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【役員インタビュー#3】CTOとして効率化&自動化を進め、CCIのさらなる成長に寄与したい。

今回は、CCIの執行役員を務める小櫻さんにインタビューしました。

CCIに入社されるまでのキャリアから、執行役員まで任命されるに至ったこれまでの取り組み、今後の展望までお聞きしました。CCIでの新たなキャリアを歩もうとしている方、そして新卒入社を考えている方、どなたにとっても有益かつ貴重な内容になっています。

是非、最後までお楽しみください!

▶目次

①波乱万丈なキャリアを経て、CCIの執行役員へ。

②少しずつデータを蓄積し、効率化・自動化を実現したい。

③CTOとして、全社が成長できる道しるべを。

波乱万丈なキャリアを経て、CCIの執行役員へ。

本日はよろしくお願いします!まず自己紹介をお願いします。

CCIの執行役員を務めております小櫻と申します。本日はよろしくお願いいたします。

私は寄り道組で、デザイン系の専門学校を卒業後、デザインの受注生産を行うメーカーに勤務しておりました。そこでは、デザインしたものをサンプルにし、展示会に出すところから、受注したものを中国に発注し、製品を輸送して、在庫管理するまでの一連を学んでいました。

しかし、朝から晩まで働き詰めでしたが、業務の負荷に対して、やりがいと報酬が割には合っていませんでした。そのため、少し別の形で手に職を付けたいと思い、Webの制作を行う企業と自動車レースの運営を行う企業の、2足の草鞋でアルバイトをし始めました。前者は、紙媒体のデザインとホームページの作成を同時に行っている製作会社で、後者は自動車レースの事務局を担当する会社で、レース参加者のスケジュール管理を含め、運営全般に携わっておりました。

その後は、どのようなキャリアを歩んでいらっしゃったのですか?

HTMLを触り始めた2006年頃、もう少しプログラミング領域の学びを深めたいと思い、SIer企業に転職をしました。プログラミングの世界で、朝から晩までITエンジニアとして働いており、銀行統合案件や保険の電子カルテなどのプロジェクトに携わっておりました。

その後、2010年にCCIの子会社であるクライテリア・コミュニケーションズに入社をしました。入社後は、前社と同じくプログラミング領域を担当していたのですが、ネットワークやサーバー構築の経験がなかったため、1から学びながらデータセンターで広告配信サーバーの組立などを行っておりました。

2011年にCCI入社後は、広告系のプロダクト開発・運用、そして運用型広告のレポートソリューションの開発に携わっておりました。CCIのサービスエンジニアとして、当時私が担当していた一部のサービス構造は、海外のプロダクトを専属代理店として販売するという仕組みになっていました。そのため、海外のプラットフォームのサポートエンジニアという特徴的な形式で、グローバルサービスをローカライズすることの新鮮さを感じながら取り組んでいましたね。

2019年にはVOYAGE GROUPとCCIの経営統合が行われたため、CCI側のプロダクトの統廃合や構成変更設計等をしながら業務の効率化やデータ活用に注力するような開発組織の運営に、ディビジョンマネージャーとして携わっていました。

広告業界にCTOがいることが驚きだったのですが、現在テクノロジーディビジョンではどういった事業を行っていらっしゃるのですか?

テクノロジー・ディビジョンでは、広告プランニングと運用型広告の効率化、そして配信レポートソリューションの提供が主な業務になっています。様々なプロダクトを扱いながら、社内の業務効率の向上を促進する役目を担っています。

注力しているのは、アプリケーションを通したデータ入力や設定の自動化、効率化です。広告運用では、ミスや手間の掛かる難易度が高いアクションが付き物です。実際、CCIが取り扱う機能豊富な広告ソリューションの多くが設定や設計の内容が難しい上に、ターゲットを軸に配信することもあれば、予算を軸に配信することもあり、細かい部分で様々な変更点が生じます。そのため、配信設計や関連するコミュニケーションを一括して、アプリケーションを通じ自動化、効率化している形になります。

今後も広告配信サービスには様々な機能が増えていくと思うので、プランニング担当者も想定していた機能が不足していたり、実際プラットフォーム上で設定しようとしても情報が足りず、設定できないことがあります。そういった情報をシステムでチェックすると、プランニング時点で設定できないことがあると分かったりもします。

正直、広告出稿を行うプロダクトを利用するために、別の効率化と自動化を図るためのアプリケーションツールも使うという非常に悩ましいところではあるのですが、提供しているプラットフォーマーの仕様が複雑になればなるほど、人の頭の中だけでは整理できないことが沢山あります。現状はできていないのですが、今後は「このプランニング内容や傾向については、この運用設定が効果的」と言うように、プランニングの対応をしながら運用設定のレコメンドを受けられる状態にし、業務効率化を進めていきたいと考えています。

少しずつデータを蓄積し、効率化・自動化を実現したい。

テクノロジー・ディビジョンという部門であることから、社内で感じる不便な点や非効率な点から色々事業が生まれると思うのですが、今後の構想などはありますか?

現状は、新たなデータ活用方法を見据え、多種多様な事例をデータとして溜めているフェーズになります。今後は、設定内容の成功事例と失敗事例をデータとして見える状態にし、「この条件の案件なら、こういう提案の準備をしておこう」という運用設定以前のプランニングや活動計画に対してレコメンドできるようにしていきたいと考えています。具体的には収益の高い案件にはより能動的にリソースを割くことができるようになると良いと思いますね。レポーティングにおいても情報収集の一環でROI分析を行い、データを蓄積させることで、コストを考慮した提案ができるようになると考えています。このようにデータを活用した提案をするというざっくりとした構想はありますね。

そのためにも今は、まだ収集し切れていないデータやプランニング情報を一箇所に集める水道管を繋げるようなフェーズにいます。

広告会社には、開発部隊は在籍しているものなのですか?

