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今回は、BASE株式会社の100%子会社で、オンライン決済サービス「PAY.JP(ペイドット ジェーピー)」およびID型決済サービス/お支払いアプリ「PAY ID」を開発、運営しているPAY株式会社にてBusiness Divisionのマネージャーを務めている岡田にインタビューしました。
昨今のホットワードである”決済”という領域で、これまでにないプロダクト作りにチャレンジしているPAYが目指している世界とは何か、どのようにその世界を実現していくのかについて話してもらいました。
PAY株式会社について
2018年1月4日創業。「支払いのすべてをシンプルに」を理念に、誰もが簡単に決済を導入できるサービスとしてオンライン決済サービス「PAY.JP」とID型決済サービス/お支払いアプリ「PAY ID」の開発・運営をしています。インターネットとテクノロジーの発達により変化する現在の「お金」の在り方を最適化し、支払いのすべてをシンプルにすることで、お金を扱うすべての事業者・個人にとって、もっと豊かで便利な生活を提供いたします。
https://pay.co.jp
【Profile】
岡田 芳典(おかだ よしのり)
PAY株式会社 Business Division マネージャー
2009年、大手カード会社に新卒入社。加盟店営業部で、大手決済代行会社を複数担当し、加盟店審査、ブランドルール、システム関連業務など、幅広くアクワイアリング業務全般を経験。2018年5月にPAY株式会社へ入社。オンライン決済サービス「PAY.JP」およびID型決済サービス/お支払いアプリ「PAY ID」のグロースをメインミッションに事業企画、プロジェクトマネジメント、営業に従事。2018年7月よりBusiness Division マネージャーに就任。
PAYでの現在の業務について教えてください。
メインは、PAYのビジネス全般のマネジメント業務です。具体的には、事業計画の作成、戦略や企画の立案、その実現に必要な人員計画の作成や、採用などを行っています。また、PAYのインフラを担うカード会社との交渉や、加盟店審査を通すためのスキーム検討、加盟店調整なども行なっています。
その他にもオペレーションの改善やカスタマサポートの統括も行っています。少ない人数でも生産性高く、効率的に業務を進めることを目指していて、直近ではカード会社とPAY、PAYと加盟店の情報連携の自動化を進めています。あとはビジネスサイドからプロダクト作りにも関わっています。
では、PAYに入社したきっかけについて教えてください。
PAYへ入社する前はカード会社の加盟店営業部で働いており、当時の営業先の一つがBASEから分社化する前のPAY Divisionでした。当時のPAYの担当者と仲良くなり、PAYという会社の話も色々聞かせてもらいました。話を聞いていくと、当時自分が勤めていたカード会社のカルチャーと根底から違っていて、衝撃的でした。自分の視野の狭さを痛感しましたね。その違うカルチャーに飛び込んでみたくなったことが、転職を初めて意識したきっかけでした。
改めて考えてみると、当時のカード会社も成長を感じられる職場でしたが、あくまで上司に守られる立場だなと思ったんです。自分自身が決断し、その決断に責任を持つということを早くやりたいとは思っていましたし、前職では9年ほど勤めていてある程度仕事の進め方も分かってきた中で、異なる環境で自分の実力がどれほどなのか試したい気持ちも芽生えてきました。
前職の環境下でプロフェッショナルを目指すビジョンもありましたが、営業計画、戦略・企画立案、人材採用、プロダクト開発の企画など、大企業ではとても経験できない、幅広い業務内容に携わることができ、仕事の幅を広げられるPAYでの業務に惹かれていきました。その担当者も自分と同様にカード会社で数年勤めたキャリアを持っているのですが、同じようなキャリアなのに自分より見ている世界が大きく、その視野の広さに圧倒され、自分もそうなりたいと強く感じたんですよね。
また、PAYは絶対に伸びると確信したことも大きいです。他にもお付き合いある決済代行会社は多くありましたが、カード会社の担当としてPAYと関わる中で、決済という新規参入が難しい業界にも関わらずPAYはここまで急拡大を続けられていることがすごいなと思いました。PAYの数値の伸びを見ていて、スタートアップから支持されている、市場のニーズに合ったプロダクトを作っているんだなと思いましたね。
なので転職する際は他の企業の選考は申し込まず、PAYのみ選考を受けて、無事に内定がもらえたので迷わずに入社を決めました。
それでは、PAYのミッションや目指してる世界と、現在行っている事業について教えてください。
PAYのミッションは「支払いのすべてをシンプルに」です。事業者向けにはオンライン決済サービス「PAY.JP」、一般ユーザー向けにはID型決済サービス/お支払いアプリ「PAY ID」を展開しています。
なぜこのミッションを掲げているかというと、世の中はインターネットの力でどんどん便利になっているにも関わらず、決済の世界はその流れに取り残されてしまっているからです。
事業者向けの決済サービスについて言えば、すでに様々なニーズに対応した機能が出揃っています。一方で、その代償として裏側の仕組みの複雑さが増しているのも事実です。
クレジットカードや後払いなど、決済方法の数だけルールが存在して複雑ですし、例えばクレジットカード決済だけみても決済処理に関わる事業者が多く、これも複雑になっている要因です。また仕組みが複雑になるだけでなく、必要なコストが増えたり導入の手間も増えてしまいます。
