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どれだけ会社が大きくなっても、ブレない事業の軸を大切にしたい。代表が語るアドバンスド・ソリューションの過去・現在・未来
私たちは、「企業進化の実現を支援し、社会へ貢献する」企業を目指しています。そのために、“「技術」×「知恵」=顧客課題の解決・新しい価値の創造”であるという考え方を大切にしながら、Microsoft 365を中心としたソリューションを幅広くご提供しています。要件定義から導入・運用まで一貫して自社で行っており、豊富なプロジェクトバリエーションを強みとしています。
今回は代表取締役の及川社長にインタビューを実施。今後の事業展開や、求める人物像などを伺いました。
【プロフィール】
及川 紘旭:代表取締役社長。IT系の専門学校を卒業後、システム開発会社に入社。一貫してエンジニアとしてのキャリアを極め、2012年にアドバンスド・ソリューション株式会社を創業。特にMicrosoftテクノロジーを活用したソリューションへの造詣が深く、2007年から15年連続でMicrosoft社認定のMVPに選出されている。
自己満足ではなく、お客様に喜んでもらうためのものづくり
――まずは及川社長がアドバンスド・ソリューションを創業した経緯を教えてください。
もともとゲームの開発に興味があり、専門学校でもソフトウェア開発やゲームプログラミングを専攻。ゲーム業界への就職を目指して活動していたのですが、あるゲーム会社の面接官の方に「あなたの志向や考え方はゲーム業界に向いていないよ」と言われたことをきっかけに、システム開発の道へと進路を切り替えました。
その後、何社かのIT企業でシステム開発業務を経験するなかで、Microsoftテクノロジーへの関心が高まりました。また、年齢やスキルが上がるにつれて、より上位の業務に取り組みたいという意欲も芽生えるように。ただ、そのような自分の思いを実現できる会社が、なかなか見当たらなかったんです。かつ、起業をした友人や知人たちの話を聞く機会が多く、「自分にもできそうだ」と思いはじめたことから、自ら会社を立ち上げることに決めました。
――エンジニアとして25年以上のキャリアを積んできた及川社長ですが、エンジニアリングのどのような点に魅了されてきたのですか?
小中学生の頃からものづくりが好きで、ジグソーパズルやプラモデル、ミニ四駆などに熱中していました。エンジニアリングの仕事に就いてからは、次第に「ものをつくって、お客様が喜んでくれて、フィードバックをもらえる」プロセスが楽しいと感じるようになりましたね。現在も、自己満足ではなく、「お客様に喜んでもらえるものづくり」に価値を感じながら仕事をしています。
――及川社長は過去15回にわたりMicrosoft社の「MVP(Microsoft Most Valuable Professional)」を受賞されています。
MVPはMicrosoftテクノロジーを世の中に広めている人たちを表彰する制度で、日本では毎年400名ほどのエンジニアが受賞しています。私自身も、これまで「コミュティ活動」の一環としてオンライン勉強会に登壇したり、技術に関するブログを書いたりしてきました。ほぼボランティアのような活動ですが、そのような取り組みを評価していただけたのではないかと思っています。
事業の基軸を変えず、強みを活かしつづけたい
――創業にあたって、どのような世界を実現したいと考えていましたか?
私の前職の会社は世界的にブランド力の高い企業で、それゆえに、規模の小さい案件には対応できないという弊害がありました。そのような状況を見て、たとえ企業規模や予算が小さくても、ITやMicrosoftテクノロジーを導入して会社を変革していきたいと考えているお客様に対して、技術を届けたいという思いを強く持っていました。
また、MVPとしてさまざまな会社で活躍するエンジニアの仕事の仕方や、お客様との関わり方を見てきたなかで、彼らの良い部分を取り入れながら、新しいやり方で世の中に価値を提供していきたいと考えていました。
――創業当初と現在とで、事業ドメインに変化はありましたか?
いいえ。当社はお客様の業種や規模にこだわらず、Microsoftテクノロジーによるソリューションに特化し、強みとしている会社です。採用するテクノロジーや実現方法は時代によって変遷していますが、事業そのものの軸は変わっていません。この10年間で、お客様のニーズや悩み自体も、大きく変わっていない印象です。
――アドバンスド・ソリューションの事業における強みは?
