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「地元のために、自分の人生を使いたい」葛藤の先に出会った、故郷との新しい関わり方ーーアグリメディア社員インタビュー


サポート付き貸し農園「シェア畑」や、農業求人サービス「あぐりナビ」など、様々な農業ビジネスを展開するアグリメディアの社員インタビュー。

今回は新規事業部農ある街づくり第一グループの林祐太朗さんにお話をお伺いしました。林さんは社内公募を経て2022年4月に新規事業部へ異動され、現在「地域活性化起業人」として群馬県高山村の地域活性化支援に携わっています。

「農ある街づくり」を目指し、縁を繋ぐ

ーー現在はどのような業務を担当されていますか?

現在はアグリメディアの社員として業務をしながら、群馬県高山村の「地域活性化起業人(一般企業から地方自治体へ人材を派遣する国の制度)」として活動しており、高山村の農業の活性化や、農的魅力の発信、レジャーとしての農業体験の提供などを担っていて「農ある街づくり」を目指して活動しています。

また最近では、2022年9月にオープンした施設「たかやま未来センターさとのわを起点とした、地域交流の仕組みづくりやイベント企画なども行っています。

ーー業務の幅が広そうですね!日々の業務はどんなことをされてるのでしょうか?

例えば、全国から高山村で農業をやりたい方を募集する集客広報の部分と、応募をいただいてから書類選考やオンライン面談、体験会などの調整業務も担当します。

高山村での就農は、就農希望の方を一旦村で受け入れて、地域おこし協力隊として3年間研修期間を過ごしていただきます。選考が終わって、地域おこし協力隊に任命され着任されるのですが、研修期間をどこの農家さんで研修していただくか、受け入れ農家さんの調整も担当しています。

地域おこし協力隊の皆さんは3年間の研修期間の終了後、独立していただいても良いですし、研修先の農家さんのところで弟子になってもらって、将来的に事業継承してもらってもいい。とにかく高山村で農業をやって欲しいというのを、ゴールとして設定しています。

ーー仕事をする上で、やりがいを感じる瞬間はありますか?

村の人は当たり前だと思っていることが、都会の人には貴重な体験になることが多いんです。そんな当たり前の中から魅力を見つけて、都会の方々へ伝えていくことができるようになってきて、すごく楽しみというか、この仕事ならではだなと感じています。

先日高山村でトウモロコシの収穫体験を開催しました。一般的にトウモロコシは電子レンジで蒸したり、茹でたりしてから食べるものですよね。しかし高山村では採れたてのトウモロコシは生で食べることができる。それくらい新鮮であることが、当たり前なんです。

そこで今回の体験会では「採れたてのトウモロコシを畑でそのまま皮を剥いて、そのままガブっと食べる」体験をしてもらいました!すると参加してくれた幼稚園児くらいの子供たちが「甘い!美味しい!」と言ってペロっと1本食べ切ってしまったんです!親御さんもとても感動をしてくれて、「また来たいな」とか「違う野菜も食べてみたいな」と感想をいただきました。

高山村の人にとっては当たり前のことかもしれませんが、都会の方にとっては貴重な体験をしていただけた収穫体験でした。隠れている魅力を見つけるというのは難しくもあり、この仕事の醍醐味なのかなと思ってます。

きっかけはリーマンショック。その先に見つけた新たな道。

ーー農業分野に興味を持ったきっかけを教えてください

群馬県みなかみ町(旧新治村)に祖父母宅があり、庭では野菜作りをしていたり田んぼや竹藪に囲まれた、春には山菜も採れる町で育ちました。祖父母は薬局を営んでおり、両親は薬剤師。そんな家庭で生まれ育ったので、自分も将来は医療業界に進みたいと思っていました。

しかし進路選択の時期にリーマンショックが起こり、経済的な困窮で自殺する方が増加したり社会が変わっていく姿を目の当たりにし、衝撃を受けたことを覚えています。「経済で人は死ぬんだな」と実感して、貧困地域の課題に興味を持ちました。課題を抱えている貧困地域の主産業が農業であることから、農業に興味を持ち流通などビジネス観点から貧困問題を解決できないかなと考えていましたね。

ーー学生時代の林さんは”ある人”との出会いで農業を学ぶ決断をされたそうですね!

