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アルサーガパートナーズは、2021年8月に熊本県No.1のWeb制作会社フロンティアビジョン株式会社と合併し、新生「アルサーガパートナーズ」として生まれ変わりました。
「フロンティアビジョン」の屋号とブランドは、「フロンティアビジョンスタジオ」として絶賛継続いたします。
新しいお仲間が増えたら、パワープッシュするしかない!というわけで、集中取材を実施。今から4回にわたり、「人をつくるアルサーガ。フロンティアビジョンスペシャル」をお届けします。熊本ならではのエピソードが満載の記事ばかりですので、どうぞご期待ください!
プロフィール:フロンティアビジョンスタジオ 企画部 部長 藤澤
新卒で大手着物販売企業へ入社し、熊本の店舗で約9年間、販売を担当。その後福岡で店長職を1年半経験した後、東京本社の商品開発部へ異動、4年間勤務。2019年8月に東京から熊本へJターンをする形で、フロンティアビジョンスタジオの前身であるフロンティアビジョン株式会社へ入社。現在は企画部部長として、営業兼Webサイトのディレクション業務とチームのマネジメントを担当。家族は妻と子供1人。奈良県出身、関西大学卒業。
自分の本音と向き合い、フロンティアビジョンに出会えた
――東京の大手企業からJターンで熊本へ、しかもWeb業界への転職です。当時を振り返っていかがですか。
「熊本県内で転勤がなく、これから伸びていく会社で働きたい」という思いが、入社のきっかけになりました。妻が熊本出身で、それまでは私の転勤についてきてもらう形で生活していたのですが、熊本地震の年に子供が生まれ色々思うところがあり、熊本へ転職をすることを決めました。
――経歴から察するに、転職先の引く手あまただったのではないでしょうか。
いえ、それが苦戦しました(笑)「販売と商品企画のキャリアを応用するのであれば、営業職であろう」と考え、「転勤がない地場企業の営業職」という条件でさまざまな転職サイトに登録したのですが、この条件に合う職場は意外と少なかったのですよ。
――確かに、転勤前提で「大手企業の熊本営業担当」の方が、キャリアには有利ですよね。
そうした中で、熊本へのUターン・Jターン歓迎の求人を扱う転職エージェントが説明会兼面談会を開催すると聞き、「これや!」と思い参加しました。
経歴を見たエージェントの方が、熊本県内の製造業やメーカーを中心に営業職の求人票を紹介してくださりました。しかし、自分の中では腹落ちせず、なかなか選考に踏み出せずにいました。
何度も私が断るものですから、エージェントの方も心配をしてくれ、お話をするうちに1つ明らかになったのは、「これから伸びていく業界で仕事をしたい」という思いでした。
それまで、着物業界のなかで、伝統文化を守る使命とその苦しさの両方に向き合ってきた中で、次は違う仕事がしてみたいと考えていたのですよ。
すると、「畑違いだけど、こういう仕事がありますよ」と紹介してくれたのがフロンティアビジョンの企画・ディレクター職だったのです。
――IT業界は、それまで眼中にありましたか。
「いやいや、僕ITのことはわかりません、多分無理です!(涙)」が第一印象でした。それまでMacに触ったこともないですし、スマートフォンもずっとAndroidでしたから。
エージェントの方にそう伝えると、「逆に別の産業で、営業職をやってきた方が求められているんです」と背中を押してくれて、一旦面接に行くことになりました。
面接で社長(現・アルサーガの取締役)の渡邉に会った時に、IT業界は未経験で、ITの知識が殆どないことを伝えると、「むしろ、他の業種で、しっかりと営業経験を積んできた方の方がありがたいんです。Webの知識は入社してから覚えればいい話なので」と言ってもらえました。
正直に言うと、私自身が伝統的な産業で働いていたため、IT業界への偏見がありました(笑)。ですので、渡邉との初めての面談時に「全くの畑違いのITリテラシーのない人に対してどう接するのかな」というのが気になっていたんのですが、驚くほど壁がなく、自分の話を聞いてくれました。
その時に、「もし採用してもらえたら残りの人生を賭けてみよう」と思いました。
「相手を受け入れる」人柄のもとに集まるメンバー
――渡邉さん(フロンティアビジョンスタジオ代表)の人柄を、藤澤さんの言葉で表すとどんなイメージでしょうか。
