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「生きがいさがし」のために蹴った通信業界最大手の内定。本気の大人が集まるAnchorで最短でマーケティングを極める。

杉田 健/ Ken Sugita(24)2022年4月入社
関西学院大学大学院 理工学研究科卒
クライアントグロース部クライアントグロース課
やるか、絶対やるかの精神の持ち主
趣味は邦画観賞とポップコーンの食べ比べ

目の前に並べられた2通の内定通知書。一方は白いお父さん犬で知られる通信業界最大手の一流企業。もう一方は昨対比200%で成長をつづける名もなきベンチャー企業。もしも「確実な方を選んでください」といわれたら、どちらの選択が正しいのでしょうか。

安定やステータスを価値とするならきっと前者を選ぶはず。けれど杉田にとって大事なことは確実に、かつ最短で成長できるかどうか、ということでした。

「(成長に)確実性を求めたら、Anchorでした。」

淡々と、しかしどこか熱を帯びた口調で語ってくれた新卒第1号の杉田。いまここに、生きがいさがしを求める彼の物語がはじまります。

「クリエイティブの力で人の悲しみをなくしたい」

学生時代から一貫してマーケティングを極めることにこだわる杉田。そこには彼自身が深い悲しみから救われた、とある体験がありました。

大学2年生の冬、身内の不幸がきっかけでした。ものすごくショックで半年くらい気落ちしてしまって。そんなとき邦画「砂の器」との出会いが前向きに生きる契機になったんです。親子愛がテーマの映画なんですが、互いを思いやる自己献身の心に胸を打たれました。

同時に人の心をマイナスからプラスに動かす作品、クリエイティブにはとんでもない力があると実感しました。その後もいろんな作品を通して何度も救われた。だからこれからは僕がもらったものを返したいと思ったんです。

クリエイティブの力で人の悲しみをなくしたい。心を動かすクリエイティブをつくるには根底にあるマーケティングが不可欠です。学術的に理論を学ぶよりもPDCAを回せる環境に身を置きたいと思い、アプリ開発やビジネスコンテストに積極的に参加するようになりました。

ビジコン優勝よりも「人がよろこぶ姿」を見ていたい

大学対抗ハッカソンイベント、Hack Aichi2020で見事に優勝。就活エピソードとしては申し分ないように見えますが、なぜか彼は面接で触れませんでした。どうして語らなかったのでしょうか?
*ハッカソンとはIT技術者がチームを組み、一定期間集中的にプログラムの開発やサービスの考案を行い、その成果を競うイベント。

たしかにHack Aichiで優勝したことは大きな出来事でした。プレイヤーとして数千行のコードを書きながら、同時に大量のエラー文をしらみつぶしに消す。それにチームリーダーをしていたので全体のタスク管理もしないといけない。めちゃくちゃ大変だったし、その分達成感もありました。でもビジコンで優勝しても、その先に喜んでくれる人っていないじゃないですか。

それより初めてゲームアプリを開発したときに子どもたちが夢中になって遊んでくれたことのほうが、ものすごいインパクトがあったんです。友人と2人で立ち上げたAIベンダーで不動産業界向けの人物測量アプリが実際に企業の方に買ってもらえたときも相当嬉しかった。

開発は膨大なデータから質的なユーザ行動を推察して形にすることを、納得いく精度に届くまで繰り返す地味で根気のいる作業です。それでも喜んでくれる相手の顔を見ると、苦労が帳消しになるんです。ここに僕の生きがいを強く感じています。

知名度があれば生きがいは見つかるのか。

就活ではAnchorと出会うまでは大手病にかかっていたといいます。そんな杉田が通信業界最大手の一流企業を蹴ってアンカーへ飛び込んだ理由とはいったい何だったのでしょうか?

