マイクロソフトの統合基幹業務システム(ERP)パッケージ「Microsoft Dynamics 365」の導入に関わるチームのマネージャーで、ERPビジネスアナリシスでもある小菅まりふさん。
「メンバーを信頼して委ね、チームと会社の成長に貢献していきたい」
2021年末にマネージャーに昇格し、メンバーと密にコミュニケーションを取りながら、マネージャーとしての成長の道を歩んでいる小菅さんに、チームマネジメントとPMとしての成長について語ってもらいました。
小菅まりふ(こすげ まりふ)/ERP ビジネスアナリシス
大学卒業後、SIerに就職してCRM(顧客管理システム)や施設管理システムなどを担当する。2014年にアバナードに入社。エンジニアとしてスクラッチからの開発を担当。アバナードで2つ目にアサインされたERPの導入プロジェクトで、ERP導入ビジネスの面白さに気づく。ERP導入プロジェクトで経験を積み、2022年からマネージャーに昇格。
英語を使ったグローバルな仕事をしたい
──まずは、アバナードに転職したいと思った理由を聞かせてください
グローバルな視点を持ちながら、ITの仕事をしたいというのが転職理由です。前職でも「英語が使える仕事をしたいという希望は出していたのですが、実現できませんでした。グローバルな仕事ができそうな会社を探しているなかで、アバナードと出会うことができました。
入社後は英会話のスキルが向上しました。「国内だけに閉じず、世界で仕事をしている」というドライブ感、ダイナミックな感覚があります。規模の大きなプロジェクトに関わることで、さらにその感覚を強く感じるようになりました。
コロナ禍は海外に赴いてはないのですが、それ以前は顧客企業の海外現地法人を訪問して、システム導入の要件定義や開発終盤のテスト・メンテナンスなどを行っていました。国・地域によって商習慣や法律等の違い、従業員の方々の意識の違いを見極めながら、コンサルティングや導入を実施していました。
入社後、ERP導入のスペシャリストに
──グローバルな視点で仕事をするという目標を達成できたわけですね。現在は、マイクロソフトの統合基幹業務システム(ERP)パッケージである「Microsoft Dynamics 365」の導入をご担当されているそうですね
アバナードに入社するまで、ERPはまったくやったことがありませんでした。ERPの導入プロジェクトに携わったことで、その面白さに気づきました。最初に携わったERPはMicrosoft Dynamics 365だったのですが、他マイクロソフト製品との親和性が高く、システム構築の自由度が高いところに魅かれました。
現在のプロジェクトでは製造業の顧客を担当しています。プロジェクトによっては、アクセンチュアと一緒に導入を手がける場合もあります。
海外の顧客企業を担当する場合は、基幹業務システムのあらゆるデータ・リソースを会計データとして把握しておく必要があります。会計基準や関連法規なども各国で違いますから、把握するようにしています。
日本で把握することが難しい場合は、アバナードの海外拠点のスタッフや現地のコンサルタントと共に導入を進める場合もあります。
──顧客と接する上で一番大切にしていることは何ですか?
お客様がアバナードを選んでくださるのは、私たちがMicrosoft Dynamics 365や基幹業務システム導入のプロフェッショナルだと認識されているからです。従って、お客様に対してアバナードから意見を伝える際は、「自信のない言い方はしない」と肝に銘じています。
それは全く根拠のない自信ではなく、提案前に過去の導入事例を調べ、お客様にとって最適なソリューションになることを実証し、自信をもって説明すること。つまりは、「お客様に不安を与えてはいけない」ということが一番大事だと思っています。
チームメンバーや上司に恵まれた環境でコンサルタントとして成長
──アバナードに入社後、自身の成長を感じたことは何ですか
アバナードへの入社をきっかけに、自分をもっと「ロジカル」に変えたいと思うようになりました。それまでは自分の感情を優先してしまう面があり、上司や仲間に論理的にわかりやすく報告・相談することがうまくできていませんでした。
アバナードの入社後3カ月目研修で、同期入社メンバーと一つのテーマに沿って課題を分析し、チームでディスカッションしながら解決法を探るというワークショップを行う機会がありました。
その研修でもロジカル思考を大いに学べましたし、普段の仕事で上司から受けるアドバイスで、その大切さに気づくこともよくありました。自分が「この部分は弱い」と思っているところを指摘してくれて、適宜サポートしてくれる上司や仲間には恵まれていましたね。
上司から「コンサルタントであれば、考えることを諦めてはいけない」と言われたことがあります。人は自分にとって辛い状況に遭遇すると、つい安易な方向に流れてしまうことがあると思うのですが、それはコンサルタントの進む道ではないと言うのです。
どうすればこの状況打開できるのかを、諦めずに考え続けることが大切だと、口を酸っぱくして教えられました。「考えることを諦めない」という上司の言葉は、今でもずっと私に残っていて、座右の銘となっています。
マネージャーとしてメンバーの成長を見守りたい
──マネージャーとして一番大切にしていることは何ですか
マネージャーになってから、考え方が変わった部分があります。一メンバーの頃は、やはり自分自身の成長が第一でした。今はチームメンバーの仕事のやり方にいい影響を与えたい、そして会社としての成長に貢献したいと思うようになりました。
現在のチームにはサブタスクごとに細かいチームがあるので、その最小単位のまとめ役は各チームのリーダーに任せて、私は全体の進捗を定期的に確認していました。何か困りごとはないか日々聞きながら、全体のマネジメントをしているのが現状です。
チームリーダーとの信頼関係があるからこそ成り立っているので、「信頼して委ねる」という関係はこれからも強くしていきたいと思います。
メンバーの成長を促すために、自分が持つ知識や経験を共有していく。社員一人ひとりのレベルを上げながら、会社全体としての成長に貢献していきたいですね。
マネージャーとして初めて参加したプロジェクトが、人数・規模ともにこれまで経験したことのない大きなプロジェクトでした。当然ながら人やスケジュールや品質の管理は、規模が大きくなればなるほど難しくなります。
現在のチームにはサブタスクごとに細かいチームがあるので、その最小単位のまとめ役は各チームのリーダーに任せて、私は全体の進捗を定期的に確認していました。何か困りごとはないか日々聞きながら、全体のマネジメントをしているのが現状です。
チームリーダーとの信頼関係があるからこそ成り立っているので、「信頼して委ねる」という関係はこれからも強くしていきたいと思います。
最近は新たなチームメンバーを面接して採用することも、ミッションの一つになりました。アバナードのERPビジネスに関心を持つ人材に集まっていただく面接会も開催しています。面接の場で、IT業界で様々な経験をしてきた方々の経験談を聞けるのは楽しいですね。そういう方々のお話に触れることで、自分の世界を今後も広げていきたいと思います。