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残りの20代をエイベックスで過ごすという選択

※内容は全て取材当時のものです

エイベックスでは、エントリー時点で社会人歴4年未満のポテンシャルに期待し、採用活動を実施する“志”ポテンシャル採用を行っています。今回は2019年に“志”ポテンシャル採用でエイベックスへ入社した2名の社員が、どのような想いを胸に、どこに向かって今動いているのかをご紹介します。

次世代を担う第2新卒と出会う「“志”ポテンシャル採用」

エイベックスで行われている、「“志”ポテンシャル採用」。

第2新卒を対象としたもので、エントリー時点で社会人歴4年未満という応募資格を満たしていれば、学歴不問で誰でも応募できるのが特徴です。専門領域に特化したプロフェッショナルを求める採用とは異なり、今後のポテンシャルに期待しています。

第2新卒専用の採用枠を設けているのは、エンタテインメント業界ではめずらしいこと。

職種を指定しないオープンポジション採用で、希望を聞きつつ本人の適性をもとに配属が決まるため、学生時代や前職での経験にとらわれずに未開の職種にも携われるチャンスがあります。

エイベックスの次世代を担う人材を求めているこの採用制度で、2019年に入社したのが、老沼美菜と畠山開です。

老沼の前職はホテリエ。エイベックスでは事業管理本部第1事業支援グループ購買管理ユニットに所属しています。一方の畠山は、前職ではウェブマーケティングを担当し、エイベックスではコンテンツセールスグループ配信戦略マーケティングユニットに所属しています。

経歴も得意分野も異なるふたり。なぜ彼らは、次なるキャリアを形成する場所としてエイベックスの門をたたいたのか。

これまで歩んできた道のりを経てこれからのキャリアを考えていく際に不安、葛藤、期待……さまざまな想いがありました。

音楽という身近なエンタテインメントで、もっと人を喜ばせたかった

「人を楽しませたい」

老沼は、その一心で高校卒業後にサービス業界への就職に強い専門学校に入学。卒業後は無事に、ホテリエとして就職しました。

テーマパークに敷設した、ホテル内のレストランやラウンジでのお客様へのサービス提供のほか、メニュー開発にも携わる日々。サービスを提供してお客様に喜んでもらうホテル業界の仕事に、期待通りのやりがいを感じていたと振り返ります。

老沼「想像以上に大変な業界でした。でも、つらいときでもお客様に『あなたに会いに来ました』と言ってもらえることもあり、つらいことがあってもすぐに笑顔になれる自分がいました」

ホテル全体の仕事のしくみを理解し、後輩の育成やインチャージ業務もこなすなど、自身の成長を感じていた老沼。しかし、4年ほど働いたころ、心境の変化が訪れます。これまでの経験を生かして、新しいことに挑戦してみたいと感じるようになったのです。

今よりさらに人を楽しませられる仕事があるのかもしれない──。そう思った老沼は、ホテル業界から思い切って飛び出すことを決意。ところが、自分が活躍できる次なるフィールドはどこなのかという迷いが生まれ始めます。

そんなある日、偶然観に行ったアーティストのライヴが、老沼の進む道を示してくれたのでした。

老沼「好きなアーティストのライヴに行くと、終わった後も音楽を聴いたときにライヴの楽しさが蘇ってきて、ワクワクする気持ちになれます。私自身、ワクワクしたり、ときめいたりする瞬間の “感情”を大切にしていますし、それは生きる力になると思うんです。
ホテルを辞めて、これからのキャリアに悩んでいるときにライヴを観に行ったことで、音楽が持っている『人を楽しませる力』を再確認できました。ホテルで特別な思い出を提供することでも人を楽しませることはできましたが、私自身がワクワクする気持ちになれる一番身近なものは音楽だと思いました。
音楽は、曲を聴いただけで聴いていた当時の感情を一瞬にして蘇らせることができるすばらしいもの。一番身近でありながら人を感動させることのできる音楽の仕事に携わってみたいと思ったんです」

実は、老沼の「人を楽しませる」ことへのこだわりは、「音楽」によって培われたものでした。中学・高校時代に吹奏楽部に所属。高校は、全国大会に出場するほどの強豪校でした。自らが観客に向かって演奏し、音楽で聴く人を喜ばせる楽しさの虜になったと語ります。

