コンサルティングビジネスユニットで働く福本さんに、入社の決め手、仕事のやりがい、これまでのキャリア、今後やりたいことなどをインタビューしました。
福本さんは大学生のときにアグリコネクトでインターンを経験。前職を経てコンサルアシスタントとして入社し、現在3年目。仕事の幅を広げていきたいとコンサルタントを目指しています。
-福本さんの仕事内容を教えてください。
入社してから、農業法人、自治体、企業など幅広いプロジェクトを担当してます。
自治体の新規就農支援や農業法人の販路支援などは、私が主体となり担当している案件です。
新規就農者を増やしたい自治体からの依頼で、新規就農者の研修生募集や研修の運営支援を行っていたり、農業法人支援の販路開拓支援では、販路開拓の戦略策定から実務支援まで取り組んでいます。
実務支援では、飲食店に「この食材を使ってもらえませんか?」、スーパーマーケットに対して「こういう規格のものがあるので、この食材を使ってもらえませんか?」というような営業活動も行っています。実際に2ヶ月の支援で合計2000万程度の商談に繋げています。
その他、企業コンサルの案件にも携わっておりで、そこでは農業分野に参入したい大手企業の案件が多く、私は調査や資料作成、お客様との日程調整などを担当します。
アグリコネクトは、一つのテーマや業種にかかわらず、自分がやりたいと言えば、どんなテーマでもかかわることができる環境なんです。
-福本さんの1日のスケジュールを教えてください。
朝9時に出社して、アルバイトのアシスタントに業務の指示を出すことから1日が始まります。その後、自分の担当する調査業務や報告書作成を行います。社内外との打ち合わせも頻繁に行われます。夕方にアルバイトの方が作成した報告書を確認し、不足部分の修正や補完を行って、翌日の指示を出して業務を終えています。
私の場合、地方自治体や農家の支援が多いので、出張も月に2回程度は発生します。コンサルタントと一緒にお客様のところに行くことが多いですが、案件によっては、現場の様子を見に行ったり、軽い要件であれば一人で行ったりします。支援先の企業や農業法人がイベントに出店したり、展示会に出展したりする際に同行することもあります。販路開拓支援のひとつです。
先日は、日本食品をタイ向けにプロモーションする案件で、タイの料理人を九州の産地に招き、日本食材の調理法や現場を視察するツアーをコーディネートしてきました。
-リモート対応の仕事も多いのでしょうか?
リモートの仕事は会社全体として多いと思います。取引先は全国各地、プロジェクトによっては海外にもあるため、社外との打ち合わせの全体の約7割がリモート対応です。
ただ、やはり現場に行かないとわからないこともあると感じています。特に、長く続くプロジェクトでは内容を深く理解する必要があるので現場訪問は必須です。
-農業分野に興味を持ったきっかけを教えてください。
私は静岡の田舎で育ち、農家の長女である幼なじみから影響を受けて、農業の課題に関心を持ちました。幼なじみとは仲が良く、実家では彼女の家から直接野菜を買っていました。高校も一緒で、大学受験の時、五人兄弟の一番上の彼女が「絶対に公立じゃなきゃいけない。かつ奨学金をもらわなきゃいけない」という前提で大学選んでいるのを見て、「自分が食べるものを育てている人たちが経済的な問題で選択肢が少ないってなんかおかしいな、嫌だな」と思ったんです。もともと食べることや料理が好きだったこともあり、その一番根本となる農業の課題を解決して変えていきたいなと思ったのがきっかけです。
-アグリコネクトのことはどうやって知ったのですか。
東京農業大学に進学し、4年生で前職での内定が決まり、卒論を書き終わって残りの期間何をしようかと考えていた時に、Wantedlyでアグリコネクトを見つけました。農業関係の仕事に就きたいという気持ちは以前から持っていたので、インターンの募集を見て「話を聞きに行く」のボタンを押したところ、当時の人事担当と総務の方から連絡をいただきました。
面接で話を聞いて農業コンサルという仕事を知り、今まで自分がやりたいなと思っていたことと一致していたので、インターンをしてみませんか?というお話をいただいて、働くことに決めました。
-インターンでは、どのようなお仕事をされていたのでしょうか?
当時アグリコネクトが運営していた『アグリク』という農業と食に特化した就・転職フェアのプロジェクトで、バナーデザインの制作などをしていました。PR動画にも出演しました。
コンサルタントの出張にも同行し、議事録を書きながら、いろいろなことを教えてもらっていました。「生の農家ってこういうもの」「農業コンサルってこういうもの」と感じられるような経験ができました。
-転職活動へと至ったきっかけを教えてください。
大学生のころから、農業界で働きたい、農業法人や農業界のために貢献したいと思ってはいました。ただ新卒で農業界に入っても自分にはできることが何もないので、一度、営業や販路開拓を経験してからなら何かできるかな?と新卒では営業職を選びました。農業は売る力が弱い、売上が立たないなど、お金が儲からないというイメージがありますが、営業力をつければなんとかなるのではないかという思いからです。
大学4年生のタイミングでアグリコネクトに出会い、やりたいこと、解決したい課題が自分の考えにすごく近かったので、「戻ってきます、来たいです!」とアグリコネクトに言い残して、前職に就きました。
前職では、クラウドサービスの営業職をしていました。コロナの時期だったこともあり、テレアポで営業をかけ、商談もオンラインで行っていました。毎日約50社に電話をかけるのがノルマで、日々多くの企業にテレアポをしながら商談に進める業務を経験しました。2年働いて営業はひと通り自分でできるようになったと感じたので退職を決めました。
アグリコネクトに戻ろうと決めた当時、コンサルアシスタントはアルバイトのメンバーしかいませんでした。出張ができて現場に入れ、時間の自由がきくアシスタントが欲しいとの声があり、アグリコネクト初の正社員のコンサルアシスタントとして採用されました。
-アグリコネクトにはどんな印象をもっていますか?
