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CEO廣末が語る、2023年の振り返りと2024年の抱負【社長インタビュー】

皆さん、こんにちは!ビットバンク採用担当の砂川です。

2023年も終盤に差し掛かり、今年の振り返りや来年の抱負を決定された方も多いのではないでしょうか?

さて、今年を締めくくるべく、CEO 廣末さんに2023年の振り返りと2024年の抱負を伺いました。
弊社の出来事はもちろん、暗号資産や業界のニュースなど、幅広くインタビューを行いましたので、ぜひ最後までご覧ください!

投資立国への動きが見られた日本、AIが席巻した世界

ーー 2023年の【社会全体】で印象的な出来事や変化を教えてください。

まず2023年の前半は、2022年から継続した世界的なインフレにより金利が上昇し、暗号資産や株式などのリスクアセットにはネガティブに作用する傾向にありました。
このような状況の場合、投資家はリスク回避を強める傾向がありますが、暗号資産については、2022年に起こったアメリカの暗号資産取引所 FTXが経営破綻したことが理由で、必要以上にディスカウントされた状態にありました。
その反動で2023年は価格が上がり始め、金利が上昇しているにも関わらず、プラスの動きを見せました。
さらに、そこに拍車をかけたのが2022年から始まったロシア-ウクライナ戦争に始まった中東地政学リスクの拡大でした。
銀行からお金が引き出せないという問題が起こり得ることから、いつでも引き出すことのできる暗号資産が好ましいのではないかという憶測もでてきて、暗号資産の活用機会が増える出来事だったように感じます。

また、日本においては、現岸田政権による資産運用立国への動きが見られたことも印象的でした。
国力は国民の数に直結すると言われるなか、これからの日本では少子化が避けて通れず、円安の影響はあるものの、世界のGDPランキングでは4位に転落したことなどをみても明らかな通り、このままでは日本の経済力は徐々に衰退していくことは否めないと言えます。

しかし、そのような中でも今後は日本の持っている金融資産の活用は大きな可能性に繋がります。
現在、日本では個人が持つ金融資産は2,000兆円と言われていますが、国民の大半が投資への理解が高くないために、ほとんど金利のつかない銀行へ預けている状態です。
これらの金融資産を投資に振り向け、うまく活用できれば、日本の経済力を高めることができるので、遅ればせながら資産運用立国への動きが加速しています。

この流れに呼応する形で、最近では、雑誌やSNSなどでもNISAをはじめとした投資やお金に関する情報が多く出回っていることもあり、投資は身近な存在になりつつあります。
これまで投資に抱いていた不信感や疑念も薄まる中で、前向きな考えを持つ人も増え、将来的に暗号資産の進展にも繋がる良い動きだったと感じます。

IT関連では、AIの進展が大きなトピックでした。
AIの進展により、日本全体のITリテラシー向上に繋がったように感じます。
ただ傍観しているだけではなく業務に取り入れながら、AIにフィットした組織になっていかなければならないと強く実感した出来事でした。

ーー 2023年【暗号資産業界】での印象的な出来事、変化を教えてください。

最も印象的だった出来事は、2022年末に起こったFTX破綻の流れを受けて、アメリカを中心に規制強化に対する気運が高まり、SEC(米国証券取引委員会)による民間企業への訴訟ラッシュが起こったことです。

また、少し前のニュースですが、FTXの創業者であるサムさんの有罪判決が出たり、BinanceのCZさんがCEO辞任したことも、時代の区切りを感じさせる業界内の大きな出来事だったように思います。

プラスな出来事としては、ブラックロックをはじめとした企業が、現物ビットコインETFの申請を行ったことです。
世界最大規模の資産運用会社が暗号資産をポジティブに捉えることは、ビットコインへの信頼が高まった要素になりました。

ーー 国内と国外では動きが違うのでしょうか?