老沼「高校生のときに海外遠征でシンガポールへ行き、現地の方々と一緒に楽譜を見ながら演奏したことが印象的でした。言葉が通じなくても、演奏を終えた後にみんなが笑顔になる瞬間が、今でも忘れられないんです。
また、コンサートをやれば、演奏後にお客様が立ち上がって拍手をしてくれることも私の感情が揺さぶられる瞬間のひとつ。音楽は、言葉が通じない相手とでも同じ空間の中で楽しさを共有できるすばらしいものだなと実感しました」

人を楽しませる音楽に再び関わろう。そう決意した老沼はエイベックスの“志”ポテンシャル採用を知り、2019年4月に入社。購買管理ユニットで、ライヴグッズの管理を担当しています。企画担当者と話し合いを進めながら、そのモノづくりに最適なメーカーを選定・交渉し、企画を実現させていくのが主な仕事。お客様に喜んでいただけるライヴグッズを完成させるまでの流れを、責任を持って管理しています。

老沼「所属アーティストのツアーやイベントがあるごとに、新たなグッズをつくります。ひとりで複数のアーティストを担当しており、ほぼ毎月新しい案件が発生します。
購買管理ユニットの仕事は、お客様に良い商品を無事に届けられるよう管理すること。お客様目線で考えている企画担当者の希望をかなえたり、コストを抑えつつも品質の良い商品をつくるためにメーカーや委託倉庫とやり取りをしたりします。ひとつのものをつくるのにたくさんの人が関わっており、すべてをコントロールしなければならないので日々大変です。
でも、ライヴやイベント当日に現場へ行き、お客様がグッズを手にして喜んでいる姿を見ると、頑張って良かったなと思います」

エイベックスで、新たな人の喜ばせ方を見つけた老沼。何よりも彼女自身が、喜ぶお客様の姿を励みに、日々の仕事を楽しんでいるのです。

ニッチをマスに、し続けたい。キーワードは「左脳」と「右脳」のバランス

ニッチなモノやヒト、コトを、マスにしたい──。

畠山は、学生時代に立ち上げたアカペラサークルが世の中から日の目を見るよう奮闘していました。しかし、力不足でアカペラサークルを有名にすることはかなわなかったと悔しさをにじませます。

畠山「もっと自分が力をつけないと、本当に救いたい人たちを救えない。だったら、自分のスキルを磨ける会社に入ろうと思ったんです」

当時自身に足りないと感じていたのは、ロジカルシンキングとコミュニケーション設計という左脳的なスキルでした。EC事業に力を入れる小売業の会社がそれらに強いことを知り、前職の会社に就職することに。入社後は、人事で新卒採用やEC事業でウェブマーケティングに携わりました。

畠山「ECは、顔も知らず出会ったこともない人たちに喜んでもらうためにはどうすれば良いかをひたすら考える事業。お客様と直に接しているつもりで、この人はこういうことをしてあげたら喜ぶだろうな、とコミュニケーション設計を考えて動きます。
相手の気持ちを右脳的に考えて、ロジカル(左脳的)に整えるコミュニケーションを設計するスキルは、学生時代の自分が持っていなかったものでした」

EC事業に携わる中でとくに大変だったのは、競合他社と統合した際の統合シナジーを創出する案件や、月間4,000本ものキュウリを数カ月間にわたって売り続ける案件。

畠山「まずは、あらゆる情報をもとにお客様の感覚を自分に取り入れることから始め、ある程度の仮説が出てきたら、直接お客様ヒアリングに行き、感覚のギャップを埋めていきました。その上でお客様に届けるための情報が少なければ、産地まで取材に行き、製法の違いといった細かい部分まで掘り下げたりして、付加価値をつけることをしていました」

4年ほど働き、苦手としていた左脳的なスキルもある程度身についてきた畠山は、転職を考え始めました。そんなときにエイベックスと出会い、自身のこれまでの経験が生かせるのではないかと感じたのです。

