良い記事を書けば、商品は売れるのでしょうか?
Webで調べ物をするとき、皆さんは最初にどの記事を開きますか?
多くの場合、検索結果の上の方に出てきた記事や、知りたいことにすぐ答えてくれる記事だと思います。その記事が上位に表示されているのは、偶然ではありません。
誰が、何を知りたくて検索したのか。どの順番で情報を伝えれば、読んだ人が次の行動を起こしてくれるのか。公開した後、実際に読まれ、問い合わせや利用につながっているのか。
アドバンのオウンドメディアチームは、こうした問いに向き合いながら、メディアの企画・設計から記事制作、公開後の改善までを一気通貫で担っています。
今回は、言葉とデータでクライアントの集客資産を育てる「オウンドメディア支援」の仕事をご紹介します。
目次
オウンドメディアとSEOの関係
オウンドメディア(Owned Media)とは「自社で保有するメディア」です*。一般的にはブログのような記事をもつWebサイトを指します*。SEO(検索エンジン最適化)は、GoogleやYahoo!で検索されたときに、その記事を見つけてもらいやすくする取り組みです。
最近は検索結果の順位だけでなく、ChatGPTやGeminiなどのAIが回答をつくるときに、記事が参照・引用されるかも重要になっています。こうした取り組みはLLMO(大規模言語モデル最適化)と呼ばれ、アドバンのオウンドメディアチームも力を入れています。
記事を増やすだけでは、人は集まりません。誰に、どんな情報を、どの検索場面で届けるかを設計し、公開後も数字を見て改善する。そうすることで、オウンドメディアは広告費だけに頼らない、持続的な集客の仕組みになります。
*参照元:https://www.lany.co.jp/blog/owned-media-purpose
オウンドメディアチームのミッション
オウンドメディアチームのミッションは、検索を通じて商品・サービスとユーザーをつなぎ、クライアントの事業成果につながるメディアを育てることです。
アクセス数や検索順位を上げること自体がゴールではありません。記事を読んだ人がサービスを知り、問い合わせや購入、アプリの利用といった次の行動を起こして初めて、メディアは事業の資産になります。
そのため、私たちは日々、次のような問いと向き合っています。
「この記事は、誰のどんな悩みに応えているのか」
「検索した人が、本当に知りたいことは何か」
「読んだ後、どんな行動をしてもらいたいのか」
「順位が上がることと、事業成果はつながっているか」
一度育てたメディアは、更新・改善を続けることで、長期的な集客資産に育てられます。その資産を、戦略から改善までクライアントと一緒につくることがこのチームの役割です。
具体的な仕事内容
オウンドメディアの仕事というと、記事を書いて公開する仕事を想像するかもしれません。アドバンでは、メディア全体の設計から制作、分析、改善まで、事業の集客に関わる幅広い仕事を担っています。
📐メディアを設計する
まずは、クライアントの事業や顧客、抱えている課題を理解します。
- どんな読者に届けるのか
- どんなコンテンツで集客するのか
- 記事を読んだ人に、どんな行動をしてもらうのか
こうした点を整理したうえで、メディアのコンセプト、カテゴリ、サイト構造、記事同士のつながりまで設計します。記事を1本ずつ考える前に、メディア全体の地図を描く仕事です。
📝記事をつくり、品質を守る
狙うキーワードについて、検索した人の意図や競合の記事を調べ、構成を考えます。外部ライターと連携しながら、公開できる状態まで編集・品質管理を行います。難しい情報を、読者に伝わる言葉と順番に整理することが、この仕事の中心です。
質を重視した記事制作は、上流から下流までの専門領域を3人で分担するチーム体制で進めています。一人ですべてを抱えるのではなく、それぞれが専門領域に集中することで、記事の品質を高く保っています。
具体的な役割分担は下記になります。
- アカウントマネージャー
- クライアントへのヒアリングから、メディアの方向性、ターゲット理解、検索キーワードの選定までを担当
- ディレクター
- 選んだキーワードに対する記事構成や、問い合わせ・サービス利用につなげる導線を企画。ライターとのやり取りや記事品質の管理も担当
- ライター
- 構成案に沿って、実際の記事本文を執筆
📢メディアを育てる
記事は、公開して終わりではありません。
