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モンゴルの草原育ちが日本のスポーツ系スタートアップでAI開発に挑む理由。NextStairsエンジニア・ムンフジンさん インタビュー

「モンゴル×テクノロジー×越境キャリア」——そんな稀有な表現がぴったりとハマるエンジニア、ウランチメグ・ムンフジンさんが、NextStairsの開発チームにジョインしました。
AI開発という先進的な領域で活躍しながら、同時に日本という異文化のなかで自らをアップデートし続けている彼。そのバックグラウンドには、遊牧民として育った幼少期、異国でのリモートワーク、そして空手で心身を鍛える日常など、ユニークな経験が詰まっています。
モンゴルの大地から日本のスタートアップへ。ムンフジンさんのストーリーは、単なるエンジニアキャリアにとどまらず、「自らの可能性を信じて一歩踏み出す力」そのもの。
今回はそんな彼のこれまでと、NextStairsで描く未来、そして一緒に働く仲間に向けたメッセージまで、お話をうかがいました。

COO佐藤さん(左)とムンフジンさん(右)

ウランチメグ・ムンフジン NextStairs株式会社 エンジニア
モンゴルの草原地帯で遊牧民の家族のもとに生まれ育つ。小学生の頃に出会ったコンピューターへの興味をきっかけに、ソフトウェア開発の道へ進む。モンゴル国立大学で工学を学び、卒業後はメディア企業、国際的なWeb制作会社、大手銀行などでフルスタック開発やシステム運用に従事。
2022年に来日し、福岡のIT企業Glowdにてシステム開発を経験したのち、2025年にNextStairsへ入社。OCRやAI広告解析など、先進的なプロダクト開発に取り組んでいる。
週6でジムと空手に励み、青帯取得。多国籍チームでの開発経験や、異文化環境での成長意欲を武器に、将来的にはCTOとして世界を舞台にした挑戦を目指す。
X: @mu_NextStairs

目次

  1. モンゴル・エンジニア・日本
  2. エンジニアとして豊富なキャリア
  3. モンゴルから日本へ
  4. 世界へ挑戦

モンゴル・エンジニア・日本

ー自己紹介をお願いします!
モンゴル出身のエンジニア、ムンフジンです。NextStairsでエンジニアとして働いています。現在は、Web開発・AIシステム開発に取り組んでいます。

ー具体的にどんな仕事をされているのですか?
主にWebサイト・サービスサイトのコード化や、Webスクレイピングの自動化などを手がけています。また、AIシステム開発を進めており技術の選定や、OCRデータの処理にも関わっていて、どの技術が最適かを調査しながら開発を進めています。

ーNextStairsに入社した理由を教えてください。
もともと代表の万井さんとはプライベートで知り合いました。友人として接するなかで、「新しいものを創りたい」という価値観がすごく似ていると感じました。世界を視野に入れている点も共感できましたし、自分も世界で挑戦したいという想いを持っていたので、入社を決めました。

ーそもそも、なぜ日本で働こうと思ったのですか?
モンゴルにいた頃から、ドラゴンボールや遊戯王など、日本のアニメや漫画が大好きだったんです。いつか日本に行きたいという気持ちがずっとあって、高校卒業後は日本の大学受験も考えたこともあります。その数年後に日本で働けるモンゴル人エンジニアを募集する求人を見つけて、迷わず挑戦しました。

エンジニアとして豊富なキャリア

ムンフジンさん(2025年4月撮影)

ー大学まではモンゴルにいらっしゃったんですよね。ビジネスパーソンとしての最初のキャリアについて教えてください。
最初はモンゴルのメディアプラットフォーム「Caak Tech」でフルスタックエンジニアとして働きました。ソーシャルネットワークプロジェクトに携わり、フロントエンドからバックエンドまで、開発サイクル全体にわたる経験を積みました。ReactJSやAWS Amplifyといった技術を深く学び、UI/UXとレスポンシブデザインのスキルを磨くことができました。
次はオーストラリア在住のモンゴル人の知人から誘いを受け、オーストラリアのWeb開発会社「Webgasm」にリモートで参加しました。多様性、国際性に富む多国籍なメンバーと仕事をした経験は本当に刺激的でした。

ー多国籍な環境での仕事はどうでしたか?
すごく楽しかったです。異文化の人と話すと、違う視点や価値観に出会える。一方で、違う国の人でも共通することも多くて、「同じ地球人だな」と思えることもありました(笑)
Webflowを活用しレスポンシブ対応のウェブサイトを制作しました。時差のある海外のデザイナーやクライアントとも、綿密に連携を取りながらプロジェクトを進行しました。

ーその後、銀行でも働かれたんですよね?それまでとかなり環境が異なる気がしますね。
はい、「Khaan Bank」というモンゴル最大の銀行でITシステム管理を担当しました。大きなシステム開発に携わりたかったんです。数百のシステムが連携する巨大な仕組みの中で、運用やセキュリティ、災害復旧の方法など、スケールの大きい学びがありました。
約1年働きましたが、先ほどお話しした日本の求人を見つけたので、「日本に行くチャンスを逃したくない」と思って銀行をやめることにしました。

モンゴルから日本へ

ー日本に来て最初の仕事はどのようなものでしたか?
福岡の会社にシステムエンジニアとして入社しました。
Vue.jsとLaravelを使って社内システムを開発・改善しました。大規模なコードの整理や、Zoom連携・スマホ対応機能の追加などを担当しました。さらに、Vue 3+TypeScriptへの移行を主導し、ChatGPT APIを使って社員の評価や報酬決定をサポートする新システムも構築しました。

ーエンジニアとしてとても幅広い経験をされてきたんですね。
私はどんどん新しいことを勉強するのが好きなんです。新しいことに接して、分析して課題を解決することに喜びを感じます。

ー日本に住むようになって苦労したことなどはありますか?
福岡しか住んだことはないですが(笑)
来たばかりのころはホームシックになりました…。最初は知り合いもいなくて寂しかったです。
その気持ちを乗り越えるために空手を始めました。今では週6でジムと道場に通って、空手は青帯まで取得しました。ぼこぼこにされて、くたくたになったあとの達成感が気持ちいい(笑)
福岡はとても住みやすいです。ご飯は美味しいし、人も優しい。山登りやキャンプ、バーベキューなどアウトドアに挑戦したいです。モンゴルでもよく山に登っていたので、こちらの自然ももっと体験したいです。

世界へ挑戦

空手をしている時のムンフジンさん

ーホームシックを空手で乗り越えるなんてはじめて聞きました(笑)今後、NextStairsのなかで挑戦したいことはありますか?
今年中に、BrandInsight事業で使っているスポンサーロゴを認識できるAIシステムを完璧なものにしたいです。また、Webサイトを新しい言語でコード化し、ユーザビリティを高めることにも挑戦中です。
中長期的には、CTOとして技術とビジネスの両面を担える存在になりたいと思っています。会社のビジョンを理解し、説明できるエンジニアでありたいですね。私はモンゴル語と日本語だけでなく、英語、ロシア語も話すことができるので、今後の海外展開に向けても力を発揮したいです。

ーNextStairsはどんな人に向いていると思いますか?
自信を持って、自分で学びながら進める人ですね。
NextStairsは、スポーツをフィールドとしてグローバル規模のイノベーションに貢献できる場所です。
正解がない中でも「やってみる」姿勢が大事なので、そういう挑戦が好きな人にはぴったりだと思います。

ー最後に、応募者へメッセージをお願いします。
一緒に楽しく、でも真剣に挑戦しましょう! わいわい働けて、オンオフのバランスがあるチームが理想です。成長したい人、ぜひ待っています!

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