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【2020年入社/DS】意識の低い情報系学生の僕が、技術者としてアトラエに新卒入社した理由

はじめまして!株式会社アトラエの土屋です. wevox のデータサイエンティストとして働いています。

ブログを書くのは数年ぶり(本名で書くのは初めて)ですが,このnoteでは,情報系学生である自分の就職観や労働観,その変遷なんかをつらつらと書いて,情報系の学生の皆さんに向けて,私がアトラエでエンジニアとして働こうと決めた理由を伝えられればと思います。

アルバイトのようなことを経て2020年4月に新卒入社

さて,私は今年4月にアトラエに入社し,データ分析したり機械学習したりしています。

が,実は以前から学生インターン(採用のためのインターンや内定者インターンではなく、アルバイトという方が近い)という形でアトラエで働いており,社歴(?)的にはなんやかんやでぴったり2年ぐらいになります。

そして,4月に入社したにも関わらず,まだ,ある大学の院の情報系の修士課程にも所属しています。

院生としてはあまり優秀ではなく,いわゆるトップカンファに通しているとか,ジャーナルに投稿済みとかそんなのは夢のまた夢,研究自体,2年で終われず苦戦しております。

また,学生生活全般を振り返っても,技術ブログを書くでもなし,体育会系の部活や,かなりのコミット量を要求されるようなサークル活動なんかに参加するでもなく,要するに「学生時代に力を入れたこと」に書けるようなことは何一つやってこなかった,怠惰な学生であったと自負しております。

本稿では,そんな意識低い(もはや「系」でもない)情報系学生が,「労働」という新たな人生のステージに乗るにあたってアトラエに就職することを選んだ理由を述べられればなと思っています。

したがって,想定する読者の皆様は以下のような方々です。

技術を追いたいけど,周りにいる学生はみんな凄くて,トップ層にはなれないなと感じている情報系学生

労働での創造やワクワク感とある程度の安定や自由の両取りをしたい欲張りなソフトウェアエンジニア予備軍たち

人生を先に進めることに忌避感がある人

手に職をつけるために情報系に進学した人

一方で,本稿を読んでも仕方がないかもしれない読者の皆様は以下の通りです.もちろん,アトラエには以下のような人はいないということではありません!というか以下のような人のほうが多い気がします。

バリバリ研究していて,今の所とりあえず研究をしていきたいあなた(情報系ではありませんが,数学科の博士課程を出てアトラエで働いている人もいます!こちらをお読みいただければと思います.)

研究以外でもバンバンモノを作っていて,やりたいことがはっきりしているあなた

兎角考えた上で行動して人生が充実していたり,将来設計がしっかりしていたり,その他人生についての思考と,人生を前進させる行動を出来ているあなた

「そんなレベルの低い話ある?」ってなる類の話です。

というわけで,ここまでの(そして高確率でこれからも)アトラエ史上最も「意識低い」入社noteになる予定ですが,最後までよろしくお付き合いいただければ幸いです。

労働はつらそう

突然ですが,学生の皆さんは労働したいですか?

私はしたくありませんでした.ごく純粋に。

もはや人生における大前提として,そもそも労働なんてしなくて済むならしないに越したことはない,という意識でした。

特に,周囲で観測できる範囲で働いている人間は皆つらそうでしたし,ちょっと主語を大きくして雑な言い方をしますが,残念ながら日本は働くにあたってつらい環境だし,生産性も高くはないわけです。

加えて,働けるイメージがありませんでした。

学生生活というのは気ままなもので,怠惰な人間にとっては休めるだけ休める生活です。

この学生生活によって勤勉の二文字は自分の辞書から吹き飛び,ついでの実際の体力も限りなく0に近くなりました。

たまーに満員電車に乗ると,「なぜ毎日これに乗れていた時代があったのか?」と自分を疑いました。

実際の体力が落ちると,人間生活としての活動量も低下します.趣味としても打ち込めるものが減っていき,休養と同時に成立するようなもの(動画鑑賞とか,せいぜい読書ぐらいまで)だけが残っていき,やがては誰もが一定持っているであろう,「何かに対する情熱」の総量そのものが消滅しました。