学生の時に初めてWantedlyの記事で見たアグリコネクトは、若くキラキラして、良い意味でも悪い意味でもベンチャー(笑)といった楽しそうなイメージでした。面接でアグリコネクトの事業内容を聞いたのですが、副社長の雰囲気や話し方からすごく誇りを持って仕事をしていることがわかり、社会に対しての意義も言語化されていたので、思ったよりちゃんとしている会社だと思いました。印象的だったのは、面接後に紹介された新卒1年目の社員が、迎合せず芯を持ち、自分の言葉で語っている姿に、仕事に誇りを持っていると感じたことです。
社員として入社してからは、社員の成長にきちんと向き合ってくれる会社だと感じています。それぞれの人生における仕事の位置づけをみんなで共有したうえで、その人が何をしていきたいのか、何をやっていくのがいいのかをすごく尊重してくれる会社だなという印象です。
ー社内はどんな雰囲気ですか?
社内はわきあいあいとしていると思います。自分たちが働けているのも家族の支えあってこそという考えがあり、家族を大事にする会社です。家族に感謝を伝えるという目的で毎年開催している会社の周年パーティーには家族を呼ぶので、上司の奥さんやお子さんのことも知っています。自分と家族の誕生日に休暇がとれる「アニバーサリー休暇」という制度もあります。
また、食と農の会社なので、良い場所で良い食事をするのも経験として大事ですし、社内のコミュニケーションも大事なので、そのような食事会の場では1人1万円までの補助が出ます。
-入社して良かった点はありますか?
メンバーに恵まれていることです。各々が自立しているので、依存関係もないですし、それぞれが尊敬できるところをもった人たちだと思います。自分が尊敬できる人が周囲にいると、相乗効果で上に引っ張ってもらえるところがあります。
それに考える力がすごく身につきました。知識もない、経験もない状態で入社したとしても、それをわかったうえで、「どう思う?」と自分で考えることが求められるし、そこで答えを出せることが自分の価値になります。たとえこの先転職しても、プライベートで何かあってもきちんと自分で考えられる力が身につきました。常に求められ続ける環境はありがたいなと思います。
-仕事に慣れるために努力したことはありますか?
一緒に仕事をする人の仕事の仕方や考え方に慣れることが必要だと感じています。慣れるためには、やはりコミュニケーションをたくさん取ることだと思います。仕事中もそうですし、プライベートの飲み会だったり、それ以外の部分でも。出張中の移動時間に一緒にいるメンバーから仕事の仕方を聞いたりしています。
仕事自体に慣れるという部分だと、本を読む、過去の資料を見るといったことです。過去の案件がどんな背景で始まって、どんなことをして、どんな人と接点を持っていたかを当時の担当者に話を聞いたり、あとはミーティングでわからなかったところを全部メモしておいて、ミーティング後に「これって何ですか?」と聞いたり。本当にそういう小さなことが大切だと感じています。
-アグリコネクトはどんな会社だと思いますか?
社員として入社してみるとインターンをしていた学生の時には見えていなかったなと思うところがあります。当時は、みんな超優秀な人たちで、優秀な人たちだからできるんだと思っていましたが、そうではなく、みんなずっと努力し続けているし、勉強し続けているんです。成果を出すには最後までやりきらなきゃいけないというのは、やっぱりアグリコネクトという会社の基礎なんだろうと思います。
-仕事のやりがいを感じたできごとはありますか?
ひとつは農業法人の販路開拓、もうひとつが自治体の新規就農者の育成研修です。
販路開拓は、飲食店やスーパーに直接電話をかけて商談を取り付ける業務をいくつかの農業法人で担当していました。
大きい農業法人で定期的な受注につながると、年間の売上にかなりの貢献ができます。小さい農業法人の例ですと、姉妹2人でフキノトウとミニトマトを育てている農家さんがいらっしゃるんですが、そこのフキノトウを都内のミシュラン星つきの天ぷら屋さんで使ってもらえるようになりました。人と人をつなぐのが営業の役割だと思うので、出会う機会のなかったその2つの事業者をつなげることができたのが嬉しかったです。
もうひとつは和歌山県紀の川市で行っている「紀の川アグリカレッジ」です。新しく農業を始めたい人向けの2年間の研修プログラムで、アグリコネクトは立ち上げ当初から市の委託を受け、研修生の募集から実際に農業を始めていくまでの支援をしています。
昨年1期生が研修を修了して実際に新規就農したのですが、それぞれが「自分たちも市のために何かしなきゃいけない」「この地域に貢献したい」という思いを持っていて、こういった人たちに地域に入ってもらえたことで、本当に地域が変わるし、変化が起きるきっかけになるなと感じました。
-専門分野をもつ農業コンサルタントに
私はアシスタントからコンサルタントを目指しています。コンサルタントを志望したのは、これまでの仕事の中でもっと自分で裁量権を持ったり、自分がやれる範囲を広げたりすることで、もっと高められる価値があると感じるからです。特に尽力していきたいのが、農業法人の販路開拓と、地域での人材育成。これが自分の専門ですと言えるようになっていきたいです。
-今後、一緒に働きたいのはこんな人
コンサルタントはクライアントの課題解決をサポートする仕事なので、誰かのために役に立つとか、誰かにありがとうと言われることが自分のモチベーションや活力になる人。アグリコネクトのやっていることと考え方の近い人だとなお良いですね。職場が好き、農業が好き、自然が好き、あとは経営が好きな方とか、地方・地域をどうにかしたいとか、地域に課題を感じている方とぜひ一緒に働いてみたいです。