そうなんです。高校3年生の冬、私立の大学受験を終え、帰りの電車(JR高崎線のグリーン車)に乗っていたときのことです。たまたま隣に座っていた方が、僕が持っていた「園芸学部」の赤本を見て声をかけてくれました。話を聞くとその方は埼玉県深谷市でIT企業の社長をしながら、最近農業生産法人を立ち上げたそうなんです。「無事に大学に合格したら遊びに来なさい」と言っていただき、当時若干進路に迷っていましたが、その方との出会いで「農業に進む」決心がつきました。

余談ですが、入社して2年目に「あぐりナビの担当」としてその社長に会ってきました。先方は当時のことをあまり覚えていない様子でしたが、僕としては感慨深いものでした。人生って何があるかわからない、どんな所に出会いがあるかわからないなと感じる出来事でした。

理想と現実の狭間で葛藤していた銀行員時代

ーー新卒で地方銀行への入社を決めた理由を教えてください

学生時代に大学のある千葉県松戸市で地方議員のインターンシップをしていたんです。インターンシップ中に、地方議員ならではの人付き合いみたいなものを経験しました。国政の国会議員ではなく、地方議員の下で地方の話は地方で決めることができるんだと、衝撃を受けましたね。

こういう人が地元の経済を支えてる、地元社会を支えてるんだと実感した時に「自分も地元の社会経済に貢献したい。地元のために、自分の人生を使いたい」と思いました。

そこから、一番地元に貢献できる仕事を軸に就職活動をして地元の地方銀行へ入ることを決めました。

ーー実際お仕事をされる中で葛藤もあったそうですね。

そうですね。地元に貢献したい、地域経済の役に立ちたい、という思いから入社したのですが、日常業務とのギャップに悩むことも少なくはありませんでした。どうしても営業職という性質上、実際日々行う業務は「会社のノルマがあるので、クレジットカード2枚作ってくれませんか…?」とか、所謂お願い営業みたいな仕事があるんですね。現実と自分の理想の間に大きなギャップを感じていて、業務にも没頭できなくなっていました。

ーー転職を決意されたのはどんな思いがあったのでしょうか?

仕事をしている時間って人生の中で、大半を占めますよね。率直に「そんな膨大な時間を、やりたくないことに費やしてしまっていいのかな?」と感じたタイミングがありました。もっと自分に正直になれる、納得感を持ってできる仕事がしたいと。

おそらく銀行に残っていてもある程度の成績を残していたし、法人営業部に異動ができれば現在の仕事に近いことができたと思います。ただ、それができるようになるまでに何年かかるのかなとか、残りの銀行員生活の中で、あと何年間その業務を担当できるのかと考えた時に、天秤が「転職しよう!」という気持ちにふいっと触れたっていう感じですね。

ーー入社を決めた時のお気持ち、決め手を教えてください!

実は転職活動を始めた早い段階で、アグリメディアが第一志望だったんです。
理由としては、やはり原体験や学生時代の経験から、農業に貢献したいとか、農業を良くしたいという気持ちが強くあったからですね。もっとかっこよく「農業やってるのってすごい!」と言われるような社会になってほしいなという思いは、学生時代も今もずっと持ち続けているので、自然と入社を決めていました。

ーー転職に不安もあったそうですね。

はい。銀行という昔ながらの組織から、ベンチャー企業に移ることへの不安がありました。特に企業文化などの雰囲気や、業務の進め方にも付いていけるかなという不安もありました。例えば、銀行では書類は紙で提出しますし、パソコンは昔のワープロ的な使い方しかしません。そんな環境から生まれたての会社に移ることに対する、企業の風土、文化、社内の雰囲気、業務の進め方にも付いていけるかなという不安がありました。

ーー入社してみて不安は払拭されましたか?

最初はもちろん戸惑いました。でも入社後すぐに、当時は飲み会があって、事業部の雰囲気が部活みたいだったんです。それがすごく楽しいというか、嬉しくて。

営業は個人の数字目標がありますが、みんなで同じ目標に向かっていく姿勢だったり、農家さんへの真摯な気持ち、事業部の皆さんからそんな想いが伝わってきて、転職してよかったなと思いました。

新たな挑戦。地元に貢献していきたい。

ーー今回林さんは社内公募に応募され、異動という形で新規事業に挑戦されたと伺いました。どのような経緯で応募されたのか教えてください!