もし,打ち込んでいるものがあれば,その情熱と時間をうまく変換して働けるかもしれません。でも残念ながら,自分はそれすらも失ったまま時間を過ごしていました。

研究はつらい

さて,じゃあ学問や研究はどうかというと,こちらは既に実感としてつらいわけです。

修士課程の院生が「研究がつらい」と言う場合,頻出且つ構造的な原因として,院試の時期が早く,学部の卒業研究が進み研究適正が明確になる前に進路を決めなければならないことが挙げられます。

私も御多分に洩れず,研究において自律感や主体性が必要であることとミスマッチし,そこから来る孤独感を感じていました。

研究室の先生方や先輩方は手を差し伸べてくださいましたが,完全にこちら側の問題として,周囲の手を適切に借りることがド下手で,沼にはまっていた時期もありました(先生方や先輩方にはご迷惑をお掛けしました)

おまけに研究テーマで失敗とは言わないまでも,(タスクの難易度でなく意義的な面や研究全体のストーリー構成の面が)困難なテーマを選んだことで研究生活はうまく行っているとは言えません.実際2年で終われませんでしたし。

そして,つらさに拍車をかけたのが,研究してもお給料は出ない,ということです。

修士課程の院生ですから,むしろ学費を払っている側です。

前項で述べたとおり一定の体力と生命力しか持っていない人間には研究とバイトの両立は難易度が高く,いずれかに重みがついていきます。

私がお金を払う側の研究よりも貰う側のバイトに傾いていたことは否めず,そうしてますます研究はつらい対象となっていったのです。

アトラエとの出会いと、正社員採用コースに乗るまで

そんなわけで研究もうまく行かないし労働はもっと嫌だなあみたいな状態になっていた修士一年目の初夏のある日,アトラエでデータサイエンティストチームを立ち上げんとしていた頃の杉山から誘いを受けて,バイトしないかということで,データ分析という形でアトラエをお手伝いするようになりました。

杉山のnoteはこちら


そして,アトラエという会社を目の当たりにし,それなりの期間見ていく中で,いくつかの認識を変えることになったのです。

まず,アトラエの人々は楽しそうに働いていました.少なくともつらそうには見えませんでしたし,皆がそれぞれ,セルフコントロールを効かせて働ける環境がそこにはありました。

皆常識的な時間だったら帰りたい(帰る必要がある)ときに帰っていたし,働くことに没頭していてちょこっと長めに働いてしまうことも特に咎められたりはしていませんでしたし,なによりそれがやりがい搾取に当たるようには見えませんでした。

もちろん,そういう環境は話には聞いたことがあったし,どこかにはあるんだろうなーとは思っていましたが,目の当たりにしたのは初めてでした。

そうしてアトラエで働くうちに,私にはいくつかの変化が起きました。.

第一に,徐々に歪んできた価値観が前向きになってきました。

労働がつらくない人もいるし,なによりもしかして自分も適切な環境を得ればその一員になれるかもしれない。

労働に関する価値観の転換以外にも,好きなものをまっすぐ好きでいること,誰かが発信したことを素直に受信することなど,全体的に歪んでいた過去の自分にできなかったことができるようになって来ました。

第二に,仕事にしたいこと,やりたいことが明確になってきました。

そもそも働きたくなかったんですから,仕事として積極的にやりたいことなんて無かったわけです。

というと大げさですが,やりたいことや関わってみたいことは無くはないけど,どれも現実的じゃないな……という人は読者の中にもいらっしゃると思います.私もそういった感じでしたが,アトラエで働く中で,この環境を世界中で再現することに自分の人生を使っても良いのではないかと思い始めました。

つまり,世界中の人間が,ある程度の安定性の上で自らのやりたいように仕事ができるような選択肢を持つ世界をつくり,皆がそれぞれの「楽」をして働けるようにすることを目指す.そういう仕事があるなら,仕事にして良いな,と。

そんなこんなでやりたいことがある程度見えてきた頃,私が関わっていた機能のリリース打ち上げで,「そういうことならCEOmeetupに」ということになって新卒採用コースへと乗り,面接という形で,やりたいこととアトラエの目指す世界の重なりが大きいことを確認していきました。

結局アトラエにした理由

ここまでは経緯や変遷を記述してきましたが,最後に結局アトラエを選んだ理由を整理しておきます。

これがアトラエの(普通の)入社・内定noteなら,「一目惚れ!」とか「情熱が!」とか「生き方が!」とかいう勢いのある感じになるのですが……

もちろんそういうのが無いわけではないですが,アトラエ史上最も意識低いnoteとしてそういうのは他のnoteに任せておきたいと思いますので,アトラエ史上最も意識低いnoteとしてちょっと違う,良く言えば地に足のついた方向で,悪く言えば視点低めに行こうと思います。


