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※この記事は過去反響が多かった記事を転載しております。一部掲載当時とは状況が異なる箇所がございますのでその点ご了承ください。原文はこちらのサイトに掲載しております。
「テクノロジーの発明により、人の可能性を拡張する」を掲げ、2007年に創業した株式会社Helpfeel。スクリーンショット共有ツール「Gyazo」、ナレッジ共有サービス「Scrapbox」、検索型FAQシステム「Helpfeel」と3つのプロダクトを開発しています。
2021年3月には、5億円の資金調達を実施。Scrapboxはユーザー数が25万人(2022年6月)を超え、Helpfeelは着実に導入企業が増えるなど、成長を続けています。現在、さらなる事業拡大に向け、デザイナーとして活躍する人材の採用を強化しています。
Helpfeel社のデザイナーは今3名体制。今回は、開発部UIデザイナーの吉原建とマーケティング部デザイナーの山田皓子に、Helpfeel社との出会いや入社の決め手、働き方などを聞きました。
「細部までこだわる」 モノづくりに対する考え方への共感
はじめに話を聞いたのは、開発部UIデザイナーの吉原建です。プロダクトのみならず、自社ブランディングに関わるデザインなど、幅広い業務を担っています。
吉原:Helpfeel社のUIデザイナーは、他のデザイナーやエンジニアと密接に連携し、問題発見やプロダクトの改善を行います。モックアップを作成したり、必要あれば実装まで取り組んだりするなど、全体から細部に至るまでのユーザー体験を追求する役割を担っていますね。
吉原は、2010年まで家電メーカーで携帯電話のプロダクトデザインに従事。その後、慶応義塾大学大学院の政策・メディア研究科に入学し、修士号を取得した経歴を持ちます。
吉原:当時、iPhoneをはじめとしたスマートフォンの登場で、ソフトウェアに主役が移りつつあるなと感じていました。UIとソフトウェアの面白さに惹かれ、大学院で学ぶことに。そこで当社のCEOである洛西(らくさい)に出会ったんです。知識やスキルの習得という意味でも、大学院の2年間は大きな役割を果たしてくれました。
Helpfeel社との初めての接点は、業務委託で担当した「Gyazo」のアイコンデザインでした。当時、入社は意識していなかったものの、洛西やHelpfeel社のエンジニアと話す中で、モノづくりに対する考え方や、Helpfeel社のプロダクトの成長性に触れたといいます。
吉原:あるとき「Gyazoというプロダクトをリリースしたんだけれど、そのアイコンデザインをお願いできませんか?」と声をかけられて。Helpfeel社に興味もあったので、一度やってみることにしたんです。一緒に仕事をする中で、議論がしっかりとフィットする感覚がありましたし、同じ方向を見てモノづくりができそうだなと感じていました。自分たちが作るプロダクトに「細部までこだわろう」という熱量も伝わってきて、会社が持つ哲学やポリシーに共感したのを覚えています。
その後、吉原は他社でiOSアプリの開発を経験し、2015年にUIデザイナーとして入社しました。印象的だったと話すのは、Helpfeel社のプロダクト開発において「プロダクトアウト」が採用されていること。市場の動向やユーザーの要望ありきではなく、まずは作り手が良いと思うものを作り、需要のある市場やユーザーに対して最適化していくという考え方です。
吉原:入社当時は、「自分たちはこれが欲しいんだ」というメンバーの強い意思を感じて、「これだけ作りたいプロダクトがあるのはすごいな」と思った記憶がありますね。プロダクトアウトの考え方にはメリットもデメリットもありますし、近年のトレンドとしては逆の「マーケットイン」のほうが重要視されることが多いです。ただ、Helpfeel社は作りたいプロダクトについての熱量と発想力がある優秀なエンジニアが集まっていたからこそ、他社がなかなか参入しづらいユニークなものができていると考えています。
プロダクトアウトに関する思想がよく表れているプロジェクトの一例として、「Scrapboxのテーマカラーリニューアル」について、吉原は話してくれました。リニューアルにあたり「そもそもScrapboxとは?」という議論から始めたそうです。
吉原:例えば、マーケットインのやり方だと、まずカラートレンドの調査などをすると思います。一方で、私たちのチームは「Scrapboxは考えるためのツールだよね」とか「質の高い文房具みたいな」など、それぞれが持つコンセプトワードを出すことから始めるんです。その後に、やっと「質の高い文房具なら、どんな雰囲気、カラーにしていくべきか」という話をします。最初から色の候補を提示するのではなく、言語化しながら互いの認識を合わせて意思決定するのは、Helpfeel社らしいカルチャーだと思いますね。
フルリモートでも、建設的にフィードバックし合える組織
次に話を聞いたのは、マーケティング部デザイナーの山田皓子。大学でデザインを学んだ後、広告代理店やスタートアップにてディレクターを経験した経歴を持ちます。出産をきっかけにフリーランスに転向し、2021年5月に正社員としてHelpfeel社に入社しました。
