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チーム全員で目指すのは、 高い品質のプロダクトを早くユーザーに届けること。

市川 幸一(いちかわ・こういち)東京都出身。大学ではITを活用したビジネスやアプリケーション制作を学ぶ。その傍らでeスポーツの普及活動サークルの代表としてイベントの企画、運営を実施。新卒でSIerに就職し、開発、運用、保守、マネジメントを経験。品質保証への興味が強くなり、SHIFTに転職。プロダクトの品質管理や、QAチーム体制構築に取り組む。自分の手で直接サービスを成長させたいという気持ちが日々強くなる中でatama plusと出会い、Missionに共感し入社。

自分が思い入れをもてるプロダクトをつくりたい

僕は新卒でSIerに就職し、iOSアプリの開発からサーバーの運用保守、プロジェクトマネジメントなど幅広い業務に携わってきました。プロダクトに関わるなかで、「品質ってどのように高めていくことができるのだろう?」と興味を持ったことがきっかけで、ソフトウェアの品質保証を専門とするSHIFTという企業に転職したんです。

SHIFTでは、QA(Quality Assurance:品質保証)として、さまざまな企業の開発案件に参画し、プロダクトの品質管理やテスト、QAチームの立ち上げなどを支援していました。QAの業務を学びながら日々楽しく働いていたのですが、自分が思い入れのもてるプロダクト・サービスをつくりたい、という気持ちが強くなっていきました。

そんなときatama plusに出会い、本気でMission実現のために全員が動いていること、会社全体で真摯にアジャイル開発に取り組んでいることを知りました。カルチャー、Missionに共感するとともに、自分も力になりたい、と思い入社を決めました。

担うのは、プロダクトづくりの最初から最後まで

一般的にソフトウェア企業のQAといえば、テストを重ねてバグを潰していく仕事をイメージされることが多いと思います。一方、atama plusでは、QAが関わる領域が非常に幅広く、プロダクトづくりの最初から最後まで参加するんです。

開発は、エンジニア、デザイナー、QAという職種横断のスクラムチームで取り組んでいます。課題発見や調査、解決策の方向性決め、プロトタイプ作成などの実装の前段階から、全員が議論に参加します。

高い品質のプロダクトを早くユーザーに届けることを目指し、QAの観点から、バグを作り込まないようにフィードバックすることを意識しています。テストをする際には、機能が仕様通りに作られているか確認することはもちろん、「その機能が、本当にユーザーに提供したい価値を発揮できるのだろうか?」という目線をもつことを大事にしています。

例えば、僕らがペルソナとして設定している生徒の立場を想像しながら、探索的テストを実施することで、生徒が本当に学習しやすいかを確かめます。リリース後は、結果を定量的に計測することはもちろん、実際に生徒が学習している現場を見て、さらなる改善や新機能を考えていきます。

atama plusの開発チームでは、全員で品質向上の重要性の認識が共有できていて、個人的にはそれがすごく嬉しいんですよね。QAだけじゃなく、開発に関わる全員の認識がそろっているからこそ、品質向上のために色々なことをトライしやすい環境なんです。

13000件あったテストケースを半分以下に

入社してからは、一貫してテストプロセスを改善してきました。入社当時は、開発チームのメンバーが増え、プロダクトの新機能が次々と作られているタイミング。リリース前の統合テストで13000件のテストケースがあって、それを4人で2週間かけて実行していました。

品質を高く保つことを大事にしているからこそ、新機能ごとにテストケースが積み上がっていく。同時に、開発されたものはできるだけ早くリリースしたい、という思いも強いので、大量のテストケースをなんとかこなす、ということを続けている状態でした。

さらに新機能が増えていく将来を考えた時に、このままの体制だとプロダクトが一番大事にしている品質を保てなくなる。そう考え、テストのやり方を根本から整理することを提案しました。

一部の機能のリリースを遅らせることになる判断でもあったので、色々な意見が出るかと思ったら、提案はあっさり通りましたね(笑)。まだ入社間もない時期だったのですが、「全員が品質の重要性を理解しているってすごい会社だな」と思ったことを覚えています。

「僕たちが保証したい品質とは何か?」「何をテストすればその品質を保証できるのか?」。チーム全員でテストの目的や構造を整理しました。そうすると、不要なテストケースや、逆にもっと丁寧にテストしたいケースが明らかになってきたんです。

さらに、機械的に毎回チェックするケース、人の手で探索的にテストしたいケースを分類し、最終的には、固定のテストケースを5000件にまで減らすことができました。

その分、その都度深堀りしたいケースがあれば追加し、探索的にテストすることができるようになりました。現在は、機械的にチェックするテストケースについてEnd to Endの自動化ツールを導入することで、さらなる効率化を進めています。

開発チーム全員で取り組む「アジャイルテスティング」

QAチームでは、開発チーム全員が「アジャイルテスティング」についての理解を深められるように、勉強の機会をつくるようにしています。先日は開発チーム全員で『Agile Testing Condensed』という書籍の読書会を開催して、チームにおける現在の課題について認識を合わせて、解決策を議論しました。

参加者から「品質はチームで見るものという認識が改めて揃った」という声があがってきたり、モブテストを実践するなどの品質を高める新たな取り組みが始まったり。開発チームが品質向上に積極的なことを改めて感じましたね。

僕はこれまで複数の企業でテストに携わってきたのですが、エンジニアやデザイナー、QAがチーム一丸となって「良いプロダクトをつくり、生徒へ価値を提供する」ことに、こんなに真っすぐに向かっている開発チームは初めてです。

アジャイルテスティングで大事にしているのは「チーム全体で品質を考えること」。atama plusは、その考え方が根付いている環境なんですよね。みんなの熱量に触発されて、「品質向上にもっと貢献するにはどんなことができるだろう」ってついつい考えちゃう。とても幸せなことだなと思います。


◆ atama plusについてもっと知りたい方はこちら! atama plusのすべてがわかる11のイベント

その7:教育業界未経験でも大丈夫!チームで作る、学習の要「教材づくり」の仕事

その8:ユーザー価値を追求するQAの動き方 ~atama plus流 アジャイルテスティング~

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