昨年末にもお届けし、好評だったおすすめ本紹介。今年も、手に取っていただきたい書籍をアシアルのメンバーに聞いてみました。3つのテーマ「知をつないで育てよう!」「新鮮な気づきに熱中できる!」「年末年始だからこその餃子」に分けてご紹介します。
▼昨年の読書リスト
目次
- ■テーマ1「知をつないで育てよう!」
- 『ユースケース駆動開発実践ガイド』
- 『今日からはじめる情報設計 センスメイキングするための7ステップ』
- 『大学数学 スポットライト・シリーズ5 イデアル論入門』
- 『なんでも図解 絵心ゼロでもできる! 爆速アウトプット術』
- ■テーマ2「新鮮な気づきに熱中できる!」
- 『はじめまして現代川柳』
- 『金曜日の川柳』
- 『きみがぼくを見つけた日』上・下巻
- 『北欧の挿絵とおとぎ話の世界』
- ■テーマ3「年末年始だからこその餃子」
- 『家族をつなぐ餃子の時間』
■テーマ1「知をつないで育てよう!」
時間に比較的余裕のある年末年始は学びにも最適な時期。まずは読むことから初めてみませんか?
『ユースケース駆動開発実践ガイド』
翔泳社刊
著:ダグ・ローゼンバーグ、マット・ステファン
訳:佐藤竜一、三河淳一、船木健児
監修:三河淳一
価格:4378円(税込)
オブジェクト指向分析・設計の手法を、一つのプロジェクトを通して解説。理論・実践・練習の3ステップで完全理解を促す。
https://www.shoeisha.co.jp/book/detail/9784798114453
「10年くらい前に大規模システムの移行やリプレイスをした際、メンバーからおすすめされた本。2007年発刊の少し古い本ですが、解説しているのはシステムを1から検討したり、考えるときに実際の運用などを絡めたユースケースから考えていく手法なので、運用として必要なことやシステムとして必要な機能を明確にすることができて、今でも十分利用できる考え方だと思います。
最初は難しいと感じましたが、実際に設計をする際にユースケースをもとに考えていくと、課題点、設計上のバグなども見つけやすいことがわかります。さらに、処理の流れや関係者の役割がユースケーズ図などになっており、システムの全体像を整理しやすく、クライアントや開発メンバーとの情報共有、認識合わせに役立ちました」(テクニカルマネージャー推薦)
『今日からはじめる情報設計 センスメイキングするための7ステップ』
ビー・エヌ・エヌ新社刊
著:アビー・コバート
監訳:長谷川敦士
訳:安藤幸央
価格:2200円(税込)
著者は、情報建築家の第一人者、アビー・コバート氏。あらゆるビジネスにおける問題解決のベースとなる情報設計を優しく指南。
http://www.bnn.co.jp/books/7884/
「この本を読んで思ったのは、複数人で膨大なデータについて議論し、共有しながら開発を進めていく中では、情報設計がとても重要になってくるということです。本書で挙げられている“統制語彙”を布教したく、アシアルブログ『統制語彙を使った情報設計・開発の取り組み』でも取り上げました」(デザイナーA推薦)
『大学数学 スポットライト・シリーズ5 イデアル論入門』
近代科学社刊
著:新妻弘
価格:2860円(税込)
代数学の基本といえる環と、そこから定義されるイデアルについて、わかりやすく解説する。代数学を学ぶ者にとって、必携の1冊。
https://www.kindaikagaku.co.jp/math/kd0517.htm
「入門者向けの本の中でも、非常に丁寧な説明がされていて、数学書としては読みやすいです。線形代数から抽象代数へ進むときにつまずきやすい剰余環・イデアルについて重点的に学べるので、初学者にはすごく助かると思います。
多項式環についても具体的な例題や設問があるので、抽象的な説明が分からなくても、イメージが掴みやすいです。ヒルベルトの基底定理が最終章にあるので、これを目指して頑張れました」(エンジニア推薦)
『なんでも図解 絵心ゼロでもできる! 爆速アウトプット術』
ダイヤモンド社刊
著:日高由美子
価格:1760円(税込)
なんでも図解する力で、ビジネスにおけるモヤモヤを解消! 手書きこそ最強のビジネススキル!! 伝説のセミナーを書籍化。