山田:Helpfeel社と出会ったのは、フリーランスや副業したい人向けの案件マッチングサービスです。はじめは業務委託でバナーやLP制作を担当していました。その中で記憶に残っているのが、吉原とのやりとりの中で、「何かやりたいことがあれば言ってくださいね、いろいろやりましょう!」と言ってもらったこと。業務委託を“外の人”として捉えるのではなく、チームメンバーとして受け入れてくれている感じがして、嬉しかったですね。
関わり始めた当初、正社員になることは考えていなかったという山田。しかし、徐々に「もっとコミットしたい、Helpfeel社ならフルタイムで働けるのではと考えるようになった」と話します。その背景には、どのようなきっかけがあったのでしょうか。
山田:制作したものに対するフィードバックや、プロジェクトを進める中でのやりとりが建設的でやりやすかったし、何より楽しかったんです。「信頼できるメンバーだ」と感じたのも大きいですね。私は妊娠中に体調が悪く、仕事が思うようにできない自分に落ち込むことがあって。今後子育てをする中で同じような経験をしたくないと思い、今は正社員を目指すのをやめようと思っていました。でも、何かあってもHelpfeel社のメンバーになら率直に相談ができるなと感じて。それで私の方から、正社員を考えているとを申し出たんです。
フリーランスから社員になった後、山田は従来の業務範囲に加え、イベント出展で使うパンフレットや展示パネルの制作など、オフラインの制作物デザインも手掛けるように。Helpfeel社は全社的にフルリモート/フルフレックスでの働き方を採用しており、SlackやScrapboxなどを活用して日々の仕事を進めています。他部署のメンバーとの関わりも増える中で、「コミュニケーションの面で不安は感じなかったか」と聞くと、次のように答えてくれました。
山田:チャットベースのコミュニケーションですが、みんな感情表現が豊かで、助かっています。入社した直後もスタンプやコメントで「ようこそ!」と歓迎してくれたし、仕事に対するフィードバックも「いいね!」といつも前向きな形でしてくれます。それぞれの仕事場からテキストを打ち込む形の会話ですが、業務を進めるうえで不安は感じないですね。
また、Helpfeel社に入社してから担当した印象的な仕事として、プロダクトのHelpfeelで「2021年度グッドデザイン賞」を受賞した際に制作した展示物を挙げます。山田にとって、意志を持ってデザインを進める大切さに気付いた仕事でもありました。
山田:グッドデザイン賞に応募するにあたり、審査員に短い時間でプロダクトのHelpfeelの魅力を伝えなくてはなりません。吉原やマーケティング部のメンバーからフィードバックをもらいながら制作を進めていたのですが、「最終的にどうするかは、山田さんが決めていいんですよ」と声をかけてもらい、はっとしました。それまではフィードバックをもらったら「確かに……」と思い、素直にデザインに組み込むことも多くて。でも今回は、自分が主担当のデザイン制作。フィードバックされた部分について検討しつつも、最終的には「自分が良いと思ったもの」を作ろうと思ったんです。Helpfeel社の自律的なマインドを学んだプロジェクトでした。
裁量を持って主体的に取り組みたいデザイナーを募集中
スタートアップでありながら、Helpfeel社の平均年齢は34歳。Helpfeelに集まるメンバーを、山田は「大人だけど、少年の心を忘れていない人たち」と表現します。それぞれが自律しながら、フルリモートベースでも安定と挑戦の両方を兼ね備えた環境なのも特徴の一つです。
吉原:オフィスは東京と京都にありますが、メンバーは全国にいて、入社時もオフィスに出社しません。フルフレックスなので通勤に使っていた時間を、子どもの保育園の送り迎えに使えますし、急に子どもを病院に連れて行かなくてはいけないときも柔軟に対応できます。
山田:オフィスに集まらないスタイルに不安を感じる方もいるかもしれませんが、オフラインで顔を合わせる機会も定期的につくっています。チームビルディングの機会なら会社が交通費を負担してくれる制度があるので、先日もマーケティング部で東京オフィスを訪れました。仕事に関係ないことを含めて、顔を合わせて話すのも大切だなと感じています。
フルリモート、フルフレックスで働くイメージが少し湧いたでしょうか。最後に、どのような方と一緒に仕事をしたいか、応募を検討している方へのメッセージを聞きました。
山田:マーケティング部のデザイナーは、知識やスキルはもちろんですが、どんなものを作ったのか、デザインの裏側にある意図をしっかり言語化しながら、相手に伝えるスキルが求められます。これはデザインに限らず、SlackやScrapboxなどを通したテキストコミュニケーションが多いHelpfeel社だからこそ、より大切にしてもらえると嬉しいなと思っています。
吉原:Helpfeel社のUIデザイナーは、問題発見能力が強い人が向いていると考えています。デザイナーなら、プロダクトに触れる中で「ここ気になるな」「ここが我慢ならん」という部分が出てくると思うんです。つまり、強いこだわりがある人ほど活躍できるのではないかなと。アイデアを否定するようなことはないですし、むしろ積極的に取り入れるカルチャーがある組織だと思うので、裁量を持って主体的に取り組みたい人とぜひ一緒に働きたいです。
Helpfeel社では現在、デザイナーとして一緒に働く仲間を募集中です。少しでも採用に興味を持っていただけたら、こちらからご連絡ください。