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デザイナーの目線で選ぶ、「デザインに興味のあるひと」、「引き出しを増やしたいデザイナーさん」におすすめしたい書籍をご紹介したいと思います。
いいなと思う書籍はたくさんあるのですが・・今回は、タイポグラフィ・イラスト・グラフィックデザイン・アニメーションの切り口から、入門書的な視点で選定してみました。
「きれいな欧文書体とデザイン」甲谷一
タイポグラフィの歴史はとても深く専門書もたくさんありますが、こちらの書籍は、基本中の基本がとてもやさしく解説されています。
初心者向けの内容なのでデザイナーでなくてもわかりやすいと思います。
こちらをしっかり読み込んでおくと応用がきくので、最初の1冊におすすめです。
また、基本に立ち返られるので、今でも重宝しています。
「イラストのこと、キャラクターデザインのこと」坂崎千春
「Suicaペンギン」や「チーバくん」などの有名なキャラクターを手掛けている坂崎千春さんのイラストの仕事についての書籍です。
ただかわいいキャラクター、親しみやすい表情を描くだけがイラスト・キャラクターデザインではなく、商業デザインにのせてキャラクターを成長させていくという内容が、今の自分の仕事にもとても参考になっています。
キャラクターが生まれた背景や制作のお話は、非デザイナーでも楽しめると思います。
「シンプルの正体 ディック・ブルーナのデザイン」
2017年の「シンプルの正体 ディック・ブルーナのデザイン」展の公式図録です。
ミッフィーちゃんはもちろん、商業ポスターも多く手掛けているディックブルーナの作品がとても多く収められています。
シンプルな形が持つ「力強さ・おおらかさ」が感じられ、造形と機能のバランスのとり方、グラフィックデザインとしての配色も参考になります。アイコンなどのシンプルな構成のイラスト制作のお手本とも言えそうです。
「差分」 佐藤雅彦
ピタゴラスイッチの監修でも有名な、佐藤雅彦教授の研究室によるプロジェクトがまとめられている書籍です。
『差分とは、隣り合ったものの差を取った時の「脳の答え」である。』とあるように、どのように認知されるかを実験・研究した内容です。
パラパラ漫画のようなページがあり、自分がどのように認知するかを体験できるのもおもしろいです。
アフォーダンスやアニメーションの分野にも参考になる書籍だと思います。
GIFアニメーションやhoverのようなちょっとしたアニメーションを考えるときに、違和感のない動きを考えるヒントになります。
これまで社内の若手のデザイナーたちから「引き出しを増やしたい」という相談があがることがよくありました。
おすすめの書籍を読めば、すぐ引き出しが増えるわけではありませんよね。
Webデザイナーで言えば、「Webの専門的な知識」「ツールの操作技術」「デザインの知識」が最低限欲しいスキルだと思います。それらの筋肉を鍛えて、バランス良く神経をつなげることで引き出しが増えていくのではないかと思います。
Web制作の技術は進化がはやいので、Webの技術情報はアップデートされた新刊の参考書や鮮度の高い、かつ正確性のある情報サイトをチェックするのがベストだと思います。即時性が高く、実践に向いていることが理由です。
いまは良書がたくさんあるので、話題になっている参考書やベストセラー系をチェックしてみると良いと思います。
PhotoshopやSketchなどのツール操作についても、参考書やWebで紹介されているチュートリアルを参考にしながら、とにかく手を動かすことに尽きると思います。
まずは、トレースをしてみてください。はじめのうちは、質より量です。機能をさわってみる、繰り返すことでツール習得のスピードが上がると思います。
実際に触って作業をしていくと、漠然とした疑問が具体的になり、解決策を見つけやすいと思います。
デザインの理論においては、基本をしっかりと押さえることで応用力がつくと思います。
知識量は多いに越したことはないですが、まずは「デザインの4原則」をきちんと押さえるだけで質がよくなります。
行動心理学やマーケティング理論など、これまでに研究されてきた分野にはエビデンスがあり、その組み合わせでデザインに説得力を持たせ、効果をより高めることができます。
クライアント(エンドユーザ)の問題解決のために、どのように見せるかを検討していく作業はデザインの大切な骨組みになります。
弊社デザインチームでは、このようなお話を交えつつ、成長したいデザイナーをフォローしています。
add moreで一緒に働きたいと思ったデザイナーさんからのご応募、お待ちしています!