https://www.diamond.co.jp/book/9784478110249.html
「矢印や四角、丸といった基本的なパーツをもとに、それを応用した図解へと進むため、入門者におすすめです。本書を読んで、絵が下手な自分でも、もっといろいろなケースで図解ができそうだと思いました」(プロジェクトマネージャー推薦)
■テーマ2「新鮮な気づきに熱中できる!」
まずは川柳本を2冊まとめてのレコメンドです。
『はじめまして現代川柳』
書肆侃侃房刊
編・著:小池正博
価格:1980円(税込)
35名の柳人による76句を収録する、現代川柳の決定版。
http://www.kankanbou.com/books/poetry/senryu/0420
『金曜日の川柳』
左右社刊
編・著:樋口由紀子
価格:1760円(税込)
川柳作家・樋口由紀子氏が時代や流派を超え、333句を読み解く。
http://sayusha.com/catalog/books/p9784865282689c0092
「え、そんな断言あり? その例えに、その言葉を使う? 楽しい! 力強い! ちょっとこわい……など、いろいろな感情が湧き上がって、ショートショートのオムニバス作品を読んだような気分になりました。
川柳の誇張や比喩を通して見ると、不思議といつもの風景も違って見えます。2冊ともアンソロジーなので、いろいろな作品に触れることができます。年末年始に好きな句を見つけて、新しい視点が得られると、新年がさらに新鮮に感じられるのではないかと思います」(広報・マーケティング推薦)
『きみがぼくを見つけた日』上・下巻
ランダムハウス講談社文庫刊
著:オードリー・ニッフェネガー
訳:羽田詩津子
価格:上巻968円(税込)、下巻935円(税込)
全米が泣いた純愛小説『タイムトラベラーズ・ワイフ』を改題。未来からやってきた愛する人は、やがて訪れる別れを知っていて……。
https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4270100397
https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4270100400
「想像力に富み、ロマンチックなストーリー。おもしろくて最後まで読まずにはいられませんでした」(プログラマー推薦)
『北欧の挿絵とおとぎ話の世界』
パイインターナショナル刊
著:海野弘
価格:3190円(税込)
豊かで美しい自然に囲まれ、独自の文化と伝統が今も根付く北欧。その北欧で誕生した、おとぎ話と挿絵画家たちを紹介する。
https://pie.co.jp/book/i/4692/
「妖精たちや北欧の神々の話は、コロナ禍でたくさん観た“おうちエンタメ”の世界にも数々の影響を及ぼしたことが伺え、お酒をのみながらパラパラと挿絵を眺めるだけでも楽しめるところは、お正月とも相性がよいかも(笑)! 北欧の歴史的背景を読み解きながら、大判で作られた本は挿絵の細部まで誰しも楽しめるような内容です」(デザイナーB推薦)
■テーマ3「年末年始だからこその餃子」
「東京餃子通信」の編集長がアシアルメンバーであることもあり、アシアルの雑談や社内イベントでは餃子がよく話題になります。今回のおすすめも、一押しの餃子本で締めてもらいましょう。
『家族をつなぐ餃子の時間』
高橋書店刊
著:ウー・ウェン
価格:1430円(税込)
北京出身の料理研究家、ウー・ウェン氏による丸ごと1冊餃子本。焼き、揚げ、蒸し……。様々な餃子をレシピとともに紹介する。
https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4471400150
「皮作りから餡の具材の選び方、包み方まで、本場中国の餃子の作り方を丁寧に教えてくれます。年末年始は餃子作りに最適です。どのレシピもおいしそうで作ってみたくなります」(経営推薦)
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今回の推薦書には、ビジネスから離れたものも多く挙げられました。ぜひ年末年始にお楽しみください。