Marche株式会社は、
「子どもが『大人になりたい』と思える世の中を創る」
というミッションを掲げています。
この言葉だけを見ると、少しきれいに整った会社の理念のように見えるかもしれません。
でも、代表である僕自身は、ずっときれいに生きてきた人間ではありません。
どちらかというと、昔から集団の中でうまく馴染めないタイプでした。
周りと同じように振る舞うことが苦手で、空気を読んで正解を出すことも得意ではありませんでした。
みんなが自然にできることが、自分にはなぜかできない。
誰かと仲良くなったと思っても、自分だけがそう思っているのかもしれない。
そんな感覚を、小さい頃からずっと持っていました。
だからこそ、今、自分の人生にどこか生きづらさを感じている人に、Marcheという会社を知ってほしいと思っています。
孤独だった少年時代
ーー水島さんの原点には、どんな経験がありますか?
小さい頃から、自分はあまり集団に馴染めるタイプではありませんでした。
幼稚園のおゆうぎ会で「一番仲の良い友達」を聞かれ、毎日遊んでいた親友の名前を挙げました。でも、その子は別の人気者の名前を挙げたんです。
今思えば、その場の空気に合わせただけだったと思います。
でも、当時の自分は、それをきっかけに「自分は周りと少し違うのかもしれない」と感じるようになりました。
小学校ではあまり友達ができませんでした。スポーツも得意ではなく、人の輪に自然と入ることも苦手で、周りから見ると少し変わった子だったと思います。
そんな自分が憧れたのが、社長だった祖父の姿でした。いつもたくさんの人に囲まれ、頼られている祖父を見て、「社長になれば、自分にも居場所ができるのかもしれない」と思うようになったんです。
それ以来、「社長になるにはどうしたらいいか」を考え、誰もリーダーをやりたがらなければ手を挙げるなど、自分なりに"社長らしい行動"を意識していました。不器用なりに、自分の生き方を探していたんだと思います。
塾講師時代に見つけた、自分の居場所
ーーその後、人生の中で大きな転機になった経験はありますか?
大学1年生の時に、中学時代に通っていた塾でアルバイトを始めたことです。
大学に入ってすぐ、人間関係でうまくいかないことがありました。その時、「自分が本当に楽しかった場所はどこだっただろう」と考えた時に真っ先に思い浮かんだのが、その塾でした。
そこは、生徒一人ひとりに本気で向き合う先生たちがいる場所でした。受験の時期には、毎年、生徒のためにお守りを買いに行くような、本当に温かい塾だったんです。
自分も大学1年生から働き始め、主任を任せてもらい、教室運営にも携わりました。アルバイトではありましたが、子どもたちや教室のことを本気で考えながら向き合っていました。
インターンシップを始めることになり、途中で塾を辞めることになりましたが、塾長は大学卒業まで僕のロッカーを残してくれて、毎年の飲み会にも必ず声をかけ続けてくれました。
あの塾は、自分にとって「ここにいていい」と思える、初めての居場所だったんです。
ーーその経験が、Marcheのミッションにつながっているのでしょうか?
はい。かなりつながっています。
塾で子どもたちと話している中で、ある時、子どもたちが「大人になりたくない」と言っていることに強い違和感を覚えました。
自分は、本気でこの子たちに良い人生を歩んでほしいと思っていました。
でも、子どもたち自身は、大人になることに希望を持てていない。
それを聞いた時に、
子どもが大人になりたくないと思っている世の中って、おかしい
と思いました。
その時の違和感が、今のMarcheのミッションにつながっています。
インターン時代、成果と向き合う覚悟を学んだ
ーー学生時代には、事業づくりにも挑戦されていますよね。
大学時代は、会社をつくりたいという思いがありました。そのために学生団体を立ち上げ、イベントの企画・運営など、さまざまなことに挑戦しました。
ただ、最初からうまくいったわけではありません。多くの人や企業に協力していただき、本気で取り組んだイベントも、終わってみるとビジネスとしては成立していませんでした。
「頑張ること」と「事業として成果を出すこと」は違う。その現実を目の当たりにして、自分にはまだビジネスの力が足りないと痛感しました。
ーーそこからインターンを始めたのですか?