先ほどお伝えしたように現在アグリメディアの新規事業部に所属し、群馬県高山村の「たかやま未来センターさとのわ」を起点に活動しています。実はこの地域というのが、僕の先祖代々が暮らしていた地域に近いので、ルーツというか強い思い入れがある地域なんです。

いずれは地元に貢献していきたいと思っていたので社内公募のお話を聞いた時は「サラリーマン生活の中で、地元にこれほど直接的に貢献できるチャンスってあと何回あるだろう」と思って、自然と手をあげようと思いましたね。

ーー最後に読者の方へメッセージをお願いします!

まず仕事の業務内容で言うと、やって嫌がられるような仕事はしていないと思っていて。農業求人サービス「あぐりナビ」にいる時も、新規事業部に来てからも、本当に地元のため、社会のため、利用者さんのためにやっているというのが、この会社や仕事の良いところかなと思っています。

また働く人という面では、社員が挑戦することに対して背中を押してくれたり、しっかり評価をしてくれる会社だと感じています。入社時の目的はぞれぞれでも、一旦入っていろんなことを経験していけば、どんな人でもしっくりくる部分は見つけられるんじゃないかなと思います!

ーーありがとうございました!

株式会社アグリメディアでは一緒に働く仲間を募集しています

事業プロデューサー
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私たちは2011年に創業後、生活者向けのサポート付き貸し農園「シェア畑」や、農業特化の人材サービス「あぐりナビ」のほか、道の駅を運営する流通事業や、企業、自治体向けの経営支援事業など、農業ビジネスを多角展開しています。 国内最大規模に成長している各事業を通じて、着実に農業界での存在感を高めてきました。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ▍農地活用事業 年々増え続ける"使われていない農地" それらを有効活用するため、自社で新たな価値を付加して提供するサービスや、農地の維持管理事業、マッチングなどを行っています。 👉サポート付き貸し農園『シェア畑』:https://www.sharebatake.com/ 日本各地で急増する"耕作放棄地" "遊休農地"をリメイクし、都市住民が手ぶらで利用できるサポート付き市民農園『シェア畑』を展開しています。 現在までに125カ所以上を展開し、6万人以上の方が利用しています。 その他にも以下の事業を展開しています。 👉郊外の複合型農園サービス『アグリパーク』『里山シェア』:https://agripark.jp/ 👉農地・遊休地の維持管理サービス『農地まもる君』:https://kusakarikun.com/ 👉農業関連施設の企画・運営事業:https://tochikatsu-hatake.com/ ▍農業HR事業 農業就業人口は年々減少を続け、農家や自治体は人材確保に苦しんでいます。 担い手不足に悩む農家・農業法人や自治体と、農を志す人をマッチングし、“農業を人生の選択肢に”する支援をしています。 👉農業特化型求人サービス『あぐりナビ』:https://www.agri-navi.com/ 農業専門の求人サイト「あぐりナビ」の運営のほか、人材紹介業など、農業の人材に関わるサービスを提供しています。 「あぐりナビ」は、日本最大級の農業専門求人サイドとなっており、登録者数は12万人を超えています。 ▍流通事業 農業者の所得向上と、消費者に新鮮で美味しい農産物を届けることが両立する流通事業を手掛けています。 👉農産物直売所『道の駅・清川』:https://michinoeki-kiyokawa.jp/ 神奈川県唯一の村「清川村」にある道の駅を、2018年4月から当社が運営しています。 それまで午前中で売り切れていた農産物直売所の野菜を、より多くの来場者に買ってもらえるよう、周辺の農家に声をかけて、量・種類共に大幅にアップさせました。 ▍経営支援事業 農業ビジネスを展開しているため、全国の自治体、企業から農業分野に関するさまざまな相談が寄せられています。 👉埼玉県吉川市:農業パーク構想 https://agrimedia.jp/news/7630/ 埼玉県吉川市が進める農業を軸とした一大エリア整備プロジェクトにコンサルタントとして参画しています。 👉教育機関と連携した“農教育プロジェクト” ・筑波大付属小学校 https://agrimedia.jp/news/7253/ ・東京ウエストインターナショナルスクール https://agrimedia.jp/news/261/ ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 上記の4事業ドメインに加えて、今後MISSION、VISIONの実現に向けて、新たな事業を創出していきます。
株式会社アグリメディア

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