現状だと数の違いはあるかもしれないですが必ず在籍されていると思います。自ら広告出稿する会社でなくても、先程お話したようにデータの収集と活用を検討していると思います。そのため、広告会社には業務効率化分析のためのエンジニアが在籍していると思います。

実際、CCIのエンジニアの方々はどのようなモチベーションで入社されている方が多いのですか?

大きく2つに分かれます。テクノロジーディビジョンには、広告をどういう人が見ているのかを分析し蓄積したオーディエンスデータ、俗に言うビッグデータを扱える人が多く、データ分析したいっていう人と、沢山のデータを効率的に扱う能力を培いたいという方が多いと思います。

また、この部門では本来は人がわざわざやっているものを自動化したり、効率化する能力が求められるので、ワークフローを分析してコンサルティング視点でアドバイスや再設計などBPR提案したい方やRPAというロボットを使い、自動化するためのツール開発を行うスペシャリストが多いと思いますね。

技術的なスキルで言うとどのくらいのレベルを条件にしているのですか?

技術スキルだと開発経験が3年~5年はないと基本的に難しいと思います。

ですが、あまり開発言語を特定しないというのがCCIの方針ではあるので、その点は自由度は高いですね。

技術ももちろん必要だと思いますが、性格的にはどのような方が向いていると感じていらっしゃいますか?

1番は、先ほど申し上げた通り作業が非効率であったり、課題が多いため、自分自身でワークフローを理解することが非常に大切だと思います。そのため、おせっかいでありつつも、どれだけ自分事化できるか、そしていい意味で首を突っ込むことが出来る方が向いていると思いますね。業務の状態を把握するのはもちろん、仕組みを作って終わりではないので、使い手のホスピタリティを重視して取り組むことが求められます。

また、社内の広告運用担当から「1人で早く終わらせることができ、夜中までやらなくてよくなった」とか、「失敗する不安から逃れることができた」という感謝の声を直接頂くことは多いため、ユーザーがどれだけ恩恵を受けたか、肌で感じられる点にはやりがいを感じますね。

ただ、一方でいざ作ってみたらサービスの恩恵を受けたのが少数というシチュエーションもよくあるので、事前にどれくらいの規模感でニーズがあるのかという見積もり能力が足りないと、難しい仕事ではあると思います。その点も考えられる方が成果を出していただけると思いますね!

どの広告会社にもエンジニア部署があるということですが、その中でもCCIの”テクノロジーディビジョン”の差別化ポイントは何なのですか?

CCIが持っているクライアントとメディアの種類や業種は非常に幅広いので、悩みも千差万別で課題も沢山あります。多岐にわたる課題をどう解決するかという柔軟性も求められる反面、先程申し上げた特定の業務が改善されるのではなく、業務全体が解決されるような解決策を提示できると非常に大きな成果が出るので、その難しさが差別化ポイントであるかなと思いますね。

CTOとして、全社が成長できる道しるべを。

次に、デザイナーとして入社し、今ではCTOを務める小櫻さんですが、CCIで働く中で大切にしていることなどはありますか?

正直なところ、まだまだできてないことが多く、早く改善しなきゃいけないことの方が多いというのが現状です(笑)。年齢的には上の分類なのですが、CTOという肩書でバッチリかと問われた時に、まだできてないところが多いかなという印象の方が強いです。

そのため、情報収集を含め他のCTOに相談し、同じ立場にいる方の意見を聞いて学ぶことは非常に大切にしています。移り変わりの激しいのが広告業界で、常に最先端を走る企業がCCIです。そのような企業のCTOを務めている以上、視座を高く持ち、「今」ではなく「未来」を見据えて、挑戦し続けることは心掛けています。

開発は今でもされているのですか?

最近はやっていないですね。ただ、手を動かさないと話に付いていけなくなるというのと、エンジニアに関しては、「分からないまま言ってる」ことがすぐ分かっちゃうので、休みの日に勉強するようにしています。

テクノロジーディビジョンの今後の目標、ビジョンをお伺いできますか?

1番は、やはり業務のデータを活用してレコメンド機能を作ることですね。そのために、今はデータを集めて見える状態にするというのが目標です。

最近の話で言うと、生成AI等を活用し手を動かさなくても良い範囲は自動化していきたいと考えています。ただ、まだその領域も含め調査段階なので、プランナーと連携してヒアリングしながら進められると良いかなと思っていますね。

最後に、個人的な目標、ビジョンについてお伺いできますか?

VOYAGE GROUPとCCIが経営統合しましたが、CCIはエンジニア領域の知名度はまだまだだと感じています。クオリティは日々向上してきているので、それ以外の内面的な成長意欲や対外的な認知度の向上心を持って成長していかないと、CCIの本当の強みが出せないなと思っているので、その点が私の課題かなと考えています。

CTOという立場なので、私の所属しているテクノロジー・ディビジョンだけじゃなく、他の部門でエンジニアとして働いている方と一緒に力を合わせ、意識高く成長できる環境にしていかないといけないと感じています。

そして、改めてCARTAの中の様々な強みを融合していくことで、これまでにないプラスアルファの価値提供ができるようになるのではないかと思いますね!

本日はありがとうございました!

こちらこそありがとうございました!

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