エンターテインメントの裏側には、常に情熱とこだわりを持ったプロフェッショナルたちがいます。今回お話を伺ったのは、アパレル販売員からキャリアをスタートし、OEM企業やIT・エンタメ領域を経てNagisaにジョインしたMD・生産管理の森さん。
「ものづくりが好き」と語る彼女が、なぜファンコミュニティやエンタメ事業を展開するNagisaを選んだのか。そして、限られた制約の中で最高のファン体験を追求するMDの仕事の醍醐味とは──
株式会社Nagisa Fantech事業部 MD Div. 森ちとせ
未経験から飛び込んだ「ものづくり」の世界と、キャリアの広がり
──森さんはこれまで非常に多角的なキャリアを歩んでこられたとお伺いしています。まずは、Nagisaに入社するまでの経歴について教えていただけますか?
私はもともと、アパレルの販売員として10年以上働いていました。長年洋服の販売に携わる中で、「自分が売っているこの服は、一体どうやって作られているんだろう?」とシンプルに興味が湧いてきたんです。販売員の先のキャリアを考えた際に、ステップアップとして「作る側」に回ろうと、30歳を過ぎてから未経験でアパレルのOEM会社に転職しました。学歴的に専門学校を出ていたわけでもなく、IllustratorもPhotoshopも使えない、まさに右も左もわからない状態からのスタートでしたね。
──30代での未経験からの挑戦はすごいですね。そこからどのようにスキルを身につけていかれたのですか?
「絶対にこの道でプロになる」という一心で勉強しました。最初に入社したOEM会社は、社長がタレントさんや声優さんのグッズも作っていたため、アパレルだけでなくエンタメ業界のグッズ製作にも触れる機会がありました。個人でも、友人のブランドの生産をさせてもらったりととても良いタイミングで経験値が上がる働き方ができたのでより早く生産の能力を身につけることが出来たと思います。
その後は別会社でヨガブランドの立ち上げを行うためにヨガウェアやヨガマット、バッグなども作ったり、ラッパーさんのブランドに携わるなど、ジャンルを問わず多岐にわたる「ものづくり」の経験を積んでいきました。
──アパレルだけでなく、雑貨やエンタメ領域まで幅広く手掛けられてきたのですね。その後、デジタルの領域にも関わられるようになったのでしょうか?
はい。さらにキャリアアップを目指し、ITを掛け合わせたジュエリー会社に入社しました。そこでは、2.5次元俳優さんやアーティストさんのブランド立ち上げの手伝い、デザイン、販売、ファンミーティングの物販手伝いまでを一括で担当しました。
ジュエリーは初めてでしたが3Dプリンターを用いて形状見本を作ったり販売画像を3Dデータをレンダリングして撮影費用を抑えたりとアパレルとはまた違うアプローチでの物作りはとても面白かったです。
アナログな「ものづくり」と「デジタル」を融合させる面白い経験ができました。
「1人で悩まない」チームで課題を解決するNagisaの環境
──様々な経験を積まれた中で、Nagisaを選ばれたきっかけは何だったのでしょうか?
先にNagisaに入社していた知人の紹介で入社しました。
「Nagisaはすごく職場環境が良い」「これから新しいアーティストさんがどんどん参加してさらに面白くなる」という話を聞いたのがきっかけです。私自身、何か役に立てたらいいなと思いましたし、これまでは少人数の会社や1〜2人で働く環境が多く個人の負担も大きかったので、「チームで協力して働いてみたい」と思いエントリーしました。
──実際にNagisaに入社してみて、印象の変化やギャップはありましたか?
入社する前の期待以上に「Nagisaに入って本当によかった」と感じています!
一番の理由は、トラブルや課題が起きたときのチームの対応力と温かさです。入社直前くらいのタイミングから大きな案件に携わっていた際、プチトラブルのようなことが起きたんです。そのとき、すぐにリーダーの皆さんが集まってくれて、一瞬で対策を取ってくれました。
通常、少人数の環境だと「どうしよう、どうしよう」と1人で不安に押しつぶされそうになりがちですが、Nagisaでは「大丈夫な体制」をすぐ作ってくれたので、私はやるべき業務やトラブル回避に安心して集中できました。「この対応に応えなきゃ」と冷静にベストな方法を考えられたのは、入社してすぐに感じた大きな感動でしたね。
──部署の垣根を越えて、チームで守る体制があるのは心強いですね。
本当に助かりました。誰も怒ったり責めたりせず、みんなで同じ方向を向いて課題を解決していく会社なので、すごく働きやすいです。また、会社が若く未開発な部分や発展途上の領域が多いからこそ、自分たちの意見を言えて、変化していく様子を一緒に見られる楽しさもありますね。
予算内で「最高の一品」を作る。UXファーストなMDのこだわり
──現在Nagisaで担っているMD業務の内容や、仕事のこだわりについて教えてください。
現在は、事務所さんやアーティストさんと直接打ち合わせをして、思いを形にしていく仕事を多く担当しています。割合としては企画が約20%、生産管理が約80%というイメージです。
単に依頼されたものを作るのではなく、アパレル経験を生かして「グッズに見えないクオリティ」を意識しています。例えば布ものやキャップ、ネクタイ、ヘアバンド、パスポート風メモ帳など、普段使いしやすい生地の選定や実際のパスポートに寄せた細部の仕様に徹底的にこだわっています。
──具体的に、どのような工夫や提案をされているのでしょうか?
