酒と煙草をこよなく愛し、デザイナーから転身したプロジェクトマネージャー池野 将司
「PARTNERS」では、A.C.O.のパートナーを紹介しています。今回はプロジェクトマネージャーの池野 将司。池野はA.C.O.で働きはじめて、早2年。Webアナリストというキャリアを活かしながら、分析に強いプロジェクトマネージャー/Webアナリストとして、数々のWEBサイト・サービスサイトのグロース案件のプロジェクトマネジメントを担当しています。
- 池野将司 | MASASHI IKENO
武蔵野美術大学デザイン情報学科卒業。デザイン制作会社にて企業サイトや紙媒体のデザインを経て、現在に至る。プロジェクトマネジメント、アクセス解析担当。グロース・マネジメント部所属。
「デザインと分析を両天秤にかけたのですが、早々に分析を選びました」
ー まずは、これまでのキャリアを教えてもらっていいですか?
大学卒業後に、WEB、DTP、映像など、幅広くデザインに携われるデザイン会社に就職しました。5年ほど在籍していたのですが、悪い意味での器用貧乏になってしまい将来の選択肢を絞るために、その時興味のあった「企業の文化の軸となるコーポレートサイトのブランディング」に特化したA.C.O.にデザイナーとしてジョインしました。半年後にジョブチェンジをし、プロジェクトマネージャーとして、窓口対応、アクセス解析、ディレクション(SEO、翻訳)、要件定義、議事録作成、コスト管理、WBS作成、進行管理などを業務内容としています。
成長の限界と将来への不安。そして新たなロード・オブ・イケノ
A.C.O.でデザイナーをやっていたときに画像加工技術(所謂、小手先の技術)はあったのですが、上流レイヤーのスキル「ブランディング」「アートディレクション」が自分には向いていないことを実感しました。まあ、成長の限界を感じてしまった形ですね。(苦笑) このままの自分でいいのか?この時期は本当に悩みました。デザイナーという職種をずっと続けていくのか、さらに他の道もあるのではないかと葛藤していました。正直なところ、給料面でもこのままでは家庭を持って養っていくには足りないのではないかと考えていました。
そこで、A.C.O.のジョブチェンジ制度(自分のスキルややりたいことに合わせて職種を柔軟に変えていく)を活かし、更に伸ばしていきたいと考えていた「分析」を活かしながら、(安田さん率いる)企業の成長戦略をサポートしていくグロース・マネジメント部へ移動し、プロジェクトマネージャーとしてキャリアを積むことにしました。
ー そもそも、なんでデザインをしようと思ったんですか?
正直、特にやりたいことってなかったんですよね。「デザインを通じて何かを伝えたい、変えたい」というざっくりした思いだけはあったのですが。なので、デザインをするというよりもデザインに関わりながら、何かの課題解決をするという方がしっくりきています。A.C.O.では絵作りだけのデザインだけではなく、デザイン思考のもとに最適な戦略・手法を考えていくことが多いので、デザインに対する考え方の視野も広がり、日々成長を実感していますね。
ー なるほど、真面目ですね。ちなみに、学生時代はどんなことしていたんですか?
武蔵野美術大学デザイン情報学科で、主にデザインの考え方について学んでいました。デザイン要素の一つ一つに関しても、国の文化によって全く違う捉え方をするので、歴史から学ぶ必要があります。例えばゼミ課題のひとつとして日本の文化を研究しリデザインする「新日本様式」という課題がありまして、そこで私は「持ち運びできる箱枕」というものを作りました。
平安から江戸時代に向けて、髷(まげ)が崩れないように高めの枕を使用していたのですが、時代の変化と共に、西洋の文化が入り込み低い枕が浸透してきました。なので、歴史への畏敬の念も込めて箱枕を作りました。忙しい現代のサラリーマンのため持ち運べる枕、、それこそが、、(その後、5分くらい語る)
「本質が、ドMなんですよね(笑)。 全力で奉仕(サポート)することで、アドレナリンがもの凄く分泌されます」
ー A.C.O.に入って、何かしら変わったことってありますか?
仕事は与えられるものではなく、自分で考えて作っていくものだということを日々実感しています。人数も少ないですし、個の集合体なので、自分で手を挙げてやりたいことや意見を言って、自分のブランディングをしっかりと意識して行わないといけないな、と。じゃないと自分の居場所が無くなる。(笑) ただ、それを全力でサポートしてくれる環境はあると思います。
また、効率性(最短時間で最大の価値)を重視するので、前職と比べて圧倒的に労働時間が減りました。あとは、リモートワークが通常稼働になっているため、働き方・時間の使い方への意識が変わりました。リモートワークをするメンバーが多いので、オフィスにいる人が少なく、閉塞感が無いのもうれしいですね。オンラインコミュニケーションツールを使う事で、仕事がやりやすくなりました。
ー 仕事をしていてどんな時にやり甲斐を感じますか?