何人が読んでくれたのか。狙ったキーワードで順位は上がっているか。どの記事が問い合わせにつながっているか。こうした数字を定期的に確認し、クライアントへ報告します。
「よく読まれているのに、問い合わせにつながっていない。導線を変えてみよう」
「検索意図とずれているかもしれない。構成を見直そう」
数字を見るだけで終わらせず、タイトルの変更やリライト、CTA(「お申し込みはこちら」「今すぐダウンロード」などの具体的な行動へ誘導する要素)の位置調整など、次の打ち手まで考えます。
また、独自の調査や知見でプレスリリースを企画・配信し、ほかのサイトから自然に紹介・引用されやすい状態をつくることもあります。
🌈新卒が最初に担う仕事と、その先
仕事の範囲は広いですが、入社直後からメディア設計もクライアントへの提案も一人で任されるわけではありません。
最初に担当することが多いのは、キーワード調査、記事の構成案チェック、公開後の数字確認、ライターとのやり取りなど、コンテンツと数字に毎日触れる仕事です。分からないことは、先輩やチーム内で相談しながら進めます。
SEOやLLMOの専門知識は、入社時点では必要ありません。実務の中で身につけていくことができます。
経験を積んだ後は、メディア全体の企画・設計、改善提案、プレスリリースの企画、クライアントへの報告まで担当範囲が広がっていきます。チーム内で役割を持って動くため、自分の担当が明確になりやすく、先輩と伴走しながら一つずつできることを増やしていけます。
仕事はどう進むのか。不動産投資系メディアの場合
メディアの設計から記事の制作、公開後の分析までは、実際の案件ではひと続きで進みます。成果が出た後も、数字が落ちたときも、原因を考えて改善を続けます。
その一例が、不動産投資アプリを提供するある企業の「不動産投資系メディア」の構築・運営支援です。この企業が手がけるのは、不動産投資をしたい人と、投資用物件を販売する不動産会社をつなぐマッチングサービスです。
事業と読者を理解する
このメディアでは、不動産投資の専門知識、市場動向、投資戦略を軸に情報を発信しています。読者の知識や悩みに合わせて記事を設計し、記事を読んだ人がこのアプリを知り、利用するきっかけをつくることを目指しています。
アプリのDLや登録につながった、ランキング記事
運営を続ける中で、アプリのダウンロードや登録につながる記事の一つになっていたのが、ランキング形式の記事でした。
不動産投資に関するサービスを比べたいと考えている読者にとって、選択肢を一覧で比較できる記事は役に立ちます。ランキング記事は検索で上位に表示され、そうした読者がこのアプリを知る入口にもなっていました。
ところが、Googleのアルゴリズムアップデートがあった時期に、ランキング記事を含めてメディア全体の検索順位が大きく下がりました。SEO分析ツールで見ると、このメディアが検索10位以内に入っているキーワードの数は、2026年1月22日の67件から、6月5日には5件まで減りました。
検索で上位に表示されなくなれば、記事を読む人は減り、DLや登録にもつながりにくくなります。それまで成果を出していた記事だからこそ、事業への影響も大きい状況でした。
何が足りなかったのかを考える
順位が下がったとき、ただ記事を書き直せばよいわけではありません。まず考えたのは、ランキングの順番を決めた理由を、記事の中で読者に示せているかということでした。
ランキングで1位、2位と順番をつけるなら、読者は「なぜこの順番なのか」「何を基準に選んでいるのか」を知りたいはずです。不動産投資はお金に関わる判断なので、なおさらです。
Googleも、検索結果に表示するページについて、情報の透明性と信頼性を重視しています。読者とGoogleの両方に透明性と信頼性を示すには、ランキングの基準を用意することが最も効果的だと考えました。そこで、ランキングの判断基準や、各サービスをおすすめする根拠を見直すことにしました。
ランキングの比較基準を明文化する
取り組んだのは、ランキングの比較基準を明文化することです。どの項目で比べ、どう点数をつけるかを先に決め、その基準と各サービスの実際のデータから順位を出します。こうすることで、読者は、なぜそのサービスをおすすめするのかをデータで確かめられます。Googleに対しても、記事の情報の透明性と信頼性を示せます。
具体的には、次のような内容を整理しました。
- どの項目でサービスを比較するのか
- 各項目に、どのように点数をつけるのか
- 各サービスの実際のデータはどうなっているのか
