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何のためにつくるのか、意思を持って判断したい – 執行役員 阿部 卓也

フォーデジットに新卒で入社して9年が経ちました。もともと大学時代にバイトをしていた会社でWebコーディングやプログラミングを本格的に始めました。大学では哲学科で、情報哲学やデザイン論を学んでいたので、それに近い要素も感じて分野を跨いで実装できたら格好良いなと思っていました。就職活動でフォーデジットを紹介されて面接に行ったら、世の中には面白い人たちがいるんだと思って、さらに最初に決まって、ここでいいやと軽い気持ちで決めました。

フォーデジットに入社してから見えてきたこと

最初はいわゆるHTML・CSSを書くことからスタートしましたが、すぐにサービスデザインチームにアサインされて、少人数のチームでプロジェクトに参加することになりました。2年目ぐらいでいきなり大手メディアの生放送連動メディアのプロジェクトで、クライアント先で長時間対応したり、プロジェクトリーダーが不在の時の担当をしたり、当時からするとわりとハードルが高いポジションでなんとかするみたいな感じでした。突然「上海行ってきて」って言われたり。

そんなこんなでいろいろなプロジェクトに巻き込まれる中で、フォーデジットが持っているアクティブな姿勢を身につけていきました。時間と共にプロジェクト規模もどんどん大きくなり、それに応じて理解すべき範囲も増えていきました。

単純にコードを書いてるだけだと良し悪しも判断できないというのは、この頃から肌で感じるようになってきました。大きな案件だと数十人関わっていて、数千万のお金がかかっている、そんな世界が自分の判断だけで変わってしまうわけで、その判断ができるようになるためには理解できてないといけないことが多くあって、それこそ自分1人の力でできることだけでは難しいことも分かってきました。

本当の意味で人に向き合うこと

今は、フォーデジットの執行役員としてプロジェクトの最初の方の技術的な検証や提案、見積り、実装の最終的な砦的な役割を担っています。執行役員の前に、そもそも最初にマネージャーになったときに、一体何をするべきなんだろうか、という疑問を持ったことがあります。よく考えたら上長であった西垣さん(取締役CTO)から、自分が考えていたマネジメントをされたことが一度もなくて(笑)。やられたこともないし、やったこともない、みたいな感じになりました。

ただ、改めて考えてみると、人に対するケアをしている・されてるかどうかより、マネージャーや責任のある人たちが、自ら最前線に立って引き上げていく姿が見えてきて「ああ、マネジメントってこういうことなのかも」という気付きがありました。

そうやってマネージャーになったわけですが、評価や採用の場面でメンバーのみんなと本当の意味で深い話が出来ていたのかというと、あまり出来てなかったようにも思えます。エンジニアの技術的スキルやプロジェクトの実装の話がメインですが、それだけだと深くなりづらいんですよね。コードを書くのがエンジニアの仕事、ではなくて、コードを書いて何をつくるのか、結果的に価値のあるものをつくれないと技術的なスキルの意味は薄くなります。そういう意味では、今の執行役員というポジションになってから全体が見えてきてどんな価値があるものをつくろうとしているのかが分かってきました。メンバーのみんなとも、もっと深い話ができるようになってきたと思います。エンジニアっていう機能的な話でなくて、エンジニアをやっている以前に人として深い話ができるように変わることができました。まだ道半ばですが。

技術の知識がバックボーンにある強み

最近プロトタイプとビューワーを作って、サンプルコードを書いてレビューをしてくれるAIセットを作って触っていたんですが、電車の中でテキストで指示を出しながらやりとりしたら、実際に触ってみれるサンプルコードを組んでくれました。通勤中に。今はまだソースコードにしてもチューニングが必要ですが、数年したらと考えると、最適なコードはAIが書くべき、という時代が来ると思います。これからは、こういう便利なツールをどう使うか、使ってどう判断するか、というのが求められます。何が良いか判断するというのは、ユーザーモデリングや体験設計で描き出された情報を元にするので、エンジニアとしても実装だけでなくどんどん先にあるものに染み出していくのが必要だと感じています。

フォーデジットは、隣にデザイナーがいるし、ユーザーインタビューや定量調査やワークショップに参加することもできます。そうやってチームでやることでエンジニアからの越境もできるし、同じゴールに向かってデザインやインタラクションのことも話し合うことができます。そうやって単なる実装以上のものを提供することが大事だと思っています。

良いデザインを生み出すために

テクニカルスキルというのはもちろん大事なもので、ある程度やれる腕がないとプロとしてはダメなんですが、やっぱり目的意識を持っている人と一緒にやるのは楽しいです。今つくっているものを使うユーザーがどんな人なのか、どんな体験を提供できるか考える、まさにデザインの営みだと思います。そもそもそういうデザインという営みが好きですね。人の生活に良い影響を与えられたら嬉しいです。

出来ないことや理想に届かないことなどもあって大変な時もありますが、楽しさとテンションが高いチームの中で仕事をして乗り越えて行きたいです。あとやっぱりデザインに愛があるのが大事ですよね。

撮影:吉田周平

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