株主が語る、CLAS(クラス)への期待とは!?
2021年9月、CLASは総額約21億円の資金調達を実施いたしました。
<プレスリリース>
CLAS、総額約21億円の資金調達を実施。「サブスクリプションサービスのマーケットプレイス」へ
~採用を強化し、循環型でサステナブルな「ものを捨てない社会づくり」実現を加速~
今回は、CLASに出資を決めていただいた株主の方にインタビューを行いました!
CLASのボードメンバーインタビューはこちらをご覧ください。(第1回、第2回、第3回)
<お話を伺った、株主の方>
株式会社グロービス・キャピタル・パートナーズ プリンシパル 野本 遼平氏
グロービス・キャピタル・パートナーズのスタートアップ支援メディア「COMPASS by Globis Capital Partners」の久保との対談記事もぜひご一読ください!
サーキュラー・エコノミーの先にある、ものを捨てない社会─CLASが目指す、新しい文化創造
─まず、CLASおよび久保と出会ったきっかけを教えてください。
久保さんとは2019年6月頃、スタートアップ界隈の集まりで知り合い、意気投合しました。
─CLASへの印象はどうでしたか?
僕は元々ミニマリスト思考で、極力ものを持ちたくないんです。家具を組み立てるのもダルいし、捨てるのはより面倒くさいし、「借りられる」という UX(顧客体験)はそもそもいいなと思っていました。
CLASは創業当時から裏側のオペレーションなどかなり緻密に設計しているのを聞いて、返却品を再利用する事で、利幅薄い中での大量売り切りみたいなビジネスモデルから脱却できるのは、すごく面白いなと最初から感じていました。スタートアップなので、当然成長していく前提で、久保さんが目指す世界の実現に向かって行くのも面白いなと。
─実はかなりCLASのヘビーユーザーとうかがいました。
そうですね。どんどん増えている感じですね。今はデスク、本棚、ダイニングテーブル、チェアなど、いずれサイズアップが必要なものを中心にレンタルしています。
まずは在宅ワークが始まり、デスクを借りました。そこからさらに、子どもが産まれたことでライフステージの変化があり、間取りの変更が強制的に発生しました。子どもには物理的な「本」に触れて欲しいので、本棚を買うかどうか検討したところ、まずは小さな本棚を借りて、将来的に本が増えて収まらなくなったら大きい本棚に変えようと思い、CLASで借りることにしました。
そして、先月引っ越したタイミングでダイニングテーブルを買うかどうか悩んだ末、既にデスクや本棚で交換できる気楽さを体験していたので、ダイニングテーブルも結局CLASで借りました。
実際に購入すると、「なんか違うな~」と思いつつも使い続けないとですし、テイストを変えたり、サイズアップがいずれ必要かと思うと、買うよりも借りたいですね。
チェアも借りていますが、来客があれば必要だけど、そこまで呼ばない可能性もある。チェアは畳んでしまえる訳でもないし、余ったら置き場所にも困る。使わないなら置いておかず、返したいですよね。
一度借りると、家具を「借りる」ハードルが下がると同時に、「買う」ハードルがあがり、よっぽど気に入らないと買うという決断に至らなくなりました。そんなこんなで、結果的にCLASでかなりのアイテム数を借りてますね。
僕の場合、在宅ワークの開始と子どもが産まれたことで、家具を入れ替えましたが、そういった変化がない限り、ある日突然ダイニングテーブルをレンタルしようとはまだならないですよね。新生活を始める、リモートワークになるなど、「家具が入れ替わる瞬間」をどう捉えるかがポイントで、事業のひとつのキモかも知れません。
─CLASをどう評価して、今回の出資を決めていただいたのでしょうか?
出資前からCLASで家具を借りていた事もあり、実体験として「所有しない利用」の身軽さ、快適さを感じていました。
そもそも部屋は借りているのに、家具だけ購入にこだわる必然性は全くないのではないかと思います。中には「人が使ったものはイヤ」という方もいますが、それだと賃貸にも住めないですよね(笑)。家具や家電を借りるのはありえないという方もまだまだいるとは思いますが、社会が進む方向をどう信じるか、ではないでしょうか。
日本の政令指定都市はどうしても部屋が狭いことが多く、とりわけ家具のインパクトが大きいですよね。中長期的な目で見て、もっとニーズが高まるのではないかと感じています。
車もそうなってきていると思うのですが、「乗る」という機能だけであればカーシェアで良くて、購入するのは「このメーカーのこの車種がカッコいいから乗りたい」という所有欲ですよね。家具もハイブランドでオシャレで資産価値があるものは「買う」という選択が残ると思いますが、「座る」、「ご飯を食べる」、などは機能なので、今後は「利用」の方に比重が寄って来るのではないかと思います。
30年スパンで見たら「所有しない利用」が定着すると感じていたこともあり、それがこの先5年後、10年後になるかはわかりませんが、方向性として間違えていないと感じ、出資を決めました。
─最後に、これからのCLASに期待することがあればお知らせください。
CLASは利便性や商品数、価格など、まだまだ伸びしろがあると感じています。安く買って不要になったら捨てるという感覚がある方だと、まだ「買う」という選択をすると思うので、引き取りや処分を含め、そこにどう近づけるか?まずはユーザーにとってより良い利便性を追求し、すぐ借りれるすぐ返せる、しかもお手頃といったサービスの実現を期待します。
スケーラブルな仕組みを作った会社はあまりなく、CLASはすごく重要な取り組みをしていると思います。CLASは「家具屋さん」ではなく、物流、オペレーション、インフラがとても重要なビジネスで、CLASのメンバーひとりひとりが、「新しい社会のインフラ」を創り上げています。
大統領がNASAに行った際、清掃員に「あなたは何をしているんですか?」と話しかけたら、清掃員が「人類を月に送る手伝いをしてるんです」と答えた、というエピソードがありますが、CLASもまだ誰もやっていないサーキュレーションエコノミーのビジネスモデルを発明しているチームだと思うので、その気概でガンガン事業を拡大させて欲しいし、質も向上させて欲しいですね!
「家具・家電のサブスク」といった似たようなサービスも増えて、比較される事も多くなるかも知れませんが、結局は「自由」というUX(顧客体験)を実現するための開発、発明しているチームなので、あまり横を見ても仕方がないし、意味はないと思います。
CLASが実現したい世界に向かって、借りやすいか、返しやすいか、欲しいときに借りられるのか、必要なときにちゃんと認知してもらえているのか、そこに全力投球して欲しいですね。