たとえば不動産投資会社のランキングでは、入居率、管理戸数、運営歴などの項目ごとに、点数をつける基準を決めました。各社の実際のデータをその基準に当てはめて項目ごとに採点し、総合点の高い順に並べています。そのうえで、比較項目と配点、各社のデータと点数を記事に載せ、読者がランキングの根拠を自分で確認できるようにしました。
この改善で大事にしたのは、「おすすめです」と書いて終わりにせず、読者が自分でサービスを比べて判断できる材料を記事の中にそろえることでした。
改善を重ねる中で、順位の回復が見られた
こうした改善を重ねる中で、メディア全体の検索順位が戻りました。このメディアで検索10位以内に入っているキーワードの数は、6月5日の5件から、10月14日には94件まで増えました。下がる前に最も多かった1月22日の67件を上回る数で、弊社が支援を開始してから最も多い数となりました。
結果を見ながら、何が影響したのかを確かめ、次の改善につなげていくことも、この仕事の一部です。
成果が出ていた記事でも、検索環境が変われば順位は動きます。そのときに、原因を考え、読者にとっての価値を見直し、改善を重ねていく。この一連の流れが、オウンドメディア支援の仕事です。
この仕事の面白さ
自分が関わった記事が検索で見つかり、読者の役に立ち、サービスを知るきっかけになる。その変化を数字で確認できることが、この仕事の面白さです。
オウンドメディアの記事は公開後も更新・改善を続けることで、長期的に読まれ続けられる可能性が高まります。自分の仕事がクライアントの事業に資産として残り、長く集客し続ける手応えがあります。
さまざまな業界の事業や読者の悩みに深く関われることも魅力です。記事づくりを通してその分野を理解し、どう伝えれば読者に届くかを考える。言葉とデータの両方を使える仕事です。
SEOやAI検索のように変化の速い領域を、実務の最前線で学べる環境でもあります。
面白さの裏側にある難しさ
SEOの成果は、すぐに数字に表れるとは限りません。上位表示まで数ヶ月かかることもあり、短期的な数字に一喜一憂しない姿勢が求められます。
また、検索順位が上がることと、事業成果が出ることは同じではありません。読者、検索エンジン、クライアントの三者を同時に考える必要があります。
複数の案件を並行して進めるため、優先度の判断も欠かせません。ライターやクライアントなど、関係者との調整も多い仕事です。AI検索のように変化の速い領域では、学び続けることも必要になります。
だからこそ、原稿を書くだけでは得られない、メディア全体と事業を見る視点が身につきます。
こんな人に向いてます
入社時点で、SEOやメディア運営の知識が完璧である必要はありません。アドバンのオウンドメディア支援では、特に次のような人が力を発揮できます。
- 文章を読むこと、書くこと、情報を整理することが好きな人
- 「なぜこの人は検索したのか」と、相手の背景を考えられる人
- 難しい内容を、分かりやすく伝えることに興味がある人
- 数字を見て「なぜ読まれたのか」「なぜ成果につながらなかったのか」を考えたい人
- 地道な検証と改善をコツコツ続けられる人
- わからないことをそのままにせず、調べたり相談したりできる人
- ライターやチーム、クライアントと協力しながら仕事を進められる人
普段調べ物をしているときに、「この記事は分かりやすい」「なぜこの記事が一番上に出ているのだろう」と考えたことがある人は、その視点を仕事に生かせるかもしれません。
大切なのは、今どれだけ知識があるかよりも、読者と数字に向き合い、より良いコンテンツにしていこうとする姿勢です。
アドバンのオウンドメディア支援は、記事を書いて公開すれば終わる仕事ではありません。
さいごに
誰に、何を、どの検索場面で届けるかを設計し、記事をつくり、数字を見て改善する。その積み重ねで、クライアントの事業に残る集客資産を育てていきます。
「文章を書くことの先で、事業を成長させたい」
「検索やAIの仕組みを、実務の中で学びたい」
「つくったものが、長く資産として残る仕事がしたい」
そう感じた方は、ぜひ一度、私たちとお話ししてみませんか。選考に進むか決めていなくても大丈夫です。まずはカジュアル面談で、実際の仕事やチームの雰囲気を気軽に聞いてください。
\アドバンでは新卒メンバーを歓迎しています!まずは気軽に話を聞きに来てください/
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