はい。イベントに来てくださっていた会社の社長に声をかけていただき、SEOメディアを運営する会社でインターンを始めました。
学生団体では代表として動いていましたが、会社では一人のインターンです。当然、最初から認めてもらえるわけではありません。提案をしても受け入れられず、自分なりに価値を出そうとしても評価されない。正直、毎日会社へ行くのがつらい時期もありました。
転機になったのは、会社の経営合宿に、自分だけ呼ばれなかったことです。理由を聞くと、「目標を達成していないから」と一言だけ返ってきました。
その時、「認められるのを待つのではなく、誰が見ても認めざるを得ない成果を出そう」と決めました。そこからは、とにかく成果に向き合い、誰よりも行動することを意識するようになりました。
今振り返ると、当時の自分は少し極端だったと思います。成果を追い求めるあまり、心身を削っていた部分もありました。だから、今のMarcheで同じ働き方をしてほしいとは思っていません。
でも、認めてもらうには、まず自分が成果を出さなければならない。その姿勢は、今も変わっていないですね。
営業への異動で学んだ、人と向き合うこと
ーーその後、別の会社に転職。マーケティングから営業へ異動した経験もあったと聞きました。
はい。
当時はマーケティングや事業づくりに携わっていました。ただ、事業や組織の方向性について意見をぶつける中で、営業へ異動することになりました。
自分としては事業のためを思って発言していたので、正直かなり悔しかったです。不貞腐れて、辞めようかと思ったこともありました。
そんな時、当時同じ会社で働いていた、現Marche CFOの齋藤さんから「水島にとって営業を1年やることは意味があると思う」と声をかけてもらいました。その言葉で考え直し、営業に本気で向き合うことにしたんです。
営業では、上司に本当に多くのことを教えていただきました。最初は、「どれだけ上手にサービスを説明できるか」が大切だと思っていました。
でも実際は違いました。
最後に選ばれる理由は、説明のうまさではなく、「この人と一緒に働きたい」と思ってもらえるかどうか。そのことに気づけたのは、自分にとって大きな転機でした。
ーーその後、九州で事業立ち上げにも関わったと聞きました。
はい。
営業を経験した後は、九州で新規事業の立ち上げにも携わりました。そこで出会った上司からも、大きな影響を受けています。
その方は、一見すると豪快な人なんですが、実は誰よりも相手をよく見ている人でした。
例えば、商談に同行する相手に合わせてヒールの高さを変えたり、上司やお客様が吸っているタバコの銘柄を覚えていて、さっと渡せるように全種類持ち歩いていたり。
細かいところまで相手のことを考え、自然に気配りができる。「本当に結果を出す人は、ここまで相手に向き合うんだ」と驚きました。
会社の方向性に納得できない部分もありましたが、お世話になった人たちのために、自分にできることは最後までやろうと思えたのも、この頃が初めてだった気がします。
はみ出しものこそ、Marcheで輝いて欲しい
ーー改めてMarcheには、どんな人に来てほしいですか?
器用に世の中を渡ってきた人だけが活躍できる会社にはしたくありません。
むしろ、はみ出しものこそ、Marcheで輝いてほしいと思っています。
周りと違うことに悩んだ経験がある人、自分の違和感や不器用さを抱えながらも、「誰かの役に立ちたい」と本気で思える人。
そういう人が、自分らしさを強みに変えながら挑戦できる場所でありたいと思っています。
もちろん、Marcheは決して甘い環境ではありません。
お客様の成果にも、数字にも、本気で向き合います。
でも、そのために自分らしさを押し殺してほしいとは思いません。
自分は何に違和感を覚えるのか。どんな未来をつくりたいのか。
そうした思いを仕事につなげながら、一人ひとりが成長していける会社でありたいと思っています。
子どもが大人になりたいと思える世の中を一緒に創たい
ーー最後に、この記事を読んでいる方へメッセージをお願いします。
僕はMarcheを通して、「子どもが大人になりたいと思える世の中を創る」というミッションを実現したいと思っています。
そのためには、お客様の成果に本気で向き合いながら、一人ひとりが自分の仕事に誇りを持てる会社でありたいです。
Marcheは、まだ完成された会社ではありません。
だからこそ、会社の文化も、事業も、働き方も、これから入ってくる仲間と一緒につくっていきたいと思っています。
自分の仕事を、ただの作業で終わらせたくない人。
誰かの事業や人生に本気で向き合いたい人。
そして、自分自身も仕事を通じて成長したい人。
自分らしさを隠さなくても、誰かの役に立てる場所はあります。
僕も、そうだったからです。
そんな方と、これからのMarcheを一緒につくっていけたら嬉しいです。
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