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都市MaaSについて考える~オーストラリアと台北を例に~

都市MaaSについて考える~オーストラリアと台北を例に~

マーケティングのKevinです!

突然ですが、皆さんは今住まれている町の交通について満足していますか。私は東京在住ですが、もう少し交通手段のバリエーションが増えたらいいなと日々感じています。そこで、先日訪れたオーストラリアと以前住んでいた台北市を例に良い都市交通とは何かについて考えてみようと思います。

東京の課題

渋谷スクランブル交差点 1

東京の交通が非常に便利なのは間違いありません。

特に路線数だけで言えば、世界で最も整っていると言っても過言ではないと思います。その一方で、路線が複雑すぎる(直通運転が多い)、路線数の多さ故に乗り換えが分かりにくい、など電車以外の選択肢が少ないのが現状。一度電車が遅れると市民生活に甚大な影響が出てしまうのは、東京の課題だと思います。

オーストラリアの交通

ゴールドコースト、ブリスベン、メルボルン、パースを訪れました。それぞれで共通していたのは、レンタルキックボードや自転車が日本より普及していたこと。Lime、Beam、neuronなど都市によって様々。決まったスタンドがなく、歩道や公園などに適当に返却されていたのは意外でしたが、目的地の目の前まで利用できるのは利用者にとっては嬉しいですね。

また、市の中心部は無料のバスやトラムが運行されています。徒歩10分程度の移動でも無料だと気軽に利用でき、時間短縮や渋滞の緩和につながるのでとても良いと思いました。ほかにもカーシェアのGoGet、ライドシェアのDiDiも利用できます。

台北市の交通

松山慈祐宮

続いて台北市。私が5年住んでいた町であり、交通利便性の高さにとても満足していました。

中心部は碁盤の目状に発展していて、京都に似ています。地下鉄、バス、レンタルサイクル、Uberなどベースのものは世界の都市と同等レベルに整っています。また、YouBikeと呼ばれるレンタサイクルがあり、行政に要請により運営されています。そのため、設置スタンド数、台数、サポート体制も万全で、とても使いやすいです。

また、私が特に推したいのは、バイクシェアとカーシェア。台湾はバイク大国では、近年バイクシェアも普及しています。路上駐車枠が多い台湾では、バイク・車ともに駐車枠内止められた車体を借り、目的地で枠内に乗り捨てることができます。なので、車でお出かけをする際も「行きは車、帰りは車を乗り捨て、お酒を飲んで電車で帰る。」なんてことも可能です。台湾特有の路駐文化とインターネットを上手に組み合わせたサービスは流石だな思いました。

まとめ

私の理想的な都市交通は、時間や予算に合わせて交通手段を選べることです。時代の変化に合わせて都市交通も変化していく、いろいろチャレンジしながら駄目ならやめる勇気も大切だと思います。

つい最近、パリでキックボードのレンタルサービスが禁止になりました。理由は事故が多発したこと。これが絶対に良いなんてものはないと思いますが、日本も鉄道に捉われず、需要に合った都市交通を築き上げていけるとより良い社会になるのではないでしょうか、そんなことを思いました。



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