やはりWebアナリストなので、施策などの結果が数字に出ると嬉しいですね。できれば、その先のユーザの顔を見たいというのもありますが、コーポレートサイト中心なので中々難しいところでもあります。できることとしては、「クライアント社内の声」や「ソーシャルリスニング」などをヒヤリングしているのですが、行き着く先はそこが理想だったりしますね。
あとは、プロフェッショナル意識の高いメンバーが多いので、全力で仕事に取り組んでいる他チームのメンバー(デザイン、UX/IA)を全力で奉仕(サポート)することにこの上なくアドレナリンが分泌されます。本質がドMなんですよね(笑)
「お前なめられてるよ」
ー 今までで印象的だったエピソードとかありますか?
たくさんあるのですが、印象的だったのは3つほどですね。
一つ目は、デザイナー/Webアナリストとして入りたてだった頃、某車会社のサービスサイトを分析して改善施策を出すプロジェクトがありました。スケジュールがかなり切迫していたため、チームで缶詰になりながらてっぺんを周りながらも、何とか乗り切りました。瞬発力を持ってやったため、プロジェクトを無事乗り切った後は、分析をもっと好きになった瞬間でした。
二つ目は、A.C.O. Journalで広告/WEB業界の若干ネガティブなあるあるをキャラクター化した、WEBモンスターという企画とキャラクターデザインをやったときです。正直、適当に作ったのですが、社内共通言語になるなどのカルチャーに繋がったり、ノベルティ化されシールになってクライアント様からも受けが良かったり、と色々な影響を与えられて、超気持ちよかったです。(北◯選手の気持ち分かりました)。
三つ目は、半期ごとの面談で、プロジェクトマネージャーとして今後どうしていきたいか?という話をしている時に、マネージャーの安田さんから「(メンバーから)お前なめられてるよ。」と言われたときですね。空気を壊さないために、自分としては優しさとして捉えて接していたのですが、ただの遠慮だと気付かされました。メンバーを引っ張っていくポジションとして、何をしていけばいいのか強く考えるようになりました。プロジェクトのリーダーとして皆を引っ張っていくため、常に先回りができるよう心がけています。
ー 活字にするとパワハラみたいですね。
「いやー、実は健康診断に引っかかりまして。。。ビール・日本酒から焼酎に移行したんですよ」
ー 文字量も結構かさんできたので、そろそろ締めたいと思います。 最後に将来のことを聞いてもいいですか?
ざっくりなんですが、1年後と3年後ではこんな感じで考えています。
1年後(32歳)は、まだまだアシスタントの域から出れていないので、プロジェクトマネージャーとして1ラインになりたいですね。具体的には、営業(お金の管理)、発言(若干消極的なので、発言を増やしていく)。あとは、分析ですね。もっと仮説力を強化するために、サイト周辺の情報への理解(企業理解、マーケティング、社会情勢)や目的に応じた分析ツールの使い分けなどを磨いていきたいと考えています。
3年後(34歳)は、あらかた社内外から信用も得られている前提で、新しいことにチャレンジしていきたいです。家庭環境やプライベートの変化に合わせて、仕事との向き合い方も変えていきたいと思っています。
将来的には、人里離れた山奥で魚でも釣りながら、煙草を吸って酒飲んで暮らしたいですね。あまりにも山奥すぎると、嫁さんや子供もついてきてくれない気がするので、都内からギリギリのラインで。Wi-Fi-もつながらないですし。(笑)
直近で言うと、酒と煙草を少し控えようかな、と。酒はもっぱらビール・日本酒派だったのですが、最近の健康診断で引っかかり、焼酎派に移行しました。(笑) これからは、自分の健康も含めてマネージメントできるようになっていかないとですね。
休日に釣りをする池野。結構痩せてる。(10年前)
A.C.O.では、池野 将司と一緒に働く仲間を募集しています
安田 翼
TSUBASA YASUDA
MANAGER / PRODUCER / WEB ANALYST
A.C.O. Journal編集長。電気通信大学人間コミュニケーション学科卒業。制作会社勤務、フリーランスを経て、現在に至る。企画、プロジェクトマネジメント、アクセス解析担当。グロース・マネジメント部マネージャー。