さらに情報がオープンになっていないという課題もあります。現状では、決済代行会社の営業に会わないと決済手数料をはじめ必要な情報が取得できない場合がほとんどです。
このように、仕組みが複雑であるがゆえに導入に手間がかかり、情報がオープンでないがゆえに事業者が最適な選択をしづらくなっている、といった課題があります。ですのでこういった課題を解決すべく、「PAY.JP」は事業者にとってシンプルでわかりやすく、簡単に導入ができる決済サービスの提供に努めています。
一方で、一般の消費者の方を見ても、特にオフラインでは現金を使う人がまだまだ多いと感じています。特に地方の実家に帰った際は、クレジットカードや交通系のICカードを使っている人を全く見かけないんですよね。そういう人たちになぜなのか理由を聞くと、「よくわからないから」だとか、「なんとなく」という回答が返ってくるんですよ。せっかく便利なサービスが世の中に出てきても、それが使われなければもったいないですし、悲しいですね。
情報が届きにくいエリアや幅広い年齢層の方々にも便利さを感じてもらうには、やはりシンプルさが重要だと思っています。そういった方々にも使ってみようと思ってもらえる、シンプルで便利なプロダクトを作って、広めていきたいです。
「PAY.JP」であれば特にスタートアップで新しい価値の創造にチャレンジしている人たちへ、「PAY ID」であれば特にITを得意としていない方々へ届くプロダクトを作っていきたいです。そしてそれを追求し続けた結果、今の時代に最適な、シンプルでオープンな決済を実現できると考えています。
決済といえば昨今さまざまな企業が参入している領域かと思いますが、競合他社と比較した際のPAYの差別化ポイントはどこでしょうか?
PAYは圧倒的なシンプルさ、そしてわかりやすさを追求していることが最大の特徴だと思います。
「PAY.JP」で言えば、導入までのスピードが全く違う点ですね。なぜかというと、営業担当のフォローがなくても導入のための判断ができるような商品設計をしていたり、導入に必要な情報の開示を行っているからです。ここは他社と比べて大きく異なります。
他のサービスでは、決済機能を導入するためには担当営業とやりとりをしたり、契約手続きを行なったり、各種資料の提出をするという行程が必要になってくるかと思いますが、「PAY.JP」ではそれが基本的に必要ありません。ネット上でカード会社の情報を提出してもらうだけ、ブランドによっては申し込んだ時点で使えるものもあります。料金もサイトを見れば分かりますし、追加のコストはかかりません。
これも前例に捉われず、圧倒的なシンプルさ、分かりやすさを追求しているからこそ実現できているのだと思います。そのためにこれまでにない新しいスキームを考えて、それを実現するためにカード会社と協力して双方にとってメリットのある形を模索しています。
事業者向けの決済サービスは、どれだけ事業者の本業のビジネスを邪魔しないか、どれだけストレスなく決済が行われるかが重要だと思うんですよね。「PAY.JP」では複雑な仕組みを極力シンプルにしてスムーズな導入ができるような仕組みの構築と、可能な限り情報をオープンにして事業者がスピーディに、かつ納得感のある選択ができるよう努めています。
今後PAYでどのようなことをやっていきたいですか?
ここからさらにプロダクトを成長させながら、事業をスケールしていくフェーズにしていきたいと思っています。
特に新しい付加価値を生み出しているスタートアップ企業を支援していきたいと考えています。具体的には、「PAY.JP」であれば、市場が急拡大しているCtoC系サービスやマーケットプレイスをはじめとするプラットフォーム向けのプロダクトの開発に注力しています。CtoCなどのこれまでになかったビジネスモデルのサービスは、新しいスキームを作るところから始めていかなければならないので、そういったニーズに対して決済サービスの整備が追い付いていない現状があります。スタートアップ企業との接触が多いPAYだからこそ、新しいビジネスに対応したプロダクトをスピーディに開発して、決済に関する障壁をなくしていきたいです。
このように、まだ世にないフィンテック領域の先進的なビジネスモデルを作り出していき、豊かで便利な社会を提供できればと思っています。PAYには技術力のあるエンジニアが揃っていて、イメージしたプロダクトを作っていける環境だと思っているので、時代に即したサービスをどんどん作って、広めていきたいです。
最後に、どういう人と一緒に働きたいですか?
「三度の飯より決済が好き」という人ですね(笑)
PAYは貴重な経歴を持っているメンバーばかりで、なおかつ決済やテクノロジーが好きなメンバーが集まっています。Twitterで話題のサービスや他社のリリースが出るとすぐに社内のSlackチャンネルで話題に出たり、スマホのホーム画面が何枚にもわたるほど決済系アプリがたくさんがインストールされています。先日も代表の高野と何人かのメンバーで、弾丸で上海に視察に行って最新の決済サービスを体験してきたんですよ。
決済が好きだからこそ、メンバーそれぞれが自分の意見を持っていて、議論が活発な雰囲気ですね。こういったメンバーと一緒にユーザーのメリットを追求したプロダクトを作り続けていけるのはすごく楽しいです。
PAYが目指している世界を実現するには乗り越えなければいけない障壁がまだまだたくさんありますし、時間もかかります。だからこそ難易度の高いことに対しても妥協せず、ユーザーのためにこだわりきれる人と一緒に働きたいです。