以前、ピクチャーチケットを作りたいという依頼の中で「高級感を出したいので、封筒に入れて送りたい」という要望をいただいたことがありました。日常生活を考えると、封筒は結局不要になってしまうのではと思ったので、高級感のある台紙を作ってチケットを挟む仕様を提案したんです。結果として、限られた予算内で非常にラグジュアリーな雰囲気を再現でき、大変ご好評をいただきました。
──単に言われた通り作るのではなく、手元に残る体験を捉え直して提案されているのですね。
限られた予算とスケジュールの中で最大限かっこよく、高級感があるように見せる工夫は常に力を入れている部分です。
これらの実現のために、社内のプロデューサーやデザイナーはもちろん、社外の工場さんとの関係性も大切にしています。日頃からコミュニケーションを密にして良い関係性を築いているからこそ、タイトなスケジュールのときも「森さんのためなら」と工場さんが協力してくださる。泥臭く感じるかもしれませんが、人との繋がりを大切にすることが良いプロダクト作りに繋がっています。
──事務所やタレントさんからの要望も様々あると思いますが、仕事をする上で大事にしていることはありますか?
タレントさんが作りたいものは、ご要望以上のクオリティでお渡しすることは意識しています。事務所さんやタレントさんは日々さまざまな企業とやりとりをされているので、その中でNagisaと作ったグッズが1番良かったなと思っていただけるよう工夫を凝らしています。
実際に、お取引の初期に比べてバリエーション豊富なグッズのご要望をいただけるようになったアーティストさんもいて、今まで作ったことのないグッズを作らせていただくことができるのはすごく面白いです。
トレンドのリサーチと、社内へ広げるオープンなコミュニケーション
──新しいアイデアを生み出すために、普段から意識して行っているリサーチなどはありますか?
毎週のように子供と一緒にグッズの参考になればとおもちゃ屋さんなどに足を運んでいます。自分でもガチャガチャを回しますし、趣味でクレーンゲームもやりますね(笑)
世の中にある面白いグッズや新しい梱包方法、台紙の厚みなどを常にチェックして頭に入れています。そうやってインプットしておくことで、タレントさんから「こういうのを作りたい」と言われたときに、すぐに具体的な引き出しを開けることができるんです。
──そうして得た知見や試作品は、社内でも共有されているのでしょうか?
はい!出来上がった試作品や良いサンプルは、デザイナーチームや他のMDメンバーにもどんどん見てもらうようにしています。平面のデザインが立体になったときの感動を共有したいですし、「うちの会社のグッズってクオリティが高いな」と社内全体で知ってほしいからです。
私たちが作ったサンプルがきっかけで他の案件にアイデアが採用されたり、ファンの方がグッズを楽しんで手に取る姿を見て新たな企画が生まれたりと、良い刺激が循環しています。フラットで風通しが良いNagisaだからこそ、こうした意見交換が盛んに行えるのだと思います。今後は、高価格帯の商品などの新しい領域にも挑戦し、タレントさんのステップアップになるようなアイテムを作っていきたいと考えています。
求めるのは「ものづくりが好きで、素直に楽しめる人」
──MDチームの雰囲気や、これからどんな人に仲間になってほしいかを教えてください。
MDチームは年齢も性格もバックグラウンドも全員バラバラですが、お互いを尊重し合っていてすごく和気藹々としています。困っている人がいればSlackや電話ですぐに「大丈夫?手伝うよ」と声を掛け合える温かさがありますね。
これから入ってきてほしいのは、スキルはもちろんですが、一言で言えば「純粋にものづくりが好きで、上がってきた商品を見て『可愛い!』と心から思える人」です。
──技術的なスキル以上に、プロダクトやエンタメに対するマインドの部分ですね。
はい。MDの仕事は日々ギリギリの戦いですし、納期やコスト調整など、大変な局面もたくさんあります。でも、上がってきた商品を見たときの感動や、イベント会場でファンの方々が嬉しそうにグッズを持ってくれている姿を見たときのやりがいを知っていれば、どんな苦労も乗り越えられます。エンタメだからこそ、作る側が明るく楽しく思いを込めて作ることが、ファンやタレントさんにも伝わると思っています。ものづくりを楽しめる方と一緒に働けたら嬉しいです!
日々の業務を完遂しながら、社内を雰囲気を明るくしてくださる森さんの、ものづくりと仕事に対する熱い想いやルーツを知ることができ、森さんのエネルギーの根源に触れることができる時間でした!
株式会社Nagisaでは、デジタルとリアルを融合させ、ファンとタレントに最高の体験を届ける仲間を募集しています。森さんのように、ものづくりへの熱量を大切にしながら、「最高のファン体験」を追求したい方。ぜひ一度、カジュアルにお話しませんか?
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