実は現在、日本は世界の動きと逆行しています。

このような動きになったのは、国内で不正アクセスによる暗号資産の流出事故が起こった2018年へと遡ります。
当時は業界全体に業務改善命令が出され、強烈な規制強化を行う動きとなった結果、市場は縮小されていきました。
国内では早いタイミングでの事故経験から、世界でも最も統制の取れた強固な体制が構築されました。
その結果、2022年末に起こったFTXの破綻事件でも、日本の利用者は大きなダメージを受けることなく、日本の暗号資産における規制統制フレームワークが有効に機能していることが図らずとも実証される結果となりました。

一方アメリカをはじめ世界では、これまで日本のようなルールや規制整備が曖昧にされていたため、市場は拡大していきましたが、FTXの破綻事件を境に、急転直下やルール整備といった機運が高まりました。

このように、世界に先駆けて規制統制フレームワークを確立していた日本では、規制強化のフェーズをすでに終えており、2023年においては、法人税一部改正、ステーブルコインの法制化、などポジティブな動きが見え始めました。

反面、世界ではこれから規制強化を行っていくという、日本とは逆行した動きとなっているわけです。

私たちの強みの源泉である「自ら考え、自ら作り、自ら推進する」ことを発揮できた1年

ーー ビットバンクにおいて2023年の印象的だった出来事を教えてください。

今年は新たな施策や取り組みを行いつつ、強みを発揮できた1年でした。

例えば、銘柄の追加です。
2023年は全15銘柄の追加が完了し、現在までに37銘柄を取り扱うまでになりました。
これによりJPY建て取扱銘柄数国内No.1(※)となり、お客様からもたくさんの喜びの声が届きました。

また、国内初のマルチチェーン対応やトラベルルールの対応、即日日本円出金の開始サーキットブレーカー制度開始 といったサービスにおけるユーザー体験の向上や安全性を高めることを目的とした多くのリリースを実現することができました。

さらに、アジア最大級のWeb3カンファレンスである WebXへの参加も行い、ビットバンクの認知向上のきっかけにもなりました。

そのほか、健康経営優良法人くるみん取得 といった働き方に関する取り組みも行い、従業員の働きやすさの向上施策も推進することができました。

今年最後の大きな出来事は、企画立案から1年半の時を経て、初の非金融領域サービス FiKNOTSをローンチしたことです。
FiKNOTSは、半期に1度開催している「BITBANG!!!」という新規事業アイデアの社内公募コンテストから形になったボトムアップ型の事業ですが、初の非金融事業、初の私以外の社長創出という、自立性や主体性を重んじる当社ならではの形になったと大変嬉しく思っています。

私たちの事業は、法律構成は金融でも、本質的にはITと捉えています。
そのため、金融事業にこだわるのではなく、非金融の新規領域の事業も広げていき、暗号資産の技術の活用を、より広範囲に広げていきたいと考えています。

そして、私たちの強みの源泉は、サービス作りを全て内製で実施し、「自ら考え、自ら作り、自ら推進する」という考えです。
新たな事業や領域に踏み込む際にも、しっかり吟味して品質にこだわりながらもスピード感を高く持ち対応できているのは、この考えがあってこそです。

※2023年12月25日時点

世界でNo.1になるためにこれからも歩みは止めずに着実に歩み続ける

ーー 2024年の展望を教えてください。

まずは取扱銘柄数をもっともっと増やし続けたいと考えています。
多くの銘柄を取扱うことでお客様にとっての選択肢も増え、サービスを活用していただく機会も増えていくと想定しています。

一方で、サービスとしてまだまだ不足していることもあります。
ビットコインを積み立てている方にとって安心して利用できる積立やステーキングのサービスは提供したいですし、レバレッジ取引をしたい方のために信用取引もリリースを控えています。

また、B2B事業であるカストディ事業の日本デジタルアセットトラスト設立準備株式会社(JADAT)は、現在ライセンスの取得に向けて取り組んでおり、来年初頭から動き出せるよう準備を行っています。

2024年はこれまで準備を行ってきた様々な取り組みを大きく開花させる年になると考えています。
中期的には世界でNo.1の領域を作っていきたいと考えているため、歩みを止めることなく一歩ずつ着実に進み続けます。

ーー 2024年の抱負を教えてください。

大前提として、暗号資産の技術は素晴らしいと思っており、世界をより良くしていくものだと信じています。
そのため、私たちは事業を通じてこれらを証明し、暗号資産に対しての懸念を払拭し、世界に役立つ産業であることを広めていきたいと考えています。

私自身は、自社の取り組みだけでなく、一般社団法人日本暗号資産ビジネス協会(JCBA)や一般社団法人日本暗号資産取引業協会(JVCEA)といった協会にも主体的に参加し、業界全体の規律を守り、より良く発展させることを目的に活動を行っています。

事業者としては魅力的な事業を行うことでお客様の信頼を獲得し、産業ステータスを向上させていくことを目指しています。
弊社のやるべきことは「関わるステークホルダーをハッピーにすること」です。

