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【トレーニング担当インタビュー】 急成長企業が大事にしている、学びの理論

アバナードには、世界トップクラスのトレーニング環境があり、人材開発・育成のために、常時450以上のプログラムを提供。グローバル全体で力を入れているのはもちろんのこと、日本に合わせた独自プログラムも制作し、トレーニング環境構築には大きな力を注いでいる。

トレーニング環境に力を入れる会社が考える「学び」とは何か。社員が成長していくための学びについて、会社ができることをどのように考えているのか。

アバナードの根幹にある学びの思想について、これまでその構築に尽力してきたマネージャーの内原浩介に訊いた。


内原浩介(うちはら こうすけ)/マネージャー
工業高等専門学校を卒業後、システムエンジニアとしてSIerに就職し、マイクロソフト技術を用いた営業支援システムの開発に従事しながら、ネットワークエンジニアとしてのキャリアも同時に築く。その後、北海道を拠点とするスタートアップ企業に転職し、オープンソーステクノロジーを用いた開発から保守まで一手に担うプロダクトエンジニアとして活躍。2008年10月アバナードに入社。ソフトウエアエンジニアリングのITコンサルタントとして大手メーカーの新規事業プロジェクトに携わり、2016年からはトレーニング環境の整備やソーシング構築に尽力している。

「気づき」がなければ、そこに学びはない

——アバナードは「学び」をとても大事にしていることが、トレーニング環境の充実さから伺えます。アバナードが考える学びとはどういったことか教えてください。

私は、学ぶことは気づくことだと思っています。

この気づきには、大きく分けて2パターンあります。

一つ目が、痛い目にあうパターンです。人は痛い目にあうと、二度と同じようにならないために次はどうしたらいいだろうか?今度はこうしてみようか?と考え学んでいきます。生物学的にも、痛い目にあうというのは大きなインパクトを与える経験ですから、ここで得た気づきは間違いなく学びへとつながります。

二つ目が、予知するというパターンです。このままいくと不幸な未来がありそうだ、失敗しそうだと予知して気づくと、当然そこには不安や恐怖が伴います。その想定される悪いシナリオから逃れるために、物事に取りかかる前にあらかじめ学ぶというアクションにつながっていきます。

この2パターンの気づきによって学ぶ行為が生まれるので、気づいて初めて学びのスタート地点に立てることになります。つまり、気づきがなければ学びには繋がらない。でも、逆にいえば気づきさえすればあとは勝手に学べるのです。

会社は安心して気づきを得られる場所であるべき

——学びの場として、企業はどうあるべきだと考えていますか?

会社は当然、気づきを得られる機会を多く提供する場所であるべきですよね。先に挙げた二つのうち、予知のパターンはセンスと経験も必要ですが、まずは機会を与えることが非常に重要です。なおかつ、会社が社員をダメにしてしまったのでは元も子もないので、「安全に気付いてもらう」ことも必要だと思っています。

——そのあるべき姿を、どうトレーニングに反映させていますか?

多くの学ぶ機会を提供するためには、気づきの効率を上げる必要があります。そのために、「考えてから実行に移す」という発想でトレーニングメニューを構築しています。

というのも、考えてから実行した方が何も考えないで実行するより気づきが多くなると思うんです。「こうだと思って実行したけれど、実際にはこうだった」というように、理想と現実の間に生じたギャップを通して気づきを得られる。ですから、考えてから実行に移せるようになるための、基本の考え方を知るところからアバナードのプログラムは始まっています。初歩的なことも含まれますが、この考え方を学ぶか学ばないかで、その後の気づきの速度は変わっていくはずです。

考え方をきちんとわかってさえいれば、考えてから行動して振り返りをして気づくというサイクルができあがります。そのサイクルが回るようになれば、あとは転がしておくだけで自ずと成長していけると思います。

会社が気づきのサイクルを早める仕組みを構築できれば、社員がもっと学んでもっと成長するはずだと思っていますし、そうしていきたいです。そのために、今はサイクルを早める仕組みづくりを考えているところです。

きっかけは自分自身の苦い経験

——なぜトレーニング構築に携わるようになったのですか?

過去に自分自身が苦い体験をしたことが大きく関わっています。それは会社ではなく自己管理の至らなさから起こったことですが、その経験から、いかに仕組み化し、いかに効率よく学び働くかを考えるようになりました。働く社員にとってより良い仕組みを追求しながら、安全に気づきを得られる環境を整えたいですし、できるだけたくさんの気づく機会を提供したいと思って、トレーニング構築に携わっています。私がこれまでに学んできたことやアバナードにいる10年間で得たものをトレーニングに反映できれば、私の気づきから得た学びが役に立てるんじゃないかと思うんです。

自分の痛みを経験してわかったのは、自分の能力はずっと伸びるわけじゃないし、維持できるものでもないんだなということ。だから一人ではなくみんなの力が必要で、そのために会社があって、相互補完することでより良くなっていくんですよね。

——このアバナードの学びの環境を活かせる人とは、どのような人でしょうか?そして、どんな人と一緒に働きたいですか?

代表の安間さんが「いいヤツ」と表現している[1] ところに私が一つ付け加えるとしたら、それは「素直な人」です。

気づき学ぶためには、いかに客観的な視点で自分を見れるかが重要だと思うんです。「僕は本当はこうです」なんて言っていたら一生気づかない。だから、学びを得てどんどん成長していける素直さを持った人と一緒に働きたいですし、そういう人こそアバナードで活躍できると思いますね。


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