畠山「エイベックスの社員の方々はとても右脳が強く、感覚重視の戦略構築をされている方が多いのが魅力だと思いました。その中で自身が磨いてきた左脳を、面接では売り込みました。
右脳が強いエイベックスに入って、会社全体の左脳を強化することに貢献したいと思ったんです」

2019年6月、エイベックスへ入社した畠山はウェブマーケティング関連事業に従事しています。CDの売り上げや動画の再生回数、SNS投稿への反応などを細かくチェックし、アーティストに合わせたデジタルコミュニケーション戦略を構築しています。

畠山「これまではニッチな “モノ ”をマスにするために働いてきましたが、エイベックスに入社してからはニッチな “ヒト ”や “コト(≒体験) ”をマスにするために動いています。モノからヒト、コトに変わっても、やることはそこまで変わりません。前職で培った左脳的なスキルを生かして、日々奮闘しています」

第2新卒だからこそわかる、エイベックスに向いている人材

入社間もないふたりはそれぞれのやるべきことに毎日向き合い、忙しくも充実した日々を送っています。ふたりは、入社前後で会社に対するイメージが変化しました。

老沼「入社する前は、正直、ギラついている人が多そうなイメージを持っていました(笑)。でも実際に働いてみると、いい意味で覆りましたね。皆さん気さくでおもしろく、壁をつくらない。その一方で、仕事に対しては、まじめに着実に取り組む。困っている人には手を差し伸べてくれる。そのギャップが魅力だと感じますね」畠山「僕は面接時にぶつけた通り『左脳で貢献したい』と思っていましたし、入社前や入社直後に社員の方から『うちは左脳が弱い』と言われ続けていました。それもあって、数字などのデータと向き合う習慣もあまりないのでは?と覚悟していましたね(笑)。
でもいざ仕事を始めてみると、きちんとデータを分析して戦略につなげていたんです。データは見ているし、生かそうともしている、それをまだ本質的に使い切れていないだけなのではないかと感じました。良いギャップがありましたし、本当に自分が注力すべきところが見えてきました」

その中で、ふたりは“エイベックスに向いている人”を次のように分析します。

老沼「自分が大切にしていること、貫きたいこと、かなえたいことがある、“自分の人生のキャッチフレーズ”みたいなものをきちんと持っている人は、エイベックスの仕事を楽しむことができると思います。
また、“志”ポテンシャル採用では、希望する職種の経験がなくても採用される可能性があるので、やったことがないことにも挑戦してみたいと思える人におすすめです。私自身も今の仕事は未経験でしたが、自分の軸である『人を楽しませること』や『ワクワクする気持ち』を大切に、挑戦できていますから」畠山「人の心に興味がある人は、エイベックスに向いていると思います。たとえば、友達にプレゼントを渡す瞬間よりも、プレゼントを選ぶ時間が楽しいと思える人。
どうすればお客様が喜んでくれるか、楽しんで考えられる人が向いているんじゃないかと思いますね」

たとえ経験がなくても、自身の「やってみたい」という想いや、興味関心を生かして挑戦できる。そうしたチャンスが、“志”ポテンシャル採用にはあるとふたりは語ります。

その上で、ふたりにはエイベックスでかなえたいことがあります。

老沼「やはり私がやりたいのは、“人を楽しませること”。エイベックスはその想いを実現できる環境です。この環境を生かして、『いつでもエンタテインメントを体験できる空間』をつくりたいと思っています。そのために、これからも自分がワクワクする気持ちを大事にし、お客様目線でいることを忘れずに働いていきたいですね」畠山「ヒトには感情がある分、モノを扱うよりも難しいと感じることがありますが、一人ひとりの進むべき道を明確にして、アーティストを導いていくのが自分の役割。そのためにも、その曲がなぜ聴かれているのか、その動画がなぜ見られているのか、そのアーティストのことをお客様はどう捉えているのかなど、お客様の気持ちを最大限に考え、アーティストのブランディングに貢献していきたいと思っています」

“志”ポテンシャル採用でエイベックスに入社し、目標に向かって歩みを進めるふたり。高い志とポテンシャルを持ち、それぞれの道で奮闘する姿に、期待が高まります。

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