本質的に正しいことを追える

特に情報系の,あるいはデータ分野の学生の皆さんは良くご存知だと思いますが,データを扱う人間にとって,(本質的に)正しいことをするのは,たとえその意志があっても難しいことです。

間違った意思決定につながるような分析結果を出さないようにしていても,ちょっとしたボタンの掛け違い,見落としが起きることはあり得ます。

ましてや,正しいことをする意志を持っていなかったら……?

データは良くも悪くも使える武器ですから,如何様にも,というと過言かもしれませんが,人間の意志を必要以上に介在させるのは意外と簡単です。
だからこそ,バイトのお話を詳しく聞くためにアトラエを最初に訪問したときに言われた「本質的に正しいことをしてくれればいい」という言葉は,一つの救いですらありました。

アトラエは,当たり前だけれど希少な,データを扱う人間にとっては嬉しい環境を実現しようとしています。


チーム感覚

研究についての項で,私にとっては孤独感がつらさであることを述べました.就職は仕事を選ぶことでもありますが,所属組織を選ぶことでもありますから,その観点から言って,孤独感を軽減できそうな組織を選ぶ必要がありました。

その点,アトラエは,皆が同じ方向を向いて走っています.そして,その方向に走っていくために助け合っています。

持っているスキルはそれぞれ違いますが,故に補い合って前進しています。
「皆が近いスキルを持っているけどそれぞれ別の研究をしている」環境がつらかった私は,こちらの方が孤独を感じずに済みそうだな,と感じましたし,その判断は間違っていなかったと思います。


会社のフェーズ感のバランス

アトラエはまだまだ成長が始まったばかり,Still Day One であると自覚する会社です。

各事業も,事業としてまだまだ面白い,インパクトが大きそうな仕事がたくさん転がっている段階にあります。それも,自分が優秀でないと思っている,ここまでこの記事を読み進めてきた(データ分析系の)学生の皆さんでも十分に価値を出せるタスクがゴロゴロしています。

(そもそもビジネスにおいては最先端の技術を使えばいいってものでもないですし,新規性を追わなくても良い場面,新規性や先端性よりも大事なことがある場面も多いです。)

そして,そのタスクを拾いたければ自分で拾いに行けるのがアトラエの良いところです。「現在の」自分でも充分に価値貢献できそうなこと.専門職予備軍として,私が重視していたことの一つです。

一方で,アトラエはちょっとした風で倒れるほど柔では無さそうです。

敢えて視点の低い言い方をすれば,すぐには潰れなさそうだし,ベンチャーとしてみるとかなり長居できると勝手に思っているし,長居できるようにとっとと価値貢献していきたいと思っています。

エンジニアにとって,安定と挑戦や成長とのバランスをとることは人生上の大問題です。

これは厳密には二者択一ではありませんが,多くの(自分が)平凡(だと感じている)学生が就職を考える上では,どちらかを重視せざるを得ない傾向はあると思われます。

実際に私もそう考えていましたが,(価値さえ出し続ければ)両取りを狙えそうな環境に出会えました。その環境はアトラエという名前で,しかも幸運なことに,私にはそれを確認できるぐらいには長い期間がありました。

終わりに

いま振り返ってみれば,修士一年初夏,というのは,そろそろ就職のことを考えなければいけない時期でしたし,杉山から誘いを受けなければ,アトラエのことを一生知らずに過ごすか,そうでなくてもユーザー側として知るだけの可能性が高かったわけです。

そういう意味で,結局のところこの記事は,人生を前に進めるのが下手くそな人間が,良いタイミングで良い組織に偶然出会えたので前進する決断を出来た,という僥倖の話です。

この調子の記事をここまで読み進めた皆さんは,私と同じように,やっぱり人生歩くのが下手だと(自分では)思っているかもしれませんし,なるたけ欲張って自分にとっていい環境で働きたいと思っているかもしれませんし,自分は怠惰だと(自分では)思っているかもしれません。

そんな皆様にとって,この記事がアトラエとの「偶然の出会い」になれば良いなと願っています。


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