象的でした。将来的に子どもが欲しいと考えているのでこうした制度が整っていることや柔軟で働きやすい環境は私にとって大事だと思いました。また、もし今後何かがあれば急にアメリカに帰国しないといけないこともあり得るので、日本でもアメリカでも仕事ができる、フルリモートという条件も大事でした。実際、去年の冬休みには1ヶ月ぐらいアメリカに帰っている中で、2週間アメリカからリモートで働いてみましたよ。アメリカの9時から18時（日本時間の朝2時から11時）なので、毎朝2時に1人でおはようございます〜と始業して、誰もいないのはちょっと寂しかったです（笑）みんなが始業する9時〜10時くらいから最後の2時間程度でようやくコミュニケーションが取れるという感じですね。少し不便もありましたが、エンジニアチームの朝会に参加できましたので、今日やったことや明日やることは日々しっかりと確認できたので仕事を進める上で特に問題はなかったと思います。アメリカからのリモートはどうなるか不安もありましたが、実際にやってみてできるという自信になりました

■今、仕事以外の時間に学んでいること

仕事のためにエンジニアとしてのスキルを磨くための勉強をしています。ビズ・クリエイションでエンジニアとして働き始めて1年が経ち、エンジニアとして2年目になります。まだまだ経験は浅く技術も足りていないと思うので、空いている時間は仕事で使っている言語とフレームワーク、データベースの勉強をしています。現在仕事で使用しているフレームワークにはテストがあります。コードが悪ければテストは取れないので、どうやっていいテストを書けばいいのか、どうやればテストが早くできるのか勉強をしています。会社で先輩に教えてもらいながら、仕事以外の時間は独学です。チームの先輩方は本当に何でもできるし、不具合があるときはすぐに見つけてすぐに理解し、対応しています。私にはそんな速さで対応したり、問題を素早く理解したりすることはまだできません。先輩方のように”できる”エンジニアになりたいと思って日々勉強しています。

■ビズ・クリエイションで働いてよかったこと

ビズ・クリエイションのエンジニアチームは、少人数です。少人数だからこその裁量の大きさは魅力だと思います。その分責任もありますが、裁量と責任があるからこそ成長が出来ました。もし他の会社に入社していたら、入社1年でここまでのスキルにはならなかったと思います。そして、エンジニアチーム以外の方も皆さん本当に話しやすいですね。ビズ・クリエイションにとって私は初めての外国人なので、みんなはどう思ってるのかなど最初は不安になりました。でも、日本語が難しいときは伝えてね、とか私に対して優しく接してくれるのでとても働きやすい環境だと思います。私は関西在住なのですが、ビズ・クリエイションには同じく関西在住メンバーも多いので、近いうちに関西で集まる機会を作れたら良いなと思っています。

■先生とエンジニア、全く違う仕事に見つけた共通点

先生もエンジニアも全く違う仕事ですが、どちらもとても楽しい仕事です。先生をしているとき、クラスの中でイレギュラーなことがあればすぐに何が起きているのかを理解して問題や課題に対して柔軟な対応をすることが必要です。エンジニアに転身して意外にもその部分は同じだなと思いましたね。先生としての6年間の経験は活かせていると思います。