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【2022年入社/DS】ひたすら学術論文を書いていた大学院生が、アトラエへの入社を決意するまで

はじめまして!アトラエ22卒内定者で、現在は慶應義塾大学大学院修士課程2年に在籍している越智と申します。

本noteでは、ひたすら論文を書いて研究者になろうとしていた学生が、就活をしてアトラエという企業への入社を決めるまでのプロセスを公開します。就活生や大学院生を始めとした、将来に関わる大きな決断を控えている多くの人にとって前向きな意思決定に繋がるヒントを提供できればと考えています。

どんな仕事がしたい人間なのか

小さい頃から何事にも負けず嫌いで、勝負は勝てるまでやめたくないタイプです。 その性格をドライブにして我武者羅に努力するものの、才能の壁は厚く、努力が実を結ぶこともあまりなく、早生まれのせいにすることでしか自分を納得させられていない幼少期〜思春期でした。

不完全燃焼だった自分に変わるキッカケを与えたのが、映画「マネーボール」にて描かれているとある野球チームの快進撃です。ざっくりまとめると、「メジャーリーグの弱小・貧乏チームが常識を捨てて、統計を駆使したデータドリブンな意思決定をしたら強豪チームになった」という内容です。この物語に影響を受けた私は、「データってすごい」と直感的に思い、以降は何事もデータ・戦術に目がいく人間になりました。

https://www.youtube.com/watch?v=8Ln0ySlnxOs&feature=youtu.be

大学に進み、戦略性が高いので好きになったアメフトをサークルで始め、授業や独学でデータ分析に触れるようになりました。実際に戦略・戦術を作る立場になり、その難しさを知ると共に、戦略が上手くハマったときの強さを学びました。(同時に、戦略だけではダメなことも学びました。これは別の機会に。)この経験から、「統計・データを駆使することで戦略を磨けば試合に勝つ(≒困難を乗り越えられる)ことができる」という自身の仮説が確信に変わりました。同時に、戦略・戦術をデータから作成・検証を繰り返し実戦に導入する、という一連の流れが好きになり、仕事になったら最高だなと思うようになります。

意思決定① 「進学するか、社会人になるか」

「あの人は何を考えているか」「なぜ借金をしてでもギャンブルをしてしまう人がいるのか」「なぜあの人は冬なのに短パンを履いているのか」など、ヒトの心理・精神の多様性に興味があります。その興味を追及するため、神経科学・精神医学を大学から修士課程まで約5年間研究してきました。ありがたいことに環境に恵まれ、本note執筆時点までに4本の主著論文を世に出すことができました。

「じゃあそのまま研究者になればいいじゃん」と思った方も多いかと思います。もちろん、研究者を志し、博士課程進学を目指していた時期もあります。その選択を取らなかった理由の一つが、「社会実装への意志の強さ」です。というのも、研究の場合、結果が社会に実装されるまでには多くの時間を要します。上手くいかないと折角研究したのに生きているうちに社会に届けられないかもしれません。死んでから評価されるのも悪い気はしないですが、折角なら生きているうちに自身が携わったプロジェクトで変わった社会を見てみたいですよね。

それらを踏まえた上での私の戦略は、一度ビジネスの世界に飛び込んでみることです。

理由 ⑴. 戦略・ヒトへの興味はビジネスの世界でも十分に満たせるから
理由 ⑵. 「研究者になればよかった」と後悔するようであればその時に辞めて博士課程に進学すればいいから(それ即ち「研究者になる覚悟」だと思っています)
理由 ⑶. 仮に理由⑵のようになったとしてもビジネスの世界での経験は研究にも必ず活きるから(e.g. 社会実装のノウハウ)

振り返ってみると、「合理的になるのをやめて、自分が歩きたい方角に進む」ことに近い決断でした。なぜなら、それなりの学費を払って修士課程に進み学生ながらに論文を出すほど研究に打ち込んだからには、学んだ分野を活かせる研究者になるのが一番合理的なはずだからです。言うのは簡単ですが、人生における数少ない決断をわざわざ非合理的にするのは、将来後悔するかもしれないと思うと勇気が要ります。そして、このような決断をすると、一定数の「意味がわからない」「もったいない」という御意見を頂戴します。ですが、この決断の答えを決めるのは、他の誰でもなく未来の自分です。自分が今後どうなってしまうのか、この判断が正解だったのか、むしろこの判断を正解にできるのか、答え合わせが今から楽しみです。

