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エンジニアから未経験で企画職へ。お客様の成功を共に創る挑戦

エンジニアとしてキャリアを積んできた山田さんは、SOCTに入社後、企画職へとキャリアチェンジを果たしました。現在は、プロジェクト全体を俯瞰する視点を磨きながら、価値あるプロダクト開発の実現に向けて挑戦を続けています。お客様と共にビジネスの成功を目指す中で得た学びや成長、企画職ならではのやりがいについて伺いました。


山田 高雅|企画職

2021年にエンジニアとして副業でSOCTに参画。2023年に正社員としてSOCTに入社し、現在はお客様のビジネス課題を解決するためのプロダクト企画に従事。滋賀在住、フルリモート勤務。

上流工程の質の高さに驚き、プロジェクト進行に興味を抱く

── SOCTに入社するまでのご経歴について詳しく教えてください。

大学卒業後、最初に就いた仕事は営業職でした。当時は「仕事は必ずしも好きなことと結びつける必要はない」と考えていましたが、実際に働き始めると、自分には営業という職種がどうしても合わないと感じました。このまま続けるよりも早い段階で次のステップを模索すべきだと判断し、退職を決意しました。

そのときに、あらためて自分の人生を振り返ってみました。小学生の頃からパソコンをいじるのが好きで、中学生になると簡単なWebサイトを自作するようになったこと。大学時代にはアプリやWebサイトを趣味で作り、ものづくりの楽しさに没頭していたこと。営業職を辞めたとき、ふと過去の経験が頭をよぎり、「これを仕事にできないだろうか?」と思うようになりました。

そこで、エンジニア職への転向を決意しました。エンジニアとして入社した前職では、主にECサイトのフロントエンド開発を担当し、受託案件も含めて幅広いプロジェクトに携わりました。より多様な案件に関わりたいと考えていたタイミングで、友人からSOCTの副業を紹介され、2021年からはSOCTの案件にも携わることになりました。

── SOCTとは最初、副業から関わり始めたんですね。現在は企画職へとポジションチェンジされていますが、どういった背景があったのでしょうか?

最初はエンジニアとしてのキャリアしか見えていませんでしたが、プロジェクトの進行を主導できるようになりたいと思うようになり、企画職に興味を抱きました。

というのも、副業を開始したときに驚いたのですが、SOCTはプロジェクトの進行が非常にスムーズなんです。前職では企画や要件定義が曖昧なまま進められることが多く、頻繁に仕様変更が発生していました。そのたびに現場が混乱し、何を優先すべきか見失うことがよくありましたが、SOCTの案件ではそうした問題がほとんど起きませんでした。「なぜだろう?」と考えたときに、上流工程の質とチーム全体のレベルの高さが大きな理由なのだと気付いたんです。

エンジニアとしての関わりだけでなく、プロジェクト進行という上流工程からも携わってみたい。そんなことを思い始めていた頃、SOCT代表の池田さんから、企画職で正社員オファーをいただき入社を決めました。

── 当初はエンジニアとしてのキャリアパスを目指していたとのことですが、企画職への転向に迷いはなかったのでしょうか?

全く迷いがなかったわけではありません。エンジニアとして手を動かす楽しさや、コードを書くことのやりがいは今でも感じています。でも、それは仕事だけでなく趣味でもできるんじゃないかと思ったんです。

コードを書くことも、企画を作っていくことも、プロダクトを生み出す上では全部繋がっています。プロダクト全体を見渡し設計から関わることで、本当に使いやすいもの、価値のあるものを作ることに挑戦したい。その思いが、企画職への転向を後押ししました。

目的意識を持ち、本当に価値あるプロダクトを開発していく

── 企画職は未経験かと思いますが、入社後、どのように学びを深めていったのでしょうか?

入社してすぐ、新しい案件を任せていただくことになりました。最初は不安もありましたが、お客様とのヒアリングを進めながら、UIの草案作成やワイヤーフレームの提案を行うなど、早速プロジェクトをリードする機会を得ました。もちろん、至らない点も多く、代表の池田さんからは何度もフィードバックをいただきました。

── どのようなフィードバックが特に印象に残っていますか。

どれも心に残っていますが、特に「目的意識を持つこと」の大切さは強く印象に残っています。プロジェクトを進める中で、目の前のタスクやお客様からの要望に応えることに集中してしまうことがありました。しかし、池田さんから「その機能が最終的にどんな価値を生むのかを考えなければ、本当に役立つものにはならない」と指摘を受けました。なぜその機能が求められているのか、どの課題を解決しようとしているのかを掘り下げることで、初めて価値のあるプロダクトが生まれることを学びました。