進学校から理系の大学院まで進むと、その先の進路は研究職か大手企業への就職の2択に絞られます。知名度のある企業に就職できれば人生成功、みたいな空気がありましたね。就活を始めた当初は流れにのって大手ばかり受けて、最終的にネームバリューのある企業から内定もいただけました。でも、僕の求めている環境じゃないと思ったんです。

心をマイナスからプラスに動かすほど人に影響を与えるって、莫大なエネルギーをつかって本気で突きつめないとできないじゃないですか。内定先で働く人の姿を見たときに、正直ゆるく感じてしまって「ここでは生きがいをみつけられない」と思ってしまった。

それに大手企業は資本力はあるけれど、母体の大きさゆえに配属ガチャがつきものです。とにかく最短で圧倒的に成長できる環境がほしくて、急成長中のベンチャー企業を探すようになりました。

「この人たち、本気だ」狂気すら感じたAnchorでのインターン

ベストベンチャー 100で昨対200%の成長をとげるAnchorに目をつけた彼。内定を勝ち取る前提で参加したというインターンで、衝撃の光景を目の当たりにしたといいます。

クライアントとの打ち合わせに同席させてもらったときのこと。社員の方が相手の担当者さんと軽い口喧嘩を始めたんです。「こうすればもっと成果がでます」「そうはならないでしょ」「いや、絶対出ます」みたいな感じで一歩も引かない。日本ってお客さんには「はい、はい」って従うことが多いじゃないですか。クライアントと同じかそれ以上の熱量で繰り広げられる前向きなファイトに、本気を通り越してAnchorには狂気があると感じました。

それにインターンを担当してくれた先輩の存在も大きかった。27歳で僕と4歳しか変わらないのに、明らかに4歳以上の差があるんです。実際の案件をもとにしたプレゼン発表では社員のみなさんから厳しいフィードバックをいただき、実力不足を痛感。ここでしかいえませんが内心「舐めんな」って火がついて、本気で見返すために努力しています(笑)

猛烈な日々に感じる人の「やさしさ」

入社後、相当な忙しさを覚悟していたものの実際は想像の2倍の忙しさに毎日ヒリヒリしているという。そんな彼が入社後に感じた意外なギャップとは?

急成長中のベンチャーということもあり、売上一色の資本主義を覚悟していたのですが意外にもそうではありませんでした。もちろんクライアントの事業を成長させるために数字は絶対です。けれどきちんと個人のことも考えてくれる「やさしさ」があるんです。

入社後上司になってくれたのは元大手人材会社で数々の営業賞を受賞された後、未経験からマーケターに転身し、入社後1年半弱でマネージャーとなった方でした。営業を突きつめた人だからこそ、その思考やクライアント折衝は素晴らしく、同時に厳しい。これがほんとに厳しくて、最初の2ヶ月は地獄でしたね(笑)でも僕の成長を想ってくれるがゆえの厳しさって、やさしさの裏返しじゃないですか。

キャリアについて1on1やキャリア面談以外でも「杉田がやりたいことは、こういうアプローチもあるよ」と視野を広げるアドバイスをくれることもあります。ベンチャーって「勝手に這い上がってこい!」というイメージがあったので、ここまで個人のキャリアも併走して考えてくれるとは思いませんでした。

今は先輩のもとで年間予算が億をゆうに超えるクライアントを担当していますが、1年後には先輩から独立し、そのクライアントのメイン担当になるという目標を設定しています。圧倒的な高い壁に力不足を感じる日々。それでも出来ないことが見えると、近い将来、それをモノにした自分の姿も見えてくる。だからイバラの道でも、成長というリターンを確信して突き進むことができるんです。「あのときの選択は間違っていなかったよ」と、就活時代の自分にいってあげたいですね。

インターンから早1年、彼の目にはそのときなかった狂気が芽生え始めていた。社員ひとりひとりの覚悟が狂気のエネルギーを生みだし、最高速度でAnchorという船を『日本一No.1を創る』というビジョンに向かって推し進めています。


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