意思決定② 「アトラエへの入社を決意する」

【就活軸】
軸(1): 様々な情報を元に施策・戦略を作る仕事(e.g. データアナリスト)
軸(2): 会社の柔軟性(新たな施策を受け入れる土壌があるか)
軸(3): 挑戦を歓迎する文化

就活に舵を切る選択をしたのは修士1年の夏頃で、ちゃんと動き始めたのは冬頃です。就活軸(1)に従って、コンサルや事業会社を中心に就活を進めてました。日系の大企業から内々定を頂いたこともありましたが、既存のプロダクトの維持よりも市場開拓余地のあるプロダクトのグロースの方が戦略としては面白いんだろうなと思い、今後他の企業から内定を頂けないかもしれないリスクを承知で断らせていただき、最終的にはアトラエの最終面接を受けてその場で内定承諾していました。内定承諾した理由は以下の2点です。

理由(1). 「ヒトを科学する」ことへの究極的な興味(”事業”の側面)

アトラエの選考に参加したきっかけは、LabBaseで当時の採用担当の加賀さんからスカウトをいただいたことです。他の企業が、研究の実行力やデータ分析経験を基に機械学習系の職種でスカウトしてくださったのに対して、加賀さんからはヒトの行動の個人差に興味がある点からスカウトいただいたのが新鮮だったので、珍しくスカウトを承諾して面談・選考に進みました。というのも、私にとってデータ分析は一手段に過ぎず、データ分析をすることよりもどのデータを分析してどう活用するかの方が遥かに重要です。ヒトの行動データを蓄えている点でもそれを活用して行動を解き明かし事業に繋げている点でもアトラエを魅力的に感じました。

理由(2). 「会社としての考えの柔軟性」を強く感じたから(”組織”の側面)

3次面接・Green事業責任者の森田さんと「どんな会社で働きたいかね」という話になった時に、(就活生スイッチが入っていたのもあると思いますが)当時調べた限りの情報を元に「御社みたいな会社です!」的なことを発言しました。本当にそう思っていましたが、森田さんから「それは別にいいけど、うちの会社は現状に全然満足してないから仮に入社できたとて変わってっちゃいそうだけど大丈夫?会社に合わせるのもいいけどもうちょっと言語化して理解して基準を設けた方が良さそうだね」(意訳)と言われハッとしました。

その日の夜から怒涛の再・自己分析が始まり上述の就活軸(2)と軸(3)がちゃんと言語化できましたが、同時に「この会社はビジョン達成に向けて変化の労力を惜しまず常に最良と信じる選択を取り続けている」ことを感じました。これは、就活軸(2)の「会社の柔軟性」を前提とする状態なはずであり、言語化した途端顔を上げると目の前に自分にとって魅力的な企業が存在していた、という形になります。今振り返れば、この会社で働きたい!とさらに強く思わせてくれる出来事でした。

最後に

最後になりますが、就活に舵を切ったのも日系の大企業からの内々定を断ったのにもアトラエへの入社を決めたのも「直感」の影響が大きいです。というのも、これらの選択肢に直面した時に実はうっすらと直感で答えが決まっていました。なんで自分がそう思ったのか、要素を分析・分解・言語化した結果が上述のストーリーです。「データや戦略が好き」なんて言いつつ直感に左右される人間もいるので、やはりヒトは面白いなと改めて思います。決して楽観的なのではなく、人生一度きりなので、どの選択をしても後悔しないように取り組んでいるからこそ同じスタイルで挑戦を続けられています。人によって意思決定の仕方は異なると思いますが、直感がどう働いているのかに目を向けてみると自分自身がどこの方角に向かいたいかがわかるかもしれません。自分の選択が正しかったかどうかは今のところ分かりませんが、このnoteが「自分の歩きたい方角に進む」一歩を踏むことを迷っている人の背中を押すモノになれれば幸いです。

最後まで読み進めていただきありがとうございました!アトラエに直感が反応した方はお気軽にご連絡いただけたらと思います!

https://note.com/raykaga/n/n987bd11b9808

https://atrae.co.jp/recruit/

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