お客様からMicrosoftテクノロジーに特化した会社だという認識をしていただけている点が、最大の強みだと思います。新規営業は続けていますが、現在当社にはセールス部門が存在せず、お客様からの紹介やお問い合わせなど、口コミで仕事をいただくケースが多いです。はじめからMicrosoftテクノロジーを使って課題を解決したいという思いを持ったお客様が中心であるため、ブランディングやマーケティングの面でアドバンテージがあると感じています。
さらに、既存顧客からのリピートが多いことも当社の強みです。私たちが提供するアウトプットの品質に対し、価値を感じてくださるお客様がたくさんいらっしゃるからこそだと考えています。
また、Microsoftテクノロジーにもいくつか分野がありますが、なかでも当社ではSharePointや、Power Platform、Azureなどに強みを持っています。その過程で、エンジニアとしてプログラミングだけを行うのでなく、要件定義から導入・運用まで一気通貫で携われる点が大きな特徴です。
――今後の展望を教えてください。
まず、現在の「強み」に関しては、今後も変えるつもりはありません。お客様からいただいている期待や信頼に応えるべく、どんなに会社が成長したとしても、現在の技術力やソリューションの軸を曲げることなくやっていきたいと思っています。そのうえで、新たな製品開発や、クラウドを使ったサービスの開発などにも取り組んでいく予定です。
テクノロジーの面では、生成AIを活用したツールであるMicrosoft 365 Copilotの展開にも力を入れながら、さらなるサービスの品質や生産性向上につなげていきたいと考えています。そのためには、AIを活用できる人材の採用・育成など、社内のリソースを増やしていかなければなりません。
これらの展開を通じて、より多くのお客様に当社のサービスを届けられるように。そして、当社で働いてくれている社員たちの給与水準を上げ、働きがいを感じてもらえるような組織にしていくことが目標です。
スキルアップにつながる制度が充実した「エンジニアに優しい会社」
――アドバンスド・ソリューションではどのような人材が活躍していますか?
自律自走できる人材が活躍していますね。具体的には、自らがやるべきことを自覚し、案件に合わせて柔軟に行動を変え、自分1人で動ける人です。特に当社はほぼリモートワークのため、自発的にコミュニケーションを取れる人でないと仕事が成り立ちません。指示待ちではなく、自ら課題を見つけて発信できる人は、自身に不足しているスキルを主体的に見つけ、高い成長を遂げている印象です。
ちなみに、創業当初はベテランエンジニアを中心に雇用していましたが、ここ2~3年はほぼ未経験の人を採用し、大体1年程度で独り立ちできるイメージで育成をしていますね。OJTによるトレーニングはもちろんのこと、人材教育に関心があるメンバーを中心に、勉強会を実施したり、プロジェクトに入る際の心がまえや必要な意識などをレクチャーしたりしています。
――今後、どのような人材の入社を希望しますか?
先ほどの「自律自走」にもつながりますが、TPOをわきまえながら、状況に応じた行動が取れる人がいいですね。リモートワークが中心ではあるものの、お客様先で作業をしたり、対面でコミュニケーションを取るような機会もあります。そのような際に、自らが取るべき行動を自発的に考え、柔軟な対応ができる人を求めています。
また、これから新たにIT業界に入る方の場合は、Microsoftテクノロジーを少しでも触ったことがあり、興味を持っている人。さらに、お客様とのコミュニケーションを楽しめる人に来てもらいたいと考えています。IT業はサービス業であり、お客様がいて初めて成り立つ仕事です。エンジニアであってもその視点を忘れてはいけないと思いますし、そのような意味で、1人で黙々とものづくりをしたい人にはマッチしないかもしれません。
ほかにも当社では、働きたくても十分に働けない環境にいる人たちに、働く機会を提供したいという思いで採用活動を実施しています。たとえば、エンジニアとしてのキャリアを続けたいものの、育児のために限られた時間しか働けない方などの採用も積極的に行っています。
――及川社長が考える、アドバンスド・ソリューションならではの魅力を教えてください。
30名弱の会社ではありますが、名だたる大手企業と直接お取引をしていて、かつ上流工程から納品までワンストップで携われる点です。その分、大変な事柄も多々ありますが、スピード感のある成長を求めている方には貴重な経験ができるのではないでしょうか。
さらに、私自身がエンジニアのキャリアを極めてきたこともあり、「エンジニアに優しい」会社であることも特長です。たとえば、開発に適したノートパソコンを支給したり、オンライン学習プラットフォームの講座を無料で受けられるようにしたり。ほかにも、資格取得に必要な費用や資格手当も出しますし、会社が旅費などを負担してMicrosoft社が開催する海外のイベントに参加してもらう機会も設けています。直接的に実務につながらなかったとしても、個々にスキルアップやキャリアアップの“きっかけ”をつかんでもらうための支援は惜しみません。
――最後に、求職者のみなさんへメッセージをお願いします!
当社は、仕組みの面でシステムの上流から下流まで携われる強みがありますし、制度面でもスキルアップにつながる機会を整えています。Microsoftテクノロジーに興味があり、エンジニアとして楽しく仕事をしながら自分を成長させたいという思いを持った方に来ていただけたら嬉しいですね。