ÉHON INC.創業者であり、代表取締役CEO・国則圭太が掲げる「大切な人との心をÉHONでつなぐ」という理念。現在、ÉHON INC.ではこの理念に共感した仲間たちが事業を進めています。夢を追う起業家として、社員を守る代表として、そして、子を持つ親として、国則がÉHON INC.に込めた想いとは。今回は、インタビュー形式でÉHON INC.の創業秘話を聞き出します。
国則圭太
1981年3月20日生まれ。東海大学工学部卒業後、専門学校を経て広告制作プロダクションでデザイン制作に従事。その後、イベント制作会社で空間デザイナーの仕事に就く。
2012年に個人事業主としてアッタデザインを創業。2015年に法人化し、株式会社アッタデザインを設立。2019年、同社の独自サービスとして『オーダーメイド絵本ギフトサービスÉHON INC.』をリリース。2022年、同サービスを事業としてスケールすべく、ÉHON INC.株式会社を設立する。
きっかけは父としての目線から。“大切な人に絵本を贈る文化”の創出を目標に事業スタート
―もとはアッタデザインのコンテンツのひとつだったÉHON INC.の事業。サービスを始めるきっかけはどういった経緯があったのでしょうか?
アッタデザインを立ち上げてから、ずっと「クライアントワークではなく、自社サービスをつくりたい」と、考えていたんです。何をつくろう、と思案するにあたって、「子どもに自慢できるサービスがいいな」と、ぼんやり思っていて。社員にもアイデアを募りながら、あれはどうだ、これはどうだ、と考えていました。そこでヒントになったのが、“絵本の読み聞かせ”だったんですね。
―どのようなヒントを得たのでしょう?
子どもって、毎回同じ絵本を持ってくるんです。お気に入りのやつ。子どもは喜ぶんですけど、逆に大人の方が飽きるんですよね(笑)。で、自分も楽しめるように工夫する。それが、“絵本の登場人物を子どもの名前にする”ことだったんです。これをやってみたら、子どもが自分の名前を耳にするたび大喜びするようになって。「もしかすると、“子どもが主役の絵本”って、親からも、子どもからもニーズがあるのでは」と、思ったんです。
―なるほど、そこで絵本のサービスにつながるわけですね。
“絵本”というテーマが決まったとき、「文化をつくることができるサービスにしたい」と思いました。僕の中で、アンパンマンって最強で。最初に「あんぱんまん」という絵本が作られて以来、アニメ化されて、グッズも作られて、今でも子どもが喜ぶコンテンツの最前線を走り続けている。「子どもはみんなアンパンマンが好き」って言い方をしても過言でないほどに、人々の中に根付いている“文化”なんですね。僕も、そんな“文化”をつくりたい。むしろ、アンパンマンを超える文化を作ってやろうと思いました(笑)
―大きく出ましたね(笑)。具体的に、どのような文化を?
“大切な人に絵本を贈る文化”です。誕生日とか、記念日とか、そういった特別な日でも、そうでない日でも、大切な人へのギフトを考えたとき、真っ先に浮かぶ選択肢が絵本になる。バレンタインデイにチョコレートを贈る、みたいな。「絵本を贈ることで、想いを伝える」ということが当たり前に行われる世の中をつくりたいんです。単純に“贈るだけ”、“読むだけ”では終わらず、そこで生まれるコミュニケーションを大事にしたくて。もしかしたら、読み聞かせによって親子の仲がちょっと良くなるかもしれない。それによって夫婦の会話が増えるかもしれない。子どもが大人になったとき、親と同じように、自分の子どもに読み聞かせをしてあげるかもしれない。その頃には、“告白するなら、絵本で”という価値観が当たり前になっているかもしれない。絵本をただのギフトではなく、“想いを伝えるツール”として世の中に浸透させる。それを形にするために、「フルオーダー絵本ギフトサービスÉHON INC.」をスタートさせたというわけです。
未知への探求心が原動力。求めるは“思考”と“ワクワク”が止めどなき人材
―ÉHON INC.の絵本に贈る人からのメッセージを書く部分があるのは、そういった想いがあったからなんですね。そうして2022年にはÉHON INC.株式会社を設立して、本格的に事業として動きだします。
こうした文化を生み出していくためには、多くの人に知ってもらわなければなりません。当然のことながら、ヒト、モノ、カネ、すべての面で強化していくことは必須です。僕自身も、社会人大学に入学するなどして、ÉHON INC.を事業としてスケールしていくアイデアを模索しました。で、結論としては何をするにも、先立つものとしてお金は必要だな、と。昔は資金調達の方法って銀行の融資以外はほぼ選ばれなかったけれど、今は色々な人が多様な方法で調達をしていてる。様々な事例を調べていくうちに、IPOを目指すのがシンプルかつ夢がある。加えて人に伝えやすい。そう考えて法人化を決めました。
―創業期のメンバーは、旧知の仲だったのでしょうか?