まず最重要なステークホルダーであるお客様にとっては、ビットバンクが取引所でNo.1のサービスであることが重要だと考えています。
そのために、新たな施策や機能開発を、今まで以上に積極的に取り組んでいきます。

次に社員にとっては、全員が業務を通じて能力やスキルを含めた社会人としての価値を向上し、それに伴って処遇が上がる、という善の循環を作ることが大事だと考えています。

そして、これらの取り組みを通じて、結果として株主の皆さまへも企業価値の向上の果実を還元していきたいと考えています。
お客様と社員がハッピーであれば、自ずと株主の皆さまにとってのハッピーに繋がると思います。

ーー 2024年にはビットバンクの設立10年を迎えますが、どのようなお気持ちですか?

会社が10年存続できる可能性は約8%と言われています。
それほど存続が難しいと言われている中で、組織もサービスも拡大しながら10周年を迎えることができるのはとても誇らしく、また安堵の気持ちや仲間やパートナーへの感謝でいっぱいです。

これまでを振り返ると、致命傷になりそうな大きな失敗を避けるため、大胆な挑戦は意図的に避けてきました。
しかし、最も生存困難な10年間を超えつつあるこれからは、守りだけではなく、より積極的な攻めの姿勢で挑戦をしていきます。
10周年という節目、そして2024年という環境の変化がある年に向けて、綻びなく準備を整えてきたため、それらが一気に形になる、挑戦的で重要な年だと考えています。

ーー 現在150名の組織規模となりましたが、組織で課題に感じることはありますか?また、今後社員へ期待することを教えてください。

弊社には暗号資産の未来を信じ、前向きに取り組む社員が多いと思いますが、組織規模が拡大し、産業が一般化していく中で、事業や暗号資産業界に対して深く信じることができるか、自らの活動に誇りを持って取り組めるか、という点において、やや気持ちが薄れてきているのではないかと気になっています。
私たち自らが、暗号資産の未来を心から信じ、全員が同じ信念の元、同じ方向に向かって歩み、成果をあげていくことが健全な状態だと思っています。
少しでも理想に近づけるよう、日頃から私の考え方や暗号資産の素晴らしさを伝えるべく、全体朝会を毎日実施し暗号資産業界だけなく、ITニュースなども解説を加えて発信しています。

また、私たちはフルリモートワークという働き方であるがゆえに、直接的な接点が少ない環境ですが、生産性を落とすことなく、社員同士の心の繋がりを維持できるのかという点も気になるところです。
一般的にリモートワークは心の遠心力が作用する傾向にあると思いますが、仕組みや施策でこれらの課題を解消できるよう、工夫をしています。
社員ひとりひとりの意識醸成に加え、今後も一体感のあるチームを維持していくために、仕組みやカルチャーの高度化に取り組んでいきたいと思います。
幸い私たちは、リモートワークや朝フレックスなどの柔軟な働き方ができることも作用して、離職率は非常に低い状態をキープし続けています。
エンゲージメントは他社と比較して高い状況にあるため、従業員にも良い就業環境だと感じてもらえていると思います。
社員が定着することでナレッジも積み上がり、結果として品質の高いサービスを提供できることにつながるため、就業環境や働き方も現在のままで満足せず、より改善、高度化していきたいと考えています。

さらに、昨今話題となっているAIに関しても課題だと思います。
これからAIの浸透に従い、社員一人一人の必要能力やスキルが変化し、業務のあり方自体も大幅な変化があると想定されます。
AIを積極的に活用することで自らの能力を変革し、AI時代にフィットした人、組織にならなければなりません。

暗号資産の未来を信じ、カルチャーに共感してもらえる仲間を迎えたい

ーー 最後に、未来の社員になる方々へのメッセージをお願いします。

充実した社会生活を送るための最も重要な点は、
・社会に必要な伸びる産業/業界に従事しているか
・共感できるカルチャーで顧客に支持される事業を行っている会社か
・その上で、処遇面、環境面が整備されているホワイトな会社か
という3点が挙げられます。

ビットバンクは社員を大切にしている会社ですし、それは高い定着率にも表れています。
暗号資産の未来を信じられるなら、ビットバンクであれば後悔させることがないと自負しています。
ビットバンクで暗号資産の技術活用や新たな取り組みに力を注ぎたい方は、ぜひ仲間になっていただけると嬉しいです。
ご応募をお待ちしています!

ビットバンクでは、仲間を募集しております。
少しでもご興味をお持ちいただけるようであれば、ぜひエントリーをお待ちしています!

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