前職でもさまざまなタイプの社長にお世話になりましたが、「これまで接してきたどの社長とも異なる魅力がある」と感じました。
渡邉は、偉そうな雰囲気や圧迫感は全くなく、相手を受け入れ、優しいメンバーを寄せ付ける魅力があります。「人を否定しない、相手を受け入れる」というのが、渡邉の周りに人が集まる理由だと思います。
――具体的なエピソードがもしあれば教えてください。
最も印象的だったのは、採用面接に同席したときのことです。
その面接に来たのは、職歴に長めのブランクがある方でした。私だったら、「ブランクの期間で何を学んだのですか?」と質問してしまいそうなところ、渡邉はまず、「辛かったんですね、頑張ったんですね」と受け止めていました。
そのスタンスで話しているうちに、「フロンティアビジョンに入社できる、できないではなく、渡邉さんにお会いできたことで、次のステップに進めそうな気がします」と言って、泣いて感謝してくれたんです。「渡邉さん、すげえな…」と思いました。
誰に対しても、自然とそのように声をかけることができるのが、渡邉の「人」の魅力です。
温かい仲間たちと、苦しい決断を乗り越えて
――これまでで一番大きな挫折経験を教えてください。
私が担当していた、とある案件のお話が流れてしまったときのお話をしますね。
2020年に、とある大手クライアントのリニューアルプロジェクトを受注しました。しかし、コロナウイルスや水害の影響で、先方のご準備の進捗が予定通り進まず、「メンバーが頑張っても、納期通りには終わらせられない」というところまで来ていました。
納期を伸ばすことに対し、担当者の方とは合意が取れていたものの、クライアント内で行き違いがあり、更に上層部の方の理解を得るのがむずかしい状況であることが発覚しました。
その時、渡邉に、「本来の納期通りに納品するお約束はできない。だから先方の上層部の方の意向によっては、この仕事の話がなかったことになってしまうかもしれません」と相談をしました。
そのクライアントは、渡邉や皆が長年関係性を築いてきたクライアントなので、渡邉も苦しかったと思います。しかし、様々なパターンを想定して、最終的には、「お話がなかったことになってもやむを得ない」と判断をしてくれました。
――社内で無理をする、という決断にならなかったのがすごいところです。
私は営業として、「仕事を取ってくるのは営業だが、デザイナーやエンジニアがいなければ形にすることができない」という意識があります。
Webサイトは、作業者が手を動かして作っているもので、簡単に作れるものではありません。無理な仕事を社内で進行することは他のクライアントに迷惑をかけることになりますし、何より実際に作業をしているメンバーに一線を超えるような無理をさせることはできません。
クライアントの希望には沿いながら、断るべきものはしっかり断る、という線引きをしっかりしないといけないなと思います。
最終的に、結局その案件のお話はなかったことになってしまったのですが、それでも、メンバーは受け止めてくれて、「逆にここから頑張れって言われる方がつらかったよ」と声を掛けてくれました。働きやすさや雰囲気が変わらなかったのは、大変ありがたかったです。
――温かいチームなのですね。最後に、フロンティアビジョンスタジオの雰囲気や組織について教えてください。
フロンティアビジョンスタジオは、待ちの姿勢で仕事をしているメンバーが誰もいないところがすごいところで、この文化に助けられてきました。それって意外と当たり前の環境ではないですよね。優秀なメンバーに囲まれたい、というメンバーに向いていると思います。
この環境の中で、僕自身が気を付けているのは、「ハードワーカーになりすぎない」ということです。渡邉からも注意されるのですが、前職からの癖で、つい働きすぎてしまうことや、周りのメンバーにも同じことを求めてしまいそうになることがあります。
ハードワークを推奨することは、組織として健全ではないですし、自分自身も家族がいますので、より柔軟な働き方を推進していきたいです。ビジネスとして緊張感はしっかり持ちながら、「自主性」を大事に、よりチームワークの高い組織を構築していければと思います。
――ありがとうございました。
(フロンティアビジョンスタジオ恒例イベント、「ごほうびガチャ」での一コマ)(写真=フロンティアビジョン本部 荒木、文=広報室 松村)