はじめまして。奥口です。
私の主なお仕事はモーショングラフィックスの制作やCGデザインです。
AVII IMAGEWORKSに入社して、もうすぐ3年が経ちます。
順調にお仕事ができて、「自分は天才なんじゃないか」と気分よく過ごす日もあれば、
時には自分の不甲斐なさに歯痒い思いをし、涙を流す日もありました。
そんな日々の中で得た考えや「デザイナーってこうあるべきなんじゃない?」と
個人的に思ったことについてお話しします。
これからデザインや制作のお仕事をしたいと考えている方、
デザインのお仕事に興味をお持ちの方の参考になれば幸いです!
いま私がお仕事をするうえで大事にしていることのひとつが、
”批判的であること”です。
よく誤解されるのが「批判的」というのはなにも
粗さがしをして否定的な意見を言う、という意味ではありません。
良いところも悪いところも見て、客観的に判断するということです。
なぜ批判的であるべきなのか?についてですが、
まずデザインという行為そのものが、批判的な視点を必要とするからです。
自分の生み出したデザインに対して、アイデアに対して、常に批判を繰り返します。
「ここは~だから良い」
「ここは~だから悪い、こう変えたほうが良い」
という問答を重ねて、作品の質を高めていくのです。
また、デザイナーとしての成長という大きな観点からみても、
批判的な視点は大切なんじゃないかと考えます。
デザインに携わる現場では、きっと誰もが、
実力の壁にぶつかります。
納得できるデザインができないとき...
クライアントを満足させることができなかったとき...
アイデアが生まれないとき...
他人の素晴らしい作品を見たとき...
こんなとき、自分の実力の無さと真正面から対峙することになります。
実力不足の現実と向き合ったときに人は
「自分は向いていないんじゃないか」
「才能が無いんじゃないか」
と、落ち込んでしまいがちです。私はよく落ち込みます。
ネガティブな思考に思われるかもしれませんが、
これは実はとても重要なプロセスだと考えています。
実力不足という壁を認めなければ、越えるべき壁すら分からないのです。
実力が無い...と痛感したときは、素直に落ち込めばいいと思います。
むしろ落ち込んだり、悔しいと感じられなくなったら終わりです。
ひととおり落ち込んだあと、ここからが本番です。
冷静に自分に何が足りないのか分析し、
できることからひとつずつ解決していきましょう。
ポジティブでもなく、ネガティブでもなく、ただ目の前の現実を客観的に批判して、
課題解決のために次に自分がとるべき最適な行動を考え、実行する。
それを繰り返していくことで自ずと実力がついてくるはずです。
お仕事以外でも、日々過ごす中で良いもの/悪いものを判断するという行為は
当たり前に行っていることかもしれませんが、
「なぜ良いのか/悪いのか?」
「それは本当に良いのか/悪いのか?」
「より良くするには?」
というように深掘りしていくことで新たな発見があると思うと、おもしろくないですか?
そこにデザインのおもしろさや意義が詰まっている気がします。
このように批判的な目を持っていろんなものを見つめて、
自分と向き合うことが好きだという方は
デザイナーやモノづくりに向いているんじゃないかと思います!
以上!