また、UI設計に対する視点も非常に大きな学びとなりました。池田さんは、UIの細部に至るまで深く考え、その使いやすさや課題を明確に言葉で説明できる方です。ユーザーがどのような立場で、どのようなシーンで利用するのかを徹底的に理解し、「この状況ではこのデザインが最適だ」と具体的な提案ができるのです。私自身も、こうした視点を池田さんから学び、磨き続けたいと考えています。

── 企画職の詳細な業務内容も教えてください。

実際に担当した案件を振り返ると、最初のステップはユーザーフローの作成でした。システムを利用する関係者がどのように動くのか、具体的な流れを一つ一つ丁寧に描き出していきました。そのフローを基に、次はワイヤーフレームを作成し、画面遷移やUIの提案を進めていきます。競合サービスの分析を行い、ユーザー目線での使いやすさやデザインの最適化を提案するなど、プロダクトの質を高めるために多角的な視点を取り入れるよう心掛けました。

開発フェーズでは、デザイナーやエンジニアとの連携が欠かせません。ワイヤーフレームを基に具体的なデザインを起こし、システム設計にも反映させていきます。開発が進行する中で新たな課題が見つかれば、その都度調整を行いながら、最終的にお客様の期待を超えるものに仕上げることを目指しました。

現在はプレローンチ段階にあるため、お客様に実際のプロダクトを利用していただき、フィードバックをもとにさらなる改善を重ねています。企画、開発、運用といったプロジェクトの全工程に携わることで、プロダクト全体を俯瞰する貴重な経験を得ることができました。

お客様のビジネスパートナーになることを目指して

── 日々の業務の中で、山田さんが心がけていることについて教えてください。

目的意識を持つことに加えて、もう一つ意識しているのが「徹底的に真似をする」という姿勢です。自分は企画職未経験で入社したため、ゼロから生み出したアイデアが必ずしも良い結果を生むわけではないと感じています。世の中にはすでに優れたプロダクトやアイデアがたくさん存在しているので、まずはしっかりと研究し、それをベースに企画を進めることが重要だと考えています。「守破離」の考え方でいえば、今は特に「守」の部分を徹底している段階ですね。

池田さんとのやり取りでは、提案したアイデアに対して厳しいフィードバックを受けることも多いです。それは単なる思いつきや根拠のない提案のときで、指摘のたびに、自分のアイデアをより深く掘り下げる必要性を痛感しています。そのため、提案を行う際には類似の事例と比較し、なぜこのアイデアが良いのかを具体的かつ論理的に説明できるよう準備しています。まだまだ学びの段階ではありますが、徐々にお客様への説明にも自信が持てるようになり、提案の説得力が上がってきたのではないかと感じています。

「なんとなく良さそう」ではなく、「これが最適だ」と言えるだけの根拠を用意することは、プロジェクトを成功に導く上で欠かせません。お客様との信頼関係を築くためにも、この姿勢を徹底していきたいと考えています。

── エンジニアとしてのご経験をお持ちの山田さんですが、企画職に転向して感じた面白さややりがいについて教えてください。

お客様と二人三脚でプロダクトを作り上げる点がとても面白いと感じています。企画職として関わってから、単にローンチを目指すだけではなく、お客様のビジネス全体を成功に導くという視点を持つようになりました。ローンチはあくまで通過点に過ぎず、本当のゴールはプロジェクトを通して価値を生み出し、ビジネスを成功させることです。

エンジニア時代は、開発してローンチすることが一つの区切りと感じていました。しかし、企画職ではその後もお客様と密接に関わり続け、プロジェクトの成功に向けて共にビジネスを動かしていく感覚があります。この視点の違いがとても新鮮ですし、大きなやりがいを感じている部分ですね。

── 最後に、山田さんの今後の目標についても教えてください。

企画という枠を超えて、ビジネス全体を支援する力を身につけたいと思っています。現在はお客様の要望を聞き、それをプロダクトに落とし込むことが主な業務ですが、もっと上流の部分にも踏み込む必要性を感じています。たとえば、お客様のビジネスが今どのような状況にあり、将来的にどう成長していくべきか。そのためにどのようなプロダクトが必要で、どう売り出していくのかといった戦略面をサポートできるようになりたいです。

営業やプロモーションといった分野にも知識を広げ、プロダクト開発の枠を超えた提案力を磨いていきたいですね。そうすることで、単なるプロダクト開発のパートナーではなく、お客様から信頼されるビジネスパートナーとして貢献できるようになるのではないかと思っています。もちろん、企画の基盤をしっかり固めることが前提ですが、幅広い視点でお客様のビジネスに寄り添える存在を目指していきたいです。


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