こんにちは!Buyingの石川です。
皆さんは
日頃どこで情報収集をしていますか?
新聞やネットニュース、
あるいはYoutubeの動画といった
媒体を活用されている方が多いかと思いますが、
こうした媒体の情報は、
「その時」の情報を収集するには
非常に効果的です。
しかし、
・長い期間にわたる推移が知りたい
・一定期間の比較をしたい
という目的で情報を集める場合には、
時系列毎に情報収集をするのは
なかなか難しい側面もあると思います。
本日は
こうした一定期間にわたる情報を
収集するときに役立つ
政府の統計データグラフ化ツール
グラレスタ
をご紹介します。
▼グラレスタTOPページ
https://mirasapo-plus.go.jp/hint/14583/
統計データなんて
普段使わないな・・・
という方はぜひ一度ご覧ください。
いままで勘や経験で判断していたタイミングで、
もう一つの判断材料として使えるかもしれません。
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政府の統計データグラフ化ツール
グラレスタは、
約1600品目もの鉱産物及び工業品の
10年分の生産動向等のデータが、
かんたんな操作で
グラフ化することができるツールです。
用途としては、
・新しい事業に取り組む際に
その業界の販売金額全体の推移を調べたり、
・取引先の業界はコロナ禍で
どれくらい影響を受けているか調べて
事業の縮小・撤退の検討をしたり、
・新しいビジネスチャンスの
アイデアを調べたり、
などが想定されています。
例えば、
コピー用紙(PPCペーパー)の
販売金額を調べてみると、
このような結果が出力されます。
出力の手順は、
手順2の選択肢で見たい品目を選び、
手順3の選択肢で見たい情報(※)を選ぶだけ
と、2クリックで終わってしまう
かんたん仕様。
※生産量、生産高、販売数、販売高など、
選んだ品目で多少変わります。
上の棒グラフが年間販売金額、
下の折れ線グラフが各年の月間販売金額となっています。
2019年まではある程度の浮き沈みがありながら
販売を伸ばしていたようですが、
コロナ禍でテレワークが広がった2020年には
大きく販売額が落ち込んでいます。
反対に、
コロナ禍で販売が大きく伸びている品目を調べてみると
トイレのタオル用紙などが見つかります。
(前年対比を見るために2019年と2020年だけ抽出しています)
コロナ禍が始まって以降、
店舗や事務所のトイレで使用されていた
乾燥機タイプのものは軒並み使用中止になったので、
大きく販売を伸ばしていますね。
トイレのタオル用紙を直接扱っている会社は
多くないと思いますが、
不特定多数がトイレを利用するような
店舗を持つ業界と取引のある会社、
と考えると
活用できる業種はぐっと広がるかと思います。
トイレのタオル用紙の使用が増える、
ということであれば、
トイレのゴミ箱、
ゴミ袋、
タオル用紙のホルダー、
など、関連する商品は
色々出てきますので、
直接取り扱っている商材でなくても、
周辺の関連商材や、
その商材の利用者の悩みなどに目を向ければ、
ビジネスチャンスにつなげることも
できるのではないでしょうか。
また、新規事業を始めようとする場合などは、
対象の市場はどれくらいの市場規模があるのか、
実際に右肩上がりなのか、
こうした観点の実数を調べることができるので、
事前にリスクやチャンスの大きさを
ある程度掴むことができます。
いまはまだ工業製品などの
統計データのみですが、
今後サービス業などの
データも見れるようにならないかと
期待しています。
ちなみに、
サービス業の産業調査や、
人口統計などは
総務省が運営する
【e-Stat】というサイトで
見ることができます。
▼e-StatのURLはこちら
https://www.e-stat.go.jp/statistics-by-theme/
ただ、現状の使い勝手は
グラレスタに軍配が上がるので、
行政の方で
統合してもらえると
利用者としては嬉しいですね。
皆さんもぜひ一度、
グラレスタを活用して
自社の業界の動向や、
取引先の業界動向から
調べてみてはいかがでしょうか。
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本日は
工業製品などの統計データグラフ化ツール
グラレスタ
をご紹介しました。
少しでも経営判断の
お役に立てれば幸いです。
本日も最後までお読みいいただき
ありがとうございました!