【APV’s People #07】ロボット工学出身の彼は、家族のためにものづくりをする根っからの開発者でした

こんにちは、APVインターンの三上です。APVで働くスタッフの方々を紹介するこの企画。
第07回は、我が子への愛が溢れ出す幸せいっぱいのLinhさんにお話を伺いました！

─リンさんはAPVでどのようなお仕事をされているのですか？

テスターとして働いています。また、時間があるときはコーディングも手伝っています。

─日本語もお上手ですね。

実は以前、留学生として日本に行っていたのです。日本の日本語学校を卒業した後、日本電子専門学校に入りました。そこで私はC言語を勉強し、ロボットを作っていました。

─ロボット！もとはハードウェアだったんですね！

そうなんです。その技術を使える日本の会社への就職も考えていたのですが、希望していた会社には合格することができませんでした。僕よりももっと日本滞在歴が長い人が選ばれてしまって、悔しかったです。

─日本での就職には希望が通らず、どうしたのですか？

ベトナムに帰国しても、ベトナムでは私の学んできたことが活かせる仕事がなかったんです。なので最初はとりあえず、大きくてチャンスがある会社ということでFPTソフトウェア（※ベトナム最大手のソフトウェア開発会社）に入りました。FPTでテスターとして働き、その後APVに来ました。

─転職の経緯は？

家族のことを考えて転職を決意しました。APVの方が自分の能力を認めてくれて給与も上がる環境にありますし、何より家からも近い。私は結婚をしていて子どももいるので、もう少し家族との時間を作れるように変えました。

─転職してみてどうですか？

素晴らしいと思っています。特に勉強したりスキルアップができる時間が多いのが最高です。一つプロジェクトが終了すると、すぐ次のプロジェクトに入るのではなく他の技術を勉強し自分のスキルを高める時間を作ることが許されています。そして、同僚から日本語やコーディングを学べる機会も。

これまで私が勉強していたのはC言語ですが、APVで使うのはほとんどがPHPやJavaなので今はそれを勉強しています。テスターとしての仕事を助けてくれる、部分的な自動テストが可能なスクリプトを開発しましたよ！

─APVで働いていて、楽しい時はどんな時ですか？

特別な瞬間というよりも、常に家族みたいな安心感があるんです。朝起きたら自然と会社に行きたいなと思えます。

─逆にAPVで大変なことや辛いことはありますか？

仕方のないことではありますが、時々困るのはお客様からの仕様書の変更ですね。

─仕様書の変更で開発者が困るのはよくわかるのですが、テスターとしてもそれは困ることなのですね。

はい、小さな機能の追加くらいならもちろん一度テストするだけで良いのです。しかしその変更具合によっては、また一からテストしなければいけないこともあるのです。最初からのチェックが起こるとテスターとしては骨が折れます。

─テスターとして働く上で大事なことはなんですか？

まずはお客様の仕様通りにテストをすることです。そしてもう一つ大切なことは、そのプロダクトについて何か思いついた改善点や良いアイデアがあったらそれを積極的に共有し、お客様に提案することです。テスターは、バグや不具合の発見のプロです。そのサービスの欠陥や将来的な不都合を予測・発見するのはテスターが得意なのです。

─リンさんの今後の目標を教えてください。

直近の目標は、私の赤ちゃんのために使いやすい温度計を作ることです。粉ミルクを作るとき、水の温度は40度くらいに設定しないといけません。それより高いと栄養が無くなりますし、それより低いと美味しくなくなるからです。市販の温度計もありますが少し使いにくいと感じていて、もっと適切なものを自分で作ろうとしています。

また、コーディングのスキルを高めたいです。APIを自動でテストをするためのスクリプトを作るのに興味があります。テスターも楽しいのですが、やはり以前ロボットを作っていた時のように、コードを書く方が楽しいと感じます。ゆくゆくはデベロッパーに転向したいです。

─ゆくゆくは開発者ですか、いいですね！

はい。最近作ったものがあります。WiFiの発信機を自動でオンオフできるシステムを作りました。それはもちろん子供のためで、WiFiの電波が子供に悪いという情報を聞いたからです。それを使い、毎日夜11時に我が家のWiFiをオフにして、朝6時にオンにしています。子どもへのWiFiの影響が、これで少しでも減らすことができればと思います。もちろん、WiFiが本当に子どもに影響を与えるのかどうかについてはいろんな議論があります。答えはわかりませんが、けれどやっぱり気になるので。

もし影響はなかったとしてもこのシステムは無駄ではありません。きっと少しは電気代の節約に貢献しているでしょう（笑）。