そうです。設立前から「誰に仲間になってほしい」という目星はつけていて。「僕が見ているのは、こういう世界だ!」、「事業として、こんなに大きくなるんだよ!」、「社会貢献にもなるんだぜ!」。役員含め、今、一緒に事業を進めているメンバーは、こんな感じでひたすらアツく口説いて落としたカタチですね。“飲みにケーション”で鍛えられた世代なんで、真っ向からの直球勝負しか知らなくて(笑)。でも、結果的にこの方法で想いに共感して仲間も増えているし、出資してくれる方もたくさんいる。付け加えるなら、人と人のコミュニケーションを促進するサービスをつくっていく会社なので、オンラインだけでなく、オフラインでの関わりも大事にして、人を巻き込んでいきたいとは思っていますね。
―今後は、どのような人に仲間になってもらいたいと思っていますか?
自分自身の“思考”を持っている人に入ってきてほしいですね。アイデアひとつ出すにも、「自分がイイと思った。だから提案する」という人だったり、会社のやり方に対して疑問をもったら、「それ、どういうこと?」と疑問を呈する人だったり。そういった、明確に自分の考えを持って関わってくれる人が、いまのÉHON INC.には必要です。逆に、「言われたことだけをやります」という、受け身の姿勢だと厳しいかも。それより、「成長したい!」と上昇志向のある人を大事にしていきたい。きっと、そういう人は、今いるメンバーとも相性がいいと思いますよ。
―では、今後の展望についてはどのようにお考えでしょうか?
絵本ギフトサービスとして始まったÉHON INC.ですが、単なる“絵本屋さん”で終わるつもりはありません。現在、主力サービスであるアバター絵本ギフトの「アバターシステム」。これを、メタバースやNFTなども絡めながらブラッシュアップして、“アバターコミュニケーションサービス”を展開していくことを考えています。例えば、ユーザーが作った自分のアバターで、他のユーザーと交流できる。クリエイターとつながってコミュニケーションをとることもできる。そういった、受け手と作り手が互いに交流し、深まり、新しいものを生み出していく場を形成し、サービスとして提供していきます。最終的には、デジタルとリアルを融合させて、世界中の人たちと繋がることができるテーマパークをつくりたいですね。“ÉHONランド”みたいな。なんか、響きだけでワクワクしませんか(笑)。
そのように、他にはないコンテンツをつくって会社を大きくして、世の中の多くの人が抱えているコミュニケーションエラーの解消、人間関係の構築といった課題解決のサポートができればと考えています。
―最後に、この記事を読んでいる方へメッセージをお願いします!
僕自身、40歳を超えた“いい大人”ではありますが、常に少年心を忘れないでいたいな、と思っています。人との出会い、知らない世界、高い壁への挑戦、そういった未知の領域に探求心をくすぐられて、ワクワクする。縮こまることなく、飛び込んでいくことが一番の喜びなんです。ÉHON INC.のメンバーも、そんなワクワクを大事にする、“気のいい大人”たちばかりです。まず、目指すは2027年のIPO。高い目標ですが、自分の力と可能性を信じて、一緒に泣き笑いしながら目指していってくれる人と出会いたい。この記事をご覧になって興味がわいた方は、ぜひ応募してください!