こんにちは。髙野です。
aciassのオフィスには、フェニックスというヤシの木があります。
オフィスを移転するときにアメリカンダイナーをコンセプトにしたので、ヤシの木があったらかわいいだろう、ということで置きました。
生産性を上げるためでもなければ、空気をきれいにしてもらうためでもありません。
普通に、かわいいからです。
オフィス移転のときにも書きましたが、aciassでは、ただ仕事をするだけの場所ではなく、そこにいること自体が少し楽しくて、少し気分が上がるような場所にしたいと考えていました。
「“働く場所”をやめました。合同会社aciass、アメリカンダイナー風オフィスへ移転」
なので、ヤシの木があるのもその延長線上です。
ただ、せっかく毎日オフィスにいるのであれば、実は何か仕事にも良い影響を与えているのではないか。
もしかすると、何も言わずに結構働いてくれているのかもしれません。
気になったので調べてみました。
植物のあるオフィスは、仕事にも良いらしい
調べてみると、植物のあるオフィスは、職場への満足度や集中力、生産性などに良い影響を与える可能性がある、という話がいくつか出てきました。
中には、植物のある環境で生産性が高くなった、という研究もあるようです。
もちろん、「ヤシの木を一本置けば、誰でも急に仕事が速くなる」という話ではありません。
そこまで都合よくはいかないようです。
ただ、植物がある環境そのものが、働く人に何かしら良い影響を与える可能性はありそうです。
そう考えると、aciassのヤシの木も、ただ立っているだけではないのかもしれません。
少しだけ正当性が出てきました。
南国っぽい空間は、少しご機嫌になるらしい
もう少しaciassに近い話もありました。
植物のない空間と、日本的な緑化、トロピカルな緑化を比べた研究では、トロピカルな緑化がポジティブな気分につながる傾向もあったそうです。
一方で、認知課題の成績が明確に良くなったわけではないとのこと。
つまり、南国っぽい植物のある空間にすると、少し気分は良くなるかもしれない。
でも、それだけで急にめちゃくちゃ仕事ができるようになるわけではない。
かなり納得感があります。
オフィス移転の記事で「少し気分が上がるような場所にしたい」と書いたときは、別にこんな話を調べていたわけではありません。
完全に感覚でした。
ただ、あとから調べてみると、そこまで見当違いでもなかったようです。
植物は、お客さんにも効くらしい
さらに調べてみると、植物は働く人だけではなく、お客さんの気分や行動にも影響する可能性がある、という話もありました。
店舗に植物があることで、楽しさが増えたり、ストレスが下がったり、入店や購入の意思決定に良い影響が出るケースもあるようです。
もちろん、「ショッピングセンターにヤシの木を一本置けば売上が上がる」という話ではありません。
ただ、植物や緑のある空間が、その場所で過ごす人の気分や行動に影響する可能性はありそうです。
そう考えると、ヤシの木の仕事が少し増えてきます。
メンバーの気分を少し上げる。
来客の方にもなんとなく良い印象を与える。
場合によっては、人の行動にまで影響するかもしれない。
ただ立っているだけに見えて、意外とちゃんと貢献しています。
結局、ご機嫌でいることが一番の効率アップなのかもしれない
ここまで調べてみて、一番気になったのは、生産性そのものより「気分」の話でした。
aciassでは、ご機嫌に仕事をすることはかなり大事だと考えています。
毎日ずっとニコニコしていろ、という話ではありません。
仕事をしていれば嫌なこともあるし、うまくいかない日もあります。
ただ、それと自分の不機嫌を周囲に撒くことは別です。
近くで誰かがずっとプリプリしていたら、話しかけるタイミングを考えます。
ちょっと確認したいことがあっても、「今はやめておこうかな」となる。
何か頼みたいことがあっても、まず相手の機嫌を見る。
本人はただ機嫌が悪いだけかもしれませんが、周りの人はその機嫌に付き合うために、少しずつ余計なエネルギーを使います。
それなら、みんながなるべくご機嫌に仕事ができる状態をつくる方が、ヤシの木で生産性が何%上がるのかを計算するより、よっぽど効率がいい気がします。
アメリカンダイナーっぽいオフィスに、好きな雑貨があって、音楽が流れていて、その横にヤシの木がある。
それで少し気分よく仕事ができるなら、ヤシの木はちゃんと仕事をしているのかもしれません。
ただ、ご機嫌になるならヤシの木じゃなくてもいい
ここまで書いておいて、一つ問題があります。
ご機嫌になることが目的なら、別にヤシの木である必要はありません。
モンステラでもいいし、ポトスでもいい。
そもそも植物じゃなくても、好きな音楽を聴いた方がご機嫌になる人もいれば、美味しいコーヒーを飲んだ方がいい人もいます。
科学的に調べれば調べるほど、「ヤシの木じゃなければならない理由」は薄くなっていきました。
それでも、aciassにはヤシの木が必要です。
理由は単純で、アメリカンダイナーっぽいオフィスにヤシの木がある方が好きだからです。
以前、会社を立ち上げるときにも、オフィスについてかなり話しました。
「車で行けて、海と綺麗なビーチが一望できて、大きめの音量で音楽がかかっているようなオフィスがいい」と話していたこともあります。
当然、そんな都合のいい物件は見つかりませんでした。
海が見えるオフィスにはならなかったけれど、アメリカンダイナーっぽいオフィスはできました。
そして、そこにはヤシの木があります。
ヤシの木は、ちゃんと仕事をしているのか
最初の疑問に戻ります。
aciassのヤシの木は、仕事をしているのでしょうか。
明確に生産性を上げているとは言えません。
置いてあるだけでメンバーが急に仕事のできる人になるわけでもありません。
来客の方が全員何かを買って帰るわけでもありません。
そもそもオフィスでは何も売っていません。
でも、植物のある空間が人の気分に影響する可能性はある。
トロピカルな空間がポジティブな気分につながる研究もある。
そしてaciassでは、なるべくご機嫌に仕事ができる環境をつくること自体が、結果として仕事の効率にもつながると考えています。
オフィスに来て、好きな雑貨があって、音楽が流れていて、その中にヤシの木がある。
それを見て「この場所、なんかいいな」と思える。
その分、少し気分よく仕事ができる。
結局、それが一番シンプルな効率アップなのかもしれません。
そう考えると、ヤシの木もしっかり仕事をしてくれています。
ちなみに今日も、誰も不機嫌な様子はなく、オフィスは楽しそうです。