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“Diversity, Equity & Inclusion Week” 前編 「BUBBLEをPOPする」とは?

BCG Digital Ventures(以下、BCGDV)は、大企業との共創を通じて、世の中にインパクトのあるサービスを創出することをミッションにしているプロフェッショナル集団です。プロダクトマネージメントやエンジニアリング、デザインなどのエキスパートが在籍し、プロダクトとビジネスの両輪で革新性の高い大きな事業をグローバルに生み出し続けています。

BCGDVではDiversity, Equity & Inclusion Week (以下DEI Week)という社内イベントを、グローバル共通で開催しています。アメリカやヨーロッパ・アジアのオフィスが連携して一斉に行われるこのDEI Weekは、2019年からはじまり、今年で4年目となりました。これまでの3年間、DEI Weekの活動を通じて、多様なチームメンバーや関係者とよりよい協調ができること、幅広い考え方を学び続け日々の事業創出や課題解決につなげること、継続して成長するチームをつくることを目指してきました。(参考: BCGDV TokyoにとってのDiversity とは何だろう?~Diversity Celebration Week~)。

DEI Weekでは毎年、グローバル共通でのテーマを設定しています。今年のテーマは「POP THE BUBBLE」。しらずしらずのうちに生まれている無意識のバイアスに気づき打ち破ることや、多様な考え方に触れつづけ自分たちのフィルターバブルを解消することを目指す、という意図が込められています。
自分たちの周りにはどのようなバブルがあるだろうか、という検討の中でチームが気づいたのは、「内側のバブル」と「外側のバブル」があるということ。既成概念や思い込みに囚われる自分たちの「内側のバブル」の打破と、普段の生活ではあまり気づくことができない観点を知り視野を広げるという「外側のバブル」の打破にむけて、複数のプログラムが企画されました。

既成概念や思い込みのBUBBLEをPOPする

「内側のバブル」に関しては社内外の有識者・当事者の方と対話を行い、自分たちで設計したワークショップを通じてどのような思い込みが自分たちに存在するか、どのような身近な困りごとがあるか、どのようにお互いがお互いを支えあえるかについて深堀りしました。

“Be an Ally” Panel Discussion & Workshop

ボストン コンサルティング グループ(BCG)としてもLGBTQについての理解を促進するための「PRIDE@BCG」や、活躍を推進する「Women@BCG」などさまざまなDEIに関連するイニシアチブが継続的に運営されています。こうした活動の推進メンバーによる、パネルディスカッションを開催しました。

テーマはBe an Ally。どうすれば私たちは、多様な社員・チームメンバーのAlly(支持者・支援者)になれるだろうか。自分がマイノリティになったときにどのような周りの支援が嬉しかったかや、グローバルな視点での取り組みの実例などを語ってもらいました。

それを受けて、「具体的にどういった場面でAllyが必要か、実践するにあたってバリアになることはなんだろうか」というテーマでのワークショップも実施。パネルディスカッションで得られたインサイトを元に、考え方の変化や、明日からでも実行できる方法を議論しました。



リモートとリアルでのハイブリッドセッションの様子

視野を広げ新しい観点を得ることでBUBBLEをPOPする

「外側のバブル」に関しては、BCGDVの外部の方と対話をしたり普段行わない活動をしたりして、気づきを得ることで壊すことができると考えました。そこで、社外の専門家・先駆者を招いてのディスカッションや、当事者の視点を疑似体験するアクティビティを実施しました。そのうち「VR workshop」と「Blind Soccer」体験の2つを紹介します。

VR workshop

講師の方をお招きし、VRを活用して「認知症の方が感じる世界」「発達障害の方が感じる世界」などの体験を行いました。VRを通じて視覚と聴覚に直接「感じる世界」が飛び込んでくるのは、知識として知っていることとは全く異なる学びがありました。

短時間での体験だったにもかかわらず、参加者からは「想像していたものと全く違う世界だということがリアルに感じられた」「身近な方との接し方が少し変わった」「この体験を第一歩としてもっとディスカッションを深めたい」などの声が聞かれました。

VRヘッドセットをつけて認知症の方が感じる世界を疑似体験中

視聴覚的な体験から得た学びを共有し、どうすればAllyになれるかを検討しました

Blind Soccer

パラスポーツの1つであるブラインドサッカーを実際に選手に指導してもらうワークショップを実施しました。日常生活で得られる情報の大半を占める視覚をオフにしてどのようにコミュニケーションがとれるのか、チームワークを発揮できるのかを体験し、新たな気づきを得ることができました。視覚を使えない分、言葉だけのコミュニケーションにフォーカスしたことで、「普段のコミュニケーションにおいて、共通の知識・暗黙知があることに気づいた」「いかに曖昧な言葉を使っているかに気づいた」などの声が多く上がりました。

音や声を頼りに相手に向かってまっすぐボールを蹴ろうとする瞬間

共通の体験を通じてチームの連帯感向上にも繋がりました


また、今年のDEI Weekでは「身近なDEIに目を向け、日常生活の中でお互いのことを更に理解し、助け合える関係をつくること」にもチャレンジしました。日常の中にある子育てや介護など個々の事情について、私達はどのようにAllyとなり理解し合うことができるだろうか。これをテーマに実施した座談会の様子